入れ替わり
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
サナギ ハル
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ハルが目を覚ますと、目の前にはサンジの寝顔があり、驚きのあまりにサンジをベッドから突き飛ばしてしまった。
「いッ!!」
ベッドから落ちてしまったサンジは、痛みで目を覚まし、その騒がしさからゾロまで目を覚ましてしまった。
「うっせーぞ、朝からなんの騒ぎだ」
「な、なんで二人が女部屋に!?」
ここは女部屋であり、サンジとゾロが女部屋にいることに驚いていると、二人は首を傾げている。
「なんでって、男部屋何だから当たり前だろ」
「ルフィ、お前寝ぼけてんじゃねェのか?」
自分のことをルフィと呼ぶサンジを不思議に思い、部屋の中をキョロキョロと見回すが、ルフィの姿は何処にもなく、もしかしてと嫌な予感が頭を過り洗面所へといく。
そして、鏡に映ったのはルフィの姿であり、嫌な予感は的中したのだ。
「う、そ……」
自分の頬を引っ張ってみるが、ゴムのため伸びるだけだ。
「そうだ!! 私の体」
自分の体はどうなっているのか気になり、慌てて女部屋へと向かいドアを勢いよく開ける。
どうやら運よくナミとロビンはダイニングへ行ったのか姿はなく、ベッドでは自分が眠っていた。
その体を揺すり起こすと、ようやく目を覚ました自分が伸びをしながら起き上がった。
「ふぁ~……あれ? なんでおれがいるんだ?」
「やっぱりルフィなのね!?」
「何言ってんだ、お前? お前がおれの体なんだからお前がルフィだろ? あれ? でもおれもルフィだし……どうなってんだ?」
「私はハルよ!!」
「ああ!! ハルか!で、何でおれになってんだ?」
ルフィも、何故こうなっているのかわからないらしく、ハルはルフィの腕を掴むとチョッパーの元へと向かう。
「チョッパー!!」
「ルフィにハルじゃねェか、どうしたんだ?」
「それがね――」
「ハルがおれになっておれがおれなんだ!!」
「ルフィは少し黙っててッ!!」
ルフィが話すとややこしくなりそうだったため黙らせた後、チョッパーに事情を説明する。
「なるほどな。そんな病気や症状は聞いたことないぞ」
「チョッパーにもわからないんだ……」
「わるいけど、今日は様子見をしてみてくれ。おれも何か似た症状のものがないか探してみるからさ」
「うん、お願いね」
チョッパーに後は任せその場を後にすると、ハルとルフィはダイニングへと朝食を食べに向かう。
入れ替わりのことを話せば皆に心配をかけてしまうかもしれないため、ハルはダイニングに入る前に、ルフィに皆には入れ替わりのことを内緒にしようにと話扉を開け中へと入る。
朝食がすでに用意されたダイニングでは、皆が朝食を食べ始めており、ハルとルフィに気付いたサンジが声をかけてきた。
「二人共遅かったな。ほらルフィ、それとハルちゃんには特製のトーストですよ~ん」
ハルの前には、朝から沢山の肉料理。
ルフィの前には、パンが置かれた。
当たり前のことだが、皆にはまだハルとルフィが入れ替わっていることを伝えていないためこうなってしまう。
「おれと場所変わってくんねェか?」
「うん、私こんなに食べられないから」
二人は場所を入れ替わると、朝食をとり始める。
すると、そんな二人の姿にサンジも周りの皆も驚き、目を丸くしている。
「ハルちゃん、そんなに食べて大丈夫かい?」
「何言ってんだサンジ? おれはいつもこれくらい食べてんだろ」
そう言いながら、ルフィは料理へと手を伸ばし食べ進める。
ハルも目の前に置かれた料理を食べていくが、なぜかなかなかお腹が膨れない。
いつもならこれだけでお腹が膨れるはずなのだが、ハルのお腹は膨れるどころか空腹のままだ。
そして、隣に座るルフィはというと、料理をほとんど残したまま手が止まっている。
「ルフィ、手が止まってるけどどうかしたの?」
「なんかお腹がふくれて食えねェ」
「私はまだお腹が空いてるんだよね……。もらってもいい?」
「ああ」
ルフィの分をもらうと、ハルは沢山あった料理を全て完食してしまった。
どうやら入れ替わったことにより、食べる量も変わったようだ。
「チョッパーの奴おせェな。折角の料理が冷めちまうじゃねェか」
「あ! 私、いや、おれがチョッパーの分持ってくよ」
「ああ。じゃあ頼むぜ、ルフィ」
ハルはチョッパーの分の朝食を持つと、ルフィも来るように声をかけ、一緒にチョッパーのところへ