天女降臨&偵察編
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……今頃三郎も天女様の虜になってるのかな。乱太郎の口から零れた言葉を拾ってふと思う。
綾部は術で操っているとかなんとか言ってたけど、
平成に術なんてないし、ここに来てから習うにしても、そんな術を習う時間なんてなかったはずだ。
……やっぱり、天女様に悪気はないように思える。
だからといって学園をめちゃくちゃにしている事実に変わりはないけど……。
なんとかして和解する方法はないのかな。
……そもそも、私が人を殺せるなどとは思えない。
平成ではただのしがない大学生だった私が、いきなり人を殺せるか?
出来るわけない。あんなもの平成でやればただの犯罪行為だ。
二年もこの世界にいれば殺し合いなんてそう珍しいものではないことは知っているが、
私は未だにあの光景が忘れられないのだ。
『ぐぅ、あッ……!』
聞いたことも無い苦しげな声。
山賊の一人が槍で心臓を突き刺され辺りに血の飛沫が飛び散り、辺りは血に塗れていた……。
まだ私より全然若い少年が、あたかも当然のように、笑いながら殺し合っていたのだ。
……やっぱり、もっと友好的な方法で解決すべきだ。