恋をそだてる
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任務をサボって屋敷へ戻ると、談話室でジトーッとした目をこちらに向けるカエルと出会った。オカマ付き。
「別に大した任務じゃなかったですけどー、サボりやがってこのクソ堕王子め」
「あ?堕王子じゃねーっつの。クソとかつけんな」
「ルッスセンパイ聞いてくださいー。ベルセンパイってば任務サボって女のとこへ一目散でしたー」
「あらん?ベルちゃん彼女できたの?」
うるせー奴らと鉢合わせしてしまった。ルッスーリアはなんかくねくねしてうぜぇし、フランはボスにも言いつけてやるー、なんて言うのでそれはやめろと言わんばかりにナイフを投げつけてやった。
「痛いですー」
「ししっ、ターゲットから市民を守ってたんだからオレもしっかり任務遂行したぜ?」
「どの口が市民を守ったとか言ってるんですかー」
「うるせぇよっ」
「ゲロっ」
アイツといる時は任務のことが頭から抜けてしまったのだが、任務を忘れてたなんて口にはしない。ボスに報告されたらたまったもんじゃねーしな。きっと作戦隊長の説教も始まる。
「ところでベルちゃん、彼女のお話が聞きたいわ〜」
「彼女じゃねーし」
「振られたんですねー」
「ちげーっつの!」
「どんな子なのかしら?お名前は?」
オカマにそう聞かれてそういえば、と気がついた。彼女はオレを呼ぶ時王子と呼ぶし、自己紹介もしていない。彼女の名前も知らない。
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