事件は、慌ただしくも幕を閉じる
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
巫兎(みこと)
囚人番号:211
※囚人番号は固定となります。
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【おまけ】
ようやく騒動も落ち着くと、チィーは正座をさせられ皆からお説教を受けていた。
「看守に内緒でこんなモノを作ったんですから、この事はしっかり5舎の主任にもご報告させていただきますからね」
「それだけは許して貰えないかなぁ……?」
「許す訳がないだろう、あんな怪しげなモノを私達に飲ませておいて」
「でも俺、惚れ薬ってのには興味あるな~」
ウノは楽しんでいるようだが、チィーの目の前で腕組をしながら立つ二人の目は、怒りに満ちていることがわかる。
まるでゴミを見るような目だが、そんなのはいつものことでチィーは慣れているはずなのだが、巫兎から向けられるその視線には、胸にグサリと刺さるものを感じる。
「すみません……。でも、この事知られたら俺、薬を作らせてもらえなくなるかも知んないからさ、それだけは何とかならないかな……?」
眉を寄せ、困った表情を浮かべながら言うチィーに、巫兎は一つ溜め息をつくと口を開く。
「仕方ないわね、今回は特別に報告は無しにしてあげます」
「巫兎さん、それでいいんですか?このクズ、また同じことするかもしれませんよ」
「うーん、それはないんじゃないかな」
チィーは理由も無しに、こんなことをする人ではないことを巫兎は知っている。
だとしたら、今回の件は誰かの為にしたこととなる。
そして、その誰かというのは間違っていなければ巫兎のことに違いない。
「あまり無茶なことはしないでくださいね?」
「うん、ごめん。ありがとう、巫兎ちゃん」
リャンやウノにも今回の件は誰にも話さないようにしてもらい、一時間という短いようで長い自由時間はこれで幕を閉じるはずだったのだが、もう一つ液体が入った小瓶を見つけた。
小瓶に入った液体は今度は紫色をしており、何の薬なのか想像もできず、チィーに聞こうと振り返ったその時、小瓶が手から滑り落ち、床で割れてしまった。
だが、誰も飲まずに済んだのだからよかったと思った時には既に手遅れだった。
「3人とも、私とイイコトしない?」
色香を纏ったその空気を吸ってしまった巫兎は、人が変わったようにいつも以上に大人びている。
「おいクズ!!何なんだあの薬は!!」
「あれはフェロモンの薬だね」
「でもこの薬は俺的にGOOD!」
まだまだこの騒動は続き、結局その後チィーは、しばらくの間薬を作ることを禁止とされた。
《完》