ナデシコ
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「あはぁ、クリオネちゃんだぁ」
緩々な声色で声をかけてきた目の前に佇む男はジェイドさんとよく一緒にいる、彼と同じ顔をした男だった。
「く、クリオネちゃんって私のことですか…?」
「クリオネちゃんさぁ、最近よくジェイドと一緒に植物園にいるよね」
私の質問には答えず、ニコニコ、いやニヤニヤと笑みを浮かべるその男はジェイドさんと同じ顔なのに何故か威圧感を感じる。
「えと、ジェイドさんにはいつもお世話になってます」
「ふーん」
自分から声を掛けてきたくせに興味なさげに呟いた彼は近くのベンチに腰掛けるとクリオネちゃんもおいでよ、と手招きをした。
「へぇ、ゴーストも椅子に座れんだ」
「座れるというか座っている真似というか…」
「ナニコレ、クリオネちゃん触ろうとしても触れないじゃんウケる」
「一応、幽霊らしいので…」
アハハ!っと声を上げひたすらに私の体に手を通し遊んでいる彼は本当にジェイドさんとは正反対だなと思う。ジェイドさんが声を上げて笑ったらこんな感じなのだろうか。
「ジェイドおっそいなー」
「ジェイドさんと待ち合わせなんですね」
「別に待ち合わせてはねーけど。クリオネちゃんとこうしてたら焦ってくんのかなぁと思って」
んっ、と手のひらを上に向けこちらに差し出してきた彼。おずおずとその手のひらに自分の手を重ねる。
「クリオネちゃん、オレに動き合わせてね」
そう言った彼は私の手の甲にキスを落とした。