ナデシコ
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部屋に彼女を案内し、所用がある、と自室を後にした。その足で先程出て行ったばかりの片割れを探すと、お腹が空いていたのか、モストロ・ラウンジのキッチンで食べ物を漁っていた。
「フロイド」
「あれっ、ジェイド、もしかして怒ってる〜?」
「怒ってはいませんよ」
「でも悪い顔してるよ」
ツンツンと人差し指で僕の頬を突く片割れは至って楽しそうだ。いつもなら楽しそうなフロイドを見ることは好きなのだが。全くこの片割れは困った人だ、と眉を寄せる。
「フロイド、あれ程彼女には手を出さないでくださいと言ったでしょう」
「手は出してねーし。クリオネちゃんのあの顔見れたんだからジェイドだって興奮したでしょ」
ふむ、と顎に手を当てて考える。確かに。恥ずかしそうにもじもじしてチラチラこちらを伺う姿は少し、いや、大分加虐心が唆られたのでそこはフロイドの爆弾発言に感謝をしたい。
「ねぇジェイド。クリオネちゃんってさ、ふわふわしてて可愛いよね」
「えぇ、フロイド。つい、食べたくなりますね」
「オレ、クリオネちゃんならジェイドとオレの間に入れてあげてもいーよ」
「フフッ、それは良かった。ですが、フロイドだとしても彼女は渡しません」
「あー、また悪い顔してる」
2人はお互いの顔を合わせ、学園内の生徒が見たら震え上がるであろうギザギザの歯を光らせてニヤッと笑った。