愛情たっぷりプレゼント
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
巫兎(みこと)
囚人番号:211
※囚人番号は固定となります。
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12月24日がクリスマスイブ、25日がクリスマスなのだが、今そのクリスマスについて、娯楽室では囚人達が盛り上がっていた。
「クリスマスってさ、どっかの国じゃ夏にあんだろ?」
「ああ、南半球の国がほとんどそうだったはずだよな」
ウノの言葉にジューゴが答えると、娯楽室にいる他の囚人達も会話に入りクリスマスの話で持ちきりとなる。
だが、ただ一人ニコだけは、クリスマスというものをどんなものなのか知らずにいた。
「ねぇねぇ!そのクリスマスってどんなことするの?」
「どんなことっつってもなぁ」
「美味いもんが食える日だな!!」
クリスマスケーキや鳥の丸焼きなど、色々なクリスマス料理を皆が口にする中、3舎囚人のハニーとトロワは、クリスマスと言えば女性と共に過ごす日だと口にする。
クリスマスは美味しい食べ物を食べるだけでなく恋人と過ごす人もいたりと、恋人行事とも呼べるものとなっている。
「俺はやっぱり派手な飾りだな」
4舎の囚人であるムサシは、クリスマスが近づくにつれ街がイルミネーションなどの光で包まれている印象が強いようだ。
「それもクリスマスって感じだよな。クリスマスが終わると片付けられちまうけどさ」
「なんだ、ジャパニーズでは25日が過ぎると飾りを片付けてしまうのか?」
ジューゴの言葉に首を傾げたのは5舎囚人のリャンであり、同じく5舎囚人のウパとチィーも出身国が中国のため少し日本とはクリスマスが違うようだ。
中国では陰暦の国のため、旧正月までクリスマスのデコレーションが続くのだが、日本ではクリスマスが終わるとすぐお正月がやって来るため、25日を過ぎると街の趣はがらっと変わる。
「なんかクリスマスって国によって違うんだね」
「まぁな、あとはクリスマスっつったらプレゼントとかな」
「プレゼント!?」
キラキラと瞳を輝かせるニコは、漫画で見たことがあると話し出す。
寝ている間にサンタがやってきてプレゼントを置いていくというものだが、どうやら漫画でしか知らないニコは、サンタがいると信じているようだ。
「サンタさん、僕のところにも来てくれるかな?僕のところにサンタさん来たことないから……」
「バカですかアナタは、来るわけないでしょう、ボク達は囚人なんですから」
冷たく言うウパに怒るリャンだが、囚人である自分達にサンタが来るはずがないことは皆が知っている。
サンタは良い子な子供のところにしか来ない。
漫画に書いてあった言葉を知っているニコは、そうだよねとぎこちない笑みを浮かべた。
そんな囚人達の話を聞いていたのは、13舎看守の双六 一と巫兎、そして、5舎看守の悟空 猿門、3舎看守の三葉 キジ、4舎看守の夜桜 犬士郎。
娯楽室に来る時には、必ず看守が付き添いをし、囚人達の監視をしなくてはならないのだが、この日は各舎の主任が監視として来ていた。
「ダメだ」
「っ、まだ何も言ってないじゃないですか!」
「どうせお前のことだ、囚人達にクリスマスプレゼントをとか言い出すにんだろうが」
言おうとしていた言葉を言う前からハジメに却下されてしまった巫兎は、他の看守に視線を向ける。
だが、他の看守も流石に頷いてはくれない。
囚人にプレゼントなど、看守があげることができないのはわかっている巫兎だが、クリスマスくらいはと粘る。
「ダメだっつってんだろが。看守が囚人にプレゼントなんて許可できる訳ねぇだろうが」
犬士郎と猿門もハジメの言葉に頷き、やっぱりダメなのだろうかと諦めかけたその時、キジの声が巫兎の耳に届く。
「看守から、じゃなくて、サンタから、ならいいんじゃないかしら?」
「な!?何言ってやがる!!」
キジの一言に怒るハジメだが、巫兎にとっては救いだった。
勿論のことながらハジメに却下されてしまうが、クリスマスイブはいつも通りやってきた。
ハジメは、巫兎がしつこくも頼んでくることを覚悟していたのだが、クリスマスの話題には一切触れないまま昼休憩の時間となっていた。
「キキッ!ハジメ、巫兎の奴にしつこく頼まれたんじゃねぇか?」
「あの巫兎だからな、素直に諦めるとは思えん」
「いいじゃない、その諦めの悪さは巫兎の良さでもあるんだから」
休憩室にて話す猿門、犬士郎、キジだが、ハジメは黙ったまま口を開かない。
それもそのはずだ。
あれから巫兎はクリスマスの話を一切せず拍子抜けするくらいなのだから。
このまま何事もなくクリスマス当日を迎えることを願うハジメの願いは届いたらしく、無事翌日の朝を迎えた。
「見て見て僕の!」
「いいの貰ったなニコ!俺はこれだぜ!」
点呼を取りに来たハジメだったが、13房が何やら騒がしい。
また脱走でも計画してるんじゃないかと思ったハジメが中へと入ると、渡した覚えのない物を囚人達は持っていた。
「ハジメちゃんハジメちゃん!見て見て!サンタさんが来たんだよ!!」
「サンタ、だと……?」
険しい表情を浮かべるハジメに、13房の囚人達はサンタから貰った物を見せる。
ニコは限定版のDVD、ウノは女の子の絵柄がついたトランプ、ロックは食堂で使える超大盛り券、ジューゴはクマのぬいぐるみだ。
「こんなことすんのはアイツしかいねぇ!!」
ハジメは怒りを露にして看守室へと戻るが、そこに巫兎の姿はない。
「巫兎の奴、何処行きやがった!」
「あ、主任、巫兎さんならさっき出ていかれましたよ」
どうやら巫兎はすでに逃げていた後らしく、戻ってきたら説教だと言いながらハジメは椅子に座る。
ふと視線を落とすと、朝にはなかった包みがハジメのデスクに置かれている。