「ちょっと、なにこれ……」

なんかよく分からない蛇に、足に巻き付かれてしまった。


別に爬虫類とか虫は平気だけど感触はすこぶる気持ち悪くて、なんとか追い払おうとしても離れない。
仕方ない……足じゃなくて腕ならいいか。足だと動き辛いし……。

そう思って蛇に向かって腕を差し出すと、するすると腕に絡んで上に上ってきた。


「案外大人しくていい子だなぁ」


そう言えば蛇飼ってる後輩がよく蛇を逃がすってたしか竹谷が……。


あぁ、だからこんなに大人しいのか。
返しに行こうっと……。私の変装の見せ所だ。

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気配を消しながら忍術学園敷地の門までやってきたけど……。誰に変装しよう。


とりあえず竹谷関連のことだし竹谷でいいか。疑われたらとりあえず生物の尊さを叫ぼう。



「ジュンコー! ジュンコー!」

校庭を歩いていると、青い忍者服を来た美少年が叫んでいるのが見えた。
私の姿を見つけると駆け寄ってきて、私にこう言ってきた。


「竹谷先輩! ジュンコを知りませんか?」


気のせいか、ジュンコという呼び名に蛇が反応しているような……。
あ、竹谷が話してたのってもしかしてこの美少年?

将来有望すぎる……!


「ああ、さっきくのたま長屋で見つけたぞ」

……やばい、爆弾発言をしてしまった。

私の腕を差し出すと、ジュンコはすぐさま少年の腕から首元までのぼっていった。
少年は私が発した爆弾発言に気付く様子もなく、ジュンコと叫んでいた。


兵助といい、竹谷といい……。残念なイケメンばっかりだな、この学園……。


こんなキャラ濃いならアニメにも登場してたと思うけど……あとでひなちゃんに聞いてみよう。