ナデシコ
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「アズールは何でも願いを叶えてくれるんです」
「願い、ですか?」
「えぇ。貴女のようなゴーストだとしても。例えば、物に触れたい、なんて願いでも」
「それは、すごいですね」
『また明日』何気なくそう言ってくれたジェイドさんにときめいた。このときめきはジェイドさんに惹かれているのだろう。そう自覚すると、不思議とジェイドさんと一緒にいたいと思った。叶わない恋だからこそだ。ジェイドさんはいつの日かこの学園を卒業し、大人になっていく。私はこの学園で時が止まったままだ。だから今日も今日とて植物園でジェイドさんと過ごしていた。一分一秒を噛み締めるように。それなのに、急にジェイドさんが話し始めたアズールさんの話は私を期待させた。本当だったらすごいと思う。興味はある。ジェイドさんに触れられるかもしれない。実体のように過ごして、ジェイドさんと街にお出かけなんかも出来るかもしれない。心が揺れた。しかし、どんな願いでも叶えられるというならば。私は他に知りたいことがあるのだ。いつものようにニコニコと笑みを浮かべるジェイドさんを見つめ、決意した。
「ジェイドさん、私に、アズールさんを紹介してくれませんか?」