あれから、私は死ねない体……。
ひなちゃんに言わせればいわゆる〝最強設定〟であるらしいことが分かった。

よく分からないけど、私は趣味の一つである死を禁止されてしまったということに変わりはない!

何度も実験した結果死ぬ直前まではいけるらしいが、そこに死がないことが分かってしまっている以上無意味だ。

「はぁ……」

ため息を着きつつ、食堂に向かうところで気付く。


……食堂には、忍たまたちもいるじゃないか!


もう死ねないんだったら、この世界を骨の髄までしゃぶり尽くして堪能してやらなきゃならない気がしてきた!

よし、じゃあ忍たまに話しかけよう!

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そう意気込んだはいいものの、誰に声をかけたらいいのだろうか……?

「うん、やっぱり豆腐はどちらかというと木綿豆腐のが美味い!」

木綿豆腐を食べているくせっ毛……確か……久々知?

申しわけないけど、
ひなちゃんの影響で忍たまを見ていたので、一人一人の名前はそこまで覚えていない。


「いや、木綿豆腐は舌触りが嫌すぎる。
てかそれ以前に大豆は味噌になるのが一番だよ」


私はそう反論した。

すると同じテーブルに座っているボサボサ頭の……竹谷?が慌てて制止してきた。
だけど、もう遅い。私はもう発言し終えている。


久々知は凄い勢いで立ち上がった。