ごちゃまぜ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※豆の日イベ捏造です。注意。
補給物資の中に入っていた魔法の迷彩ジャケット。普段制服や寮服など暗い色の服を着ているジェイド先輩が赤やオレンジの柄が入った鮮やかなジャケットを着ているのはとても新鮮だった。合流した時点で彼は既にそのジャケットを着用していたが、スタート時はいつもの運動着で参加していたはずだ。黒のハイネックのインナーなんて着ていただろうか?それに胸元が若干開いており、インナーに胸筋の筋が浮かんでいる。いつの間にかジーっと見つめてしまっていたらしい。
「そんなに情熱的な視線を頂けるとは。なんだか照れてしまいますね」
「す、すみませんっ…つい…」
「構いませんよ。ふふっ、お代は頂きませんので」
どうぞ、ご自由に。と両手を広げるジェイド先輩。後で何か請求されるのではないだろうか。笑顔が怖い。ジェイド先輩の顔色を窺っていると、彼は何かを察知した様に目線だけを動かした。
「名前さん、こちらへ」
ジェイド先輩は私の手を引き、走った。木の影に入ったと思うと後ろから彼に包み込まれる。
「ジ、ジェイド先輩…?どうしたんですか…?」
「シッ、静かに」
ジェイド先輩の手が私の口を覆い、耳元で囁かれ、その吐息にゾクっとする。その時、バタバタと近づいてくる足音が聞こえた。「おい、そっちいたか?!」「クソ、見失った」と会話が聞こえたが段々足音は遠ざかっていった。
「危機一髪、でしたね」
「えい、どっ、えんぱ、えっ!」
「あぁ、申し訳ありません。ふふっ、苦しかったですか?」
「ぷはっ!死ぬかと思いました…でも助かりました。ありがとうございます」
「どういたしまして」
「……あの、ジェイド先輩…?」
「なんでしょう?」
「もう敵チームはいなくなったかと思うので離していただいても…?」
「そうですねぇ…、先程貴女が考えていらした事を教えてくだされば離しましょう」
先程、とは。インナーのことだろうか。流石にイチャイチャしていると取られかねないこの体制は恥ずかしすぎるのでそんなことでいいのなら、勿論話すに決まっている。
「先輩、開始時は運動着を着てましたよね」
「全校生徒の初期装備が運動着ですからね」
「あの、最初のインナー、そのインナーではなかったなと思いまして」
「えぇ、これは補給物資に入っていました」
「生着替え、したのかなと…」
「生着替え、ですか」
「変なこと言ってすみません、忘れてください…」
「ふふっ、名前さんは、どう思いますか?」
後ろから響く声が楽しそうに弾む。あぁ、これは絶対玩具を見つけた時の様に目元を歪めているに違いない。先輩の質問に答えずにいると腰に回されていた彼の手はゆっくりと上へ這い上がり、私の唇をやわやわと指で刺激した。耳元に口を寄せた彼は、息をふっと吹きかける。ビクッと体を跳ね上がらせるとクスクスと笑う声がした。
「僕の着替えを想像されていたんですか?」
「そ、そういうわけでは…っ」
「名前さんって見かけによらず、えっち、ですね」
え、エッチなのはどっちだ!と叫びたがったがそんな事をしたら敵に見つかる可能性もある上、彼を怒らせてしまったら報復が怖い。叫ぶのは流石に我慢した。
「宜しければ、僕の着替えをお見せしましょうか?」
「け、結構です!」
「おや、残念です」
ジェイド先輩はパッと私から離れたと思うと、嘘くさい残念顔をした。今まで抱き締められていた所為で顔が熱い。彼の顔から視線を外し、手で顔を仰ぎながら俯いた。
「さて、いつまでもここにいてはゲームが進みませんし、先に進みましょうか」
「そ、そうですね…」
スタスタと歩くジェイド先輩の後ろをついていく。先輩は急に止まったかと思うとくるりと私の方に振り向き、その端正な顔を近づけて目線を合わせた。
「このゲームが終わったら、存分に僕の生着替えを堪能させてあげます」
「えっ」
「ふふっ、お代は名前さんの生着替え、でお願いしますね」
