恋をそだてる
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あ、なんかホットミルク飲みてぇな。そんなことを唐突に思ったらいつの間にか足はあの日のカフェへ向いていた。
「あれ、お兄さんまた来てくれたんですね」
「まーな」
「今日はどうしますか?」
「この間と同じ」
店員はにこりと笑ってありがとうございます、と言った。今日も客はいない。この店大丈夫なのかよ、と思いつつも客がいないところがなかなか気に入っているので繁盛されても困る。
「なぁ、アンタどっから来たの」
「出身ですか?日本ですよ」
「ふーん、ジャッポーネか」
ジャッポーネと言えば、で思いつくのはやはりあの沢田綱吉とその守護者だ。一番に出てきたのがそいつらの顔とは。微妙な気持ちになり直ぐ様頭から追い払った。
「お兄さんの髪、綺麗な金髪ですね」
「オレ、王子だもん」
「ふふっ、王子様なんですか」
「あ?バカにしてんだろ」
「まさか。あ、だから頭にティアラ乗せてるんですね」
素敵です。
愛想よくニコニコとそんなことを言う彼女は、本心からそう言っているようで。変なヤツだなと思いつつも悪い気はしなかった。
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