ナデシコ
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とんでもない双子だと思った。
あの後何事もなかったかのように去っていったジェイドさんと取り残された私。注目を集めてしまい、恥ずかしくなった私はすぐさまその場から立ち去り、いつもの通り植物園に向かった。
ジェイドさんがお世話をしている植物達を眺めているといつの間にか時間が過ぎていたらしい。コツコツと背後から彼の靴音がした。
「名前さん、先程は申し訳ありません」
「ジェイドさん!いえ、大丈夫です。少しびっくりしましたけど」
「貴女の反応が可愛らしかったので、つい。フロイドにばかりいい思いはさせられません」
「いい思いなんて、そんな…」
クスクスと悪戯っ子のように笑うジェイドさん。いつもより少し無邪気な笑顔にトクン、と胸が高鳴った。あれっ。いやいや、相手は生きている人間なんだから私なんかに好意を向けられても困るだろう。ぐるぐると色んな感情が駆け巡る。
「す、すみません、ジェイドさん今日は帰ります」
「そうですか。ではまた明日」
私を見送るジェイドさんの呟きには気づかず。自分の胸の高鳴りを消し去るように急いでその場を立ち去った。
「…貴女に、本当に触れられたら良かったんですけどね」