makeupは恋を呼び寄せ
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
巫兎(みこと)
囚人番号:211
※囚人番号は固定となります。
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【おまけ】
「はぁ……。なんであの子メイクしてるのかしら」
「お前がさせたんだろうが」
休憩室では最近、キジの新たな悩みを話されるようになり、その話を毎日のようにハジメと猿門が聞いていた。
「それはそうなんだけど、今日なんてあの子何回男から声かけられたと思う!?囚人13、看守10人よ!?」
「何?もしかして妬きもちやいてんのかよ?」
鈍い猿門もどうやらようやくキジの気持ちに気づいたようだが、ハジメは最初から気づいていたため心でバカ猿がと呟いた。
そして、そんな猿門の言葉にたいしキジは、あたりまえでしょと認める。
「アタシの可愛い看守なんだから、変な虫になんてつかれたら嫌だもの!とくにアンタのとこの13房とか!」
「あー、そういやアイツらと会わせたとき11番がタイプだとかなんとかいってたなぁ」
「アンタなに人の看守とアンタんとこの囚人会わせてんのよ!!」
ぷんすこぷんすこ怒る相変わらずのキジだが、その怒りが恋だということには本人は気づいていないようだ。
ハジメは溜息を吐くと、ならアイツを牢にでも入れときゃいいだろと冗談で言う。
「あ!それいい考えね」
まさかの反応にハジメも猿門も驚きの表情を浮かべると、冗談よとキジは言う。
「ビックリさせんなよな!」
猿門がキィキィ言っていると、休憩室の扉が開かれ噂の人物が中へと入ってくる。
「なんか楽しそうでしたけど、皆さんで何話してたんですか?」
「そりゃお前の、んがッ!!」
言葉の途中でキジは猿門の口を塞ぎ、余計なこと巫兎に言うんじゃないわよと、何時もより低い声で猿門だけに聞こえるように言う。
猿門は初めて聞くその声に恐怖で何度も頷くと、ようやく口を塞いでいた手が退けられた。
「こ、こえー……」
「目がマジだったからな」
そんなキジのもう一つの顔を見た二人が見つめる先には、メイクのことで話す二人の姿がある。
どうやら新発売の香水を買いにいかないかとキジが誘っているようだが、ハジメと猿門の心の中ではデートだと呟かれていた。
「じゃあ、明日待ち合わせよ!」
「はい」
約束を交わした二人、次に出勤してきた日には同じ香水の香りが二人を繋げていた。
《完》