ナデシコ
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ビンゴだった。彼女はまだ生きている。ホウキで飛行中に落下し運悪く頭を強打した彼女は意識を失ったらしい。現在は東の方のとある国の病院で眠っている状態だと、アズールは言った。同姓同名の別人ではないか、それを確かめる為に明日フロイドと共にその場所に向かうことにした。
まだその時ではないことはわかっているが、早くこの結果を彼女に伝えたい。逸る気持ちを抑え、彼女が待つ自室に入る。
「只今戻りました」
「お帰りなさい、ジェイドさん」
「名前さん、明日は一日中僕とフロイドは留守にします。何かあればアズールを頼ってくださいね」
「どこかに行かれるんですか?」
「えぇ。少し、野暮用がありまして」
そうですか、少し寂しいですね。と可愛いことを言う彼女をつい抱きしめたくなるが、それは彼女が実体に戻れたらいつでもできることだろう。
「すぐ帰ってきますよ」
「はい。気をつけて行ってきてくださいね」
「えぇ、行ってきます」
「ここにクリオネちゃんの本体がいるの〜?」
「そのハズです。部屋番号は、と…」
彼女が眠っているという部屋の前に立つ。コンコン、とドアをノックするが、返事がない。誰もいないのだろうか。ゆっくりと扉を開き、ベッドへ近づく。
「っ!」
「アッハ、クリオネちゃんだぁ」
「そう、ですね…」
間違いなく彼女だ。そっと彼女の頬に手を寄せる。触れられる。込み上げる気持ちをグッと抑えた。
「なに、ジェイド嬉しくねぇの?」
「嬉しいに決まっています。ですが、」
また一つ問題がある。彼女はどうしたら元の体に戻り、目覚めるのだろうか。