ナデシコ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
変に思われただろうか。ジェイドさんは私のことを思ってアズールさんを紹介してくれたんだろう。2人とも不思議そうな顔をしていたもんなぁ。フロイドさんは笑っていたけれど。
「名前さん」
「ジェイドさん…すみませんでした」
「おや、何がでしょう?」
「私の為に実体になれるかも、なんてお話をしてくれたんですよね」
「フフッ、お気になさらなくて結構ですよ。貴女の為、というより僕の為、という方が正しいですから」
「ジェイドさんの為?」
「それはさておき。アズールから説明があった通り、貴女の願いを叶える対価のお話をしてもよろしいでしょうか?」
対価。アズールさんからは、今回はジェイドさんに一任しているから彼と話し合うようにと言われていた。幽霊の私には何も差し出せるものがない気もするが、何を請求されるのかとドキドキする。
「僕に貴女の時間を頂けますか?」
「時間…ですか?」
「えぇ」
貴女と過ごす時間が欲しいんです。
一瞬、穏やかな表情の中に隠された情欲的な視線を感じ、ドクッと心臓が脈打った気がした。
「わ、私の時間で良ければ、もちろん」
「ありがとうございます。では、早速ですが、本日から僕の部屋で過ごして頂けますか?」
「えっ」
「何か問題でも?」
「幽霊とはいえ、女の私が男子校の学生寮のお部屋にお邪魔するのはいいんでしょうか…」
「問題ございません。既に学園長には許可を得ております」
クスクスと笑うジェイドさんは見たことのない悪人面をしていた。
「ジェイドさんが良ければ、お邪魔させていただきます…」
「えぇ、勿論。これから楽しみですね」
契約期限の1週間の間、よろしくお願いしますね。
楽しそうに笑ったジェイドさんを見つめ、1週間も一緒にいたら私は心臓が爆発してしまうのではないかと心配になった。