イタズラ開始の合言葉
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
巫兎(みこと)
囚人番号:211
※囚人番号は固定となります。
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ここ、南波刑務所13舎の娯楽室では、今日も各舎の囚人達が集まっていた。
そして、そんな彼等の監視役としていつも同行している各舎の主任看守部長なのだが、今日はその姿がない。
娯楽室にいるのは囚人達と、13舎看守である巫兎だけだ。
それというのも、今日は各舎の幹部が本部に呼ばれているためなのだが、それにしても何故、副主任でもない巫兎だけなのかというと、13舎副主任である五代 大和はかなりの方向音痴であり、まかせられないということらしい。
だからといって、女一人に何故任せたのかだが、幹部全員、巫兎がいれば問題ないと安心しているからだ。
そんな幹部達の信頼を得ている巫兎なのだが、囚人達が何かしでかしたら止められるような力は持ち合わせていない。
なら何故かという疑問だが、それは、囚人達皆、巫兎が大好きであり、そんな巫兎からわざわざ脱獄して離れようとなどするはずがないからだ。
だが今日は少し様子が違うらしく、現在娯楽室では囚人達が巫兎へと視線を向けていた。
「Trick or Treat!」
突然囚人達が声を合わせて言った言葉に、巫兎は戸惑ってしまう。
ニヤニヤとしながら向けられる視線に、一体どうしたのと巫兎は皆に訪ねる。
「今日は10月31日だからな!」
「Halloweenの日なんでしょ!?」
13舎囚人のウノとニコの言葉で巫兎は、今日がHalloweenだということに気づくが、キラキラと期待した瞳を向けるのはニコだけであり、他の囚人達の瞳は何やら怪しい光を宿している。
Trick or Treatと言った皆が何を求めているのかはわかったが、Halloweenなんて行事をすっかり忘れていた巫兎がお菓子など持っているはずもなく、皆にお菓子は持っていないと伝えた。
そもそもHalloweenとはいえ、囚人にお菓子を許可なく与えることはできないのだから、持っていたとしても答えは変わらない。
「まぁ、当然でしょうね」
「そうだな、仕事熱心な巫兎が菓子など持っているはずがない」
「わかってて聞いたんだしねぇ」
巫兎の返事に頷く5舎の囚人のウパ、リャン、チィーだが、ニコ以外の囚人も頷いており、どうやら皆わかっていて聞いたようだ。
なら何故皆はTrick or Treatなんて言ったのだろうかと、巫兎の頭にはてなマークが浮かぶ。
すると、突然伸ばされた手が巫兎の腰へと回され、そのまま引き寄せられてしまう。
巫兎の体は何かにぶつかり、突然のことに顔を上げると、直ぐ近くに3舎囚人のハニーの顔がある。
「いきなりこのようなことをして申し訳ありません。ですが、お菓子がないのなら仕方ありませんよね?」
目を細め、笑みを浮かべるハニーはいつも通りのはずなのだが、何故か今は巫兎の鼓動を高鳴らせた。
離れなければと思うものの、巫兎の腰に添えられた手は更に巫兎を引き寄せ離そうとしない。
「82番くん、放してもらえないかな?」
「アナタの頼みでも、それはできませんよ。お菓子を持っていないなら、イタズラしないといけませんから」
ニコリと柔らかな笑みを浮かべるハニーだが、その笑みに危機感を感じてしまう。
「ハニーくん、独り占めはよくないですよ」
「っ、おい!!トロワてめー!!」
横から伸ばされた手が巫兎の腕を掴むと、まるで奪い去るように巫兎の腕を引く。
そして、巫兎の体はトロワと密着してしまう。
「アナタは僕にもお菓子をくれませんでしたから、僕もアナタにイタズラをしなくてはいけませんね」
トロワのイケメンスマイルが巫兎へと向けられるが、巫兎にはそのスマイルは通用しない。
何故なら、巫兎はイケメンに興味がないからだ。
「やっぱり、僕のイケメンスマイルも巫兎さんには効きませんね」
ぎこちない笑みを浮かべるトロワだが、イケメンスマイルに気づいていない巫兎には理解できず、今はそれよりも、この隙間のない距離のことで巫兎の頭は一杯だった。
だが、ハニーと違いトロワは直ぐに離れたため、巫兎はようやく胸を撫で下ろすことができた。
「ホッとしてるとこ悪けど、俺は巫兎ちゃんにイタズラするからさ」
聞き覚えのある声に振り返るとそこには、巫兎が看守を務める13舎囚人のウノの姿がある。
女の子好きなウノ、何をされるかわかったものじゃないと距離をとろうとするが、すでに遅く、背後から抱き締められてしまう。
「つーかまーえたぁ」
いつもの軽い口調のウノだが、巫兎を捕まえた腕には力が込められておりびくともしない。
放してともがくがなんの意味もなく、改めて今自分の回りにいる囚人は皆男なのだと実感する。
「3舎の二人は甘かったみてぇだけど、俺は容赦しねぇから」
そう言ったウノは巫兎の肩を掴むとくるっと反転させ唇を重ねた。
突然のことに抵抗することも忘れ驚き、唇が離れたところでハッと我に返る。
「い、今……き、キスを?!」
顔を真っ赤にさせている巫兎に、ウノは笑みを溢すと、ご馳走さんとウィンクをする。