イタズラ開始の合言葉
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
巫兎(みこと)
囚人番号:211
※囚人番号は固定となります。
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「次は」
「俺の番だな!」
ジューゴの言葉をロックは遮ると、巫兎の両肩を掴んだ。
ロックは顔を真っ赤にしながら巫兎をじっと見つめるが、やっぱ出来ねーとロックは叫ぶと巫兎の肩から手を退け背を向けてしまう。
ロックの行動の意味がわからず巫兎が首を傾げていると、後ろから肩を叩かれ振り返る。
するとそこには、視線を逸らしながら何か言いたそうにしているジューゴの姿があった。
「あのさ……俺、よくこういう行事ってわかんねーんだけどさ……」
巫兎は、何かを伝えようとしているジューゴの言葉に耳を傾けていると、突然伸ばされた手が巫兎の胸に触れた。
一瞬のことに理解できず思考が停止してしまう巫兎だが、周りにいる皆がジューゴの思いもしない行動に声を上げた。
「ジューゴーッ!!お前何やってんだよ!?」
「な、何羨ましい、じゃなくて、巫兎さんの胸に触ってやがるッ!!」
その中でも、ウノとハニーはとくに声を上げるが、その本心は羨ましいと顔に書いてある。
巫兎もようやく理解できたのか、みるみる顔を真っ赤に染め口をパクパクとしだす。
「いや、あの、だってチィーがさ……」
その言葉で、ジューゴに余計なことを吹き込んだ人物が特定され、リャンとウパがチィーに制裁を与えた。
「本当にアナタという人はつくづくクズですね」
「そうだぞ!!お前は、尻が好きなんじゃなかったのか!?」
「いや、リャン、そういうことじゃねーだろ……」
まるでゴミでも見るような冷たい視線を向けるウパ、そして、どこか可笑しいリャンの言葉にウノがツッコミを入れている。
「いや、だってさ、まさか本当にしちゃうとは思わないでしょ?」
「ジューゴはアナタと違って汚れたクズの心は持っていないんですよ」
「グサッとくる一言だね……」
ウパの一言にチィーはダメージを受けたらしく、チィーは巫兎へと近づくと、真剣な眼差しで巫兎を見つめる。
その真剣さに、巫兎はチィーから目が逸らせなくなると、無言のままの見つめ合いが始まった。
「巫兎ちゃん」
「はい」
巫兎は返事をするとチィーの言葉を待つ。
チィーの言葉に他の囚人達も耳を傾ける中、チィーの口が開いた。
「お尻を、触らせてもらえないかな?」
真剣に言われた言葉を聞き終えた時、チィーの体はリャンとウパの蹴りにより壁に叩きつけられていた。
床に倒れるチィーの前では、リャンとウパが殺気を放ちながらチィーを見下げている。
「謝罪の言葉でも言うのかと思えば」
「アナタって人は」
「ま、待って!話せばわかるからさ」
リャンとウパがチィーに制裁を加えている間、巫兎は再び思考が停止してしまっていたが、大丈夫と心配する声音に横を見ると、そこにはムサシの姿があった。
ムサシは、地下牢獄に入れられるような危険人物ではあるが、本当は優しく真面目な囚人だ。
先ほどから騒いでいる皆とは違い、ムサシは皆のことを眺めているだけであり、Halloweenだからと騒いだりはしていない。
一番冷静で真面目で、今ここにいる囚人の中では一番まともだと言えるだろう。
「ありがとう、私は大丈夫だよ」
「ならよかった」
そう言ったと同時に、ムサシの手が巫兎の頬へと添えられ、その暖かな温もりに巫兎の鼓動が音をたてた。
どうしたらいいのかわからず固まる巫兎に、ムサシはフッと笑みを溢すと、頬に添えていた手を滑らせ首筋を撫でていく。
ゾクリとする感覚に、巫兎の体がビクリと反応する。
そして、ムサシの顔が耳元へと近づけられると、聞こえる呼吸に巫兎の鼓動は更に加速していく。
「はい、おしまい」
「え……?」
フッと笑いが聞こえたと思うと近づいていた距離がスッと離れ、目の前ではムサシが笑みを浮かべていた。
「ごめんね。イタズラ、してみたくなっちゃってさ」
恥ずかしそうに言うムサシに巫兎は吹き出すように笑うと、近くで騒いでいた皆が巫兎へと視線を向けた。
なになにと近寄って来た皆だが、巫兎はただ笑っていた。
直ぐ近くで頬を染めるムサシのために、今あったことは黙っておこうと思ったその時、突然後ろから思いきり抱き締められてしまう。
「皆ズルい……。僕まだ巫兎ちゃんにイタズラしてない!!」
顔だけ後ろに振り返ると、ぶぅっと怒るニコの姿があった。
そんなニコが可愛くて、じゃあ後からお菓子をあげるねと言うと、ニコは簡単に笑みを浮かべる。
「本当!?」
「うん!勿論皆にもね」
巫兎の言葉に皆が喜びの声を上げるが、この後許可を取るのは大変だ。
だが、皆に喜んでほしいと思う巫兎にとっては、そのくらいなんてことはない。
賑やかなHalloweenはまだまだ続き、皆と過ごすHalloweenを知ってしまったら、もうHalloweenの日を巫兎が忘れることはないだろう。
《完》