こてん、と首を傾げ笑顔を浮かべたジェイド先輩は、敵に見つかることより数万倍は怖かった。
補給物資の中に入っていた魔法の迷彩ジャケット。普段制服や寮服など暗い色の服を着ているジェイド先輩が赤やオレンジの柄が入った鮮やかなジャケットを着ているのはとても新鮮だった。合流した時点で彼は既にそのジャケットを着用していたが、スタート時はいつもの運動着で参加していたはずだ。黒のハイネックのインナーなんて着ていただろうか?それに胸元が若干開いており、インナーに胸筋の筋が浮かんでいる。いつの間にかジーっと見つめてしまっていたらしい。
「そんなに情熱的な視線を頂けるとは。なんだか照れてしまいますね」
「す、すみませんっ…つい…」
「構いませんよ。ふふっ、お代は頂きませんので」
どうぞ、ご自由に。と両手を広げるジェイド先輩。後で何か請求されるのではないだろうか。笑顔が怖い。ジェイド先輩の顔色を窺っていると、彼は何かを察知した様に目線だけを動かした。
「名前さん、こちらへ」
ジェイド先輩は私の手を引き、走った。木の影に入ったと思うと後ろから彼に包み込まれる。
「ジ、ジェイド先輩…?どうしたんですか…?」
「シッ、静かに」
ジェイド先輩の手が私の口を覆い、耳元で囁かれ、その吐息にゾクっとする。その時、バタバタと近づいてくる足音が聞こえた。「おい、そっちいたか?!」「クソ、見失った」と会話が聞こえたが段々足音は遠ざかっていった。
「危機一髪、でしたね」
「えい、どっ、えんぱ、えっ!」
「あぁ、申し訳ありません。ふふっ、苦しかったですか?」
「ぷはっ!死ぬかと思いました…でも助かりました。ありがとうございます」
「どういたしまして」
「……あの、ジェイド先輩…?」
「なんでしょう?」
「もう敵チームはいなくなったかと思うので離していただいても…?」
「そうですねぇ…、先程貴女が考えていらした事を教えてくだされば離しましょう」
先程、とは。インナーのことだろうか。流石にイチャイチャしていると取られかねないこの体制は恥ずかしすぎるのでそんなことでいいのなら、勿論話すに決まっている。
「先輩、開始時は運動着を着てましたよね」
「全校生徒の初期装備が運動着ですからね」
「あの、最初のインナー、そのインナーではなかったなと思いまして」
「えぇ、これは補給物資に入っていました」
「生着替え、したのかなと…」
「生着替え、ですか」
「変なこと言ってすみません、忘れてください…」
「ふふっ、名前さんは、どう思いますか?」
後ろから響く声が楽しそうに弾む。あぁ、これは絶対玩具を見つけた時の様に目元を歪めているに違いない。先輩の質問に答えずにいると腰に回されていた彼の手はゆっくりと上へ這い上がり、私の唇をやわやわと指で刺激した。耳元に口を寄せた彼は、息をふっと吹きかける。ビクッと体を跳ね上がらせるとクスクスと笑う声がした。
「僕の着替えを想像されていたんですか?」
「そ、そういうわけでは…っ」
「名前さんって見かけによらず、えっち、ですね」
え、エッチなのはどっちだ!と叫びたがったがそんな事をしたら敵に見つかる可能性もある上、彼を怒らせてしまったら報復が怖い。叫ぶのは流石に我慢した。
「宜しければ、僕の着替えをお見せしましょうか?」
「け、結構です!」
「おや、残念です」
ジェイド先輩はパッと私から離れたと思うと、嘘くさい残念顔をした。今まで抱き締められていた所為で顔が熱い。彼の顔から視線を外し、手で顔を仰ぎながら俯いた。
「さて、いつまでもここにいてはゲームが進みませんし、先に進みましょうか」
「そ、そうですね…」
スタスタと歩くジェイド先輩の後ろをついていく。先輩は急に止まったかと思うとくるりと私の方に振り向き、その端正な顔を近づけて目線を合わせた。
「このゲームが終わったら、存分に僕の生着替えを堪能させてあげます」
「えっ」
「ふふっ、お代は名前さんの生着替え、でお願いしますね」
こてん、と首を傾げ笑顔を浮かべたジェイド先輩は、敵に見つかることより数万倍は怖かった。
6/12ページ