ナデシコ
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「こちらが僕の部屋です」
「本当にここの寮は海の中にいるような気分になりますね」
「海はお嫌いですか?」
「いえ、とても綺麗だと思います」
「それは良かった」
彼がガチャ、と扉を開け部屋の中に入ると彼に何かが飛びついてきた。
「ジェーイドぉ、おかえり」
「フロイド、只今帰りました」
この様に、いつもフロイドが部屋にいますがお気になさらないでくださいね。僕達は双子なので。とにこにこしてみせるジェイドさん。フロイドさんはこちらを見るとペロッと舌を出し、唇を舐めた。
「クリオネちゃんどぉしたの?」
「彼女、アズールと契約をしたでしょう。その対価としてここで過ごすことになりました」
「へ〜え、なぁにぃジェイド、クリオネちゃん連れ込んでぇ、エッチなことでもするの?」
「えっ!」
「まさか。するわけないでしょう。それに彼女には触れられませんよ」
ゆるゆるとした超攻撃型な爆弾を落としたフロイドさんをサラッと躱すジェイドさん。彼のことをチラッと見上げると微笑まれた。そ、そうだよね。私には触れられないし、フロイドさんの発言に過剰反応する必要はない。そう思っても顔から火が出そうだった。
ジェイドさんの首に腕を回したまま抱きつくフロイドさんは、なぁんだ、混ぜてもらおうと思ったのに。なんて恐ろしいことを言い、部屋を出て行った。最初から最後まで心臓に悪い男だ。
「度々フロイドが申し訳ありません」
「いっいえ…お構いなく…」
正直、ジェイドさんの方を見ることができない。これから一緒に過ごすというのに、フロイドさんはなんて発言をしてくれたんだ、と少し恨めしく思った。