恋をそだてる
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最近敵対マフィアがよく動く為にヴァリアーも全員忙しなく動いている。オレもその例に漏れず。誕生日前に一度彼女の店に行くつもりをしていたのに全く行けそうになく、ここ最近かなり苛立っていた。
「チッ、雑魚がちまちまと動いてんじゃねーよ」
「こわー。センパイ機嫌最悪じゃないですかー。あ、例の女に会えないからそんなピリピリして」
「うっせ」
戯言をほざくカエルにナイフを投げるとひょいっと避けられた。
「避けてんじゃねぇよっ」
「ダサダサナイフに刺されたくはないのでー」
「てんめっ、ダサくねーし!」
「そんなことよりセンパイー」
「あん?」
「惚れたんですかー」
「てめーに関係ねーだろ」
惚れた、なんて。そんなことはオレの方が知りたい。彼女を気に入っていることは確かだ。だが彼女は一般人だ。この仕事を彼女が受け入れるとは思えなかった。それに、
「確かにミーには関係ありませんけどー。でも、気をつけた方がいいんじゃないですかー?ミー達は恨みを買う仕事でもあるんでー」
「チッ、」
そんなことはよく分かっている。だから戸惑っているのだ。一般人に惚れるなんてあり得ない、と。全く、うじうじ考えるなんてオレらしくもない。欲しいもんは力尽くでも手に入れてきたじゃないか。しかし彼女のことはどうも慎重になってしまう。さて、どうしたものか。
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