恋をそだてる
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「18時に迎えに来る、とか言っちゃってましたー」
「あらあらまぁまぁ、かっこいいじゃなぁい」
「して、そ、その女子は妖艶であったのか?」
「レヴィさん気持ち悪いですー」
騒がしいと思ったら、あのカエルは人のことをペラペラと喋りやがって。バンッ!と大きく扉を開けズカズカと談話室へ入る。「あ、やっベ」と全然やばくなさそうに無感情で言い放ったフランへいつもより多めにナイフの嵐を食らわせた。
「勝手に喋ってんじゃねぇよ」
「痛いですー、イジメはんたーい」
「オイ、なんで無傷なんだよ」
「無傷じゃないですー、心が傷ついてますー」
「全くもう、2人ともケンカしないのっ」
「ちっ」
舌打ちをしてソファーにドカッと腰をかけた。よりにもよってこの2人にまで知られるとは。フランが黙っているはずもないので多少は予感していたことだが。つかレヴィうっぜー。チラチラこっちみてんなよな。見せもんじゃねぇっつの。心の中で悪態を吐くがムカムカするのでレヴィにもナイフを投げてやった。妖艶だったかなんて聞いてんじゃねぇよ。
「ベルちゃんがクリスマスに女の子を誘うなんて思わなかったわぁ」
「日本の女は、クリスマスは恋人と過ごすらしーし」
「…恋人ではないですけどねー」
一々ムカつくなこのカエル。そんなことはわかっている。ただこれはチャンスなのだ。一方的に取り付けた約束ではあるが彼女なら律儀に予定を空けてくれるだろう。多分。彼女は何をすれば喜ぶだろうか。
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