火災編&竹谷編
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町を歩いていると、その先では何やら騒ぎになっているようだった。
千鶴は結構な野次馬精神を持っているらしく、
私が千鶴の迷子防止用に握っていた手を、いとも簡単に離して人が集っている方向に走った。
私も千鶴を一人にする訳にもいかないため、仕方なく千鶴を追いかける。
近付けば近付くほど漂う煙独特の臭いに騒動の内容を察した。
……しかし、どうやらそれだけではないらしく、命からがらでなんとか逃げ出した兄が
逃げるのに必死で、中で眠っている一歳に満たない弟を置いてきてしまったらしい。
炎はまだ燃え上がっていて、助けに行くなど到底出来ない。
……まだ生き残っている確率だって、たかがしれているだろう。
「……おい! このままここにずっと居たら煙にやられて死ぬぞ。
あっちに戻ろう、向こうなら安全だ!」
「…………私、ちょっと建物の中に入ってくる!」
「はあっ!?」
思わず自分でも驚くような大声を出してしまい、咄嗟に口を塞ぐ。
注目を集めてしまったが、それどころではない私は千鶴の腕を掴んだ。
「大丈夫、私は絶対に死なないよ!」
一体その自信はどこから出てくるのだろうか。
確かに宿っていたその瞳の奥の熱情は、今まで千鶴の中に見たことのないものだった。
千鶴は結構な野次馬精神を持っているらしく、
私が千鶴の迷子防止用に握っていた手を、いとも簡単に離して人が集っている方向に走った。
私も千鶴を一人にする訳にもいかないため、仕方なく千鶴を追いかける。
近付けば近付くほど漂う煙独特の臭いに騒動の内容を察した。
……しかし、どうやらそれだけではないらしく、命からがらでなんとか逃げ出した兄が
逃げるのに必死で、中で眠っている一歳に満たない弟を置いてきてしまったらしい。
炎はまだ燃え上がっていて、助けに行くなど到底出来ない。
……まだ生き残っている確率だって、たかがしれているだろう。
「……おい! このままここにずっと居たら煙にやられて死ぬぞ。
あっちに戻ろう、向こうなら安全だ!」
「…………私、ちょっと建物の中に入ってくる!」
「はあっ!?」
思わず自分でも驚くような大声を出してしまい、咄嗟に口を塞ぐ。
注目を集めてしまったが、それどころではない私は千鶴の腕を掴んだ。
「大丈夫、私は絶対に死なないよ!」
一体その自信はどこから出てくるのだろうか。
確かに宿っていたその瞳の奥の熱情は、今まで千鶴の中に見たことのないものだった。