潜入編
あなたの名前はなんですか?(夢小説機能)
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男と名乗るにはか細すぎるその腕を取って、私は人通りの少ない部屋にそいつを連れ込んだ。
……聞きたいことは山ほどある。だが……。
『お前、なんで男装なんかしてこんなところにいるんだ!』
『……なんのことですか、先輩』
あくまでもシラを切るつもりらしく、驚き戸惑ったような様子で腕から逃れようとする彼女。
……まぁ、私の力が彼女に負けるはずもないんだが。
『……千鶴だろ。質問に答えろ』
その二言に観念したのか、千鶴はため息を付いたあとその事について説明した。
説明といっても簡素なもので、学園長に天女様をどうにかするように言われたらしい。
……どうにか、と言ったって殺す以外の方法なんてないだろう。
天女は本来尊いものだし、天女を天に送り返すなんて前代未聞だからその方法なんか分からない。
分からないものは全て潰す、それが普通だ。
……千鶴が殺しを苦手としているのは、学園長は知っているはずなのに、なぜ学園長はわざわざ千鶴にこの任務を依頼したんだ……?
『私は、厳密に言うと志摩千鶴じゃないの』
…………どういう、意味だ。
私達が今まで見てきたお前は、お前じゃないというのか。
というか、それとこれになんの関係がある。
私は千鶴をじとりと見た。
『私、記憶喪失なんかじゃなくて。
私は三年生からこの体で生きている……平成で死んだ、別の人間なの』
詳しいことはあとで話すよ、と、私の腕の力が緩んだ隙を見計らって、彼女は私から離れていった。
……聞きたいことは山ほどある。だが……。
『お前、なんで男装なんかしてこんなところにいるんだ!』
『……なんのことですか、先輩』
あくまでもシラを切るつもりらしく、驚き戸惑ったような様子で腕から逃れようとする彼女。
……まぁ、私の力が彼女に負けるはずもないんだが。
『……千鶴だろ。質問に答えろ』
その二言に観念したのか、千鶴はため息を付いたあとその事について説明した。
説明といっても簡素なもので、学園長に天女様をどうにかするように言われたらしい。
……どうにか、と言ったって殺す以外の方法なんてないだろう。
天女は本来尊いものだし、天女を天に送り返すなんて前代未聞だからその方法なんか分からない。
分からないものは全て潰す、それが普通だ。
……千鶴が殺しを苦手としているのは、学園長は知っているはずなのに、なぜ学園長はわざわざ千鶴にこの任務を依頼したんだ……?
『私は、厳密に言うと志摩千鶴じゃないの』
…………どういう、意味だ。
私達が今まで見てきたお前は、お前じゃないというのか。
というか、それとこれになんの関係がある。
私は千鶴をじとりと見た。
『私、記憶喪失なんかじゃなくて。
私は三年生からこの体で生きている……平成で死んだ、別の人間なの』
詳しいことはあとで話すよ、と、私の腕の力が緩んだ隙を見計らって、彼女は私から離れていった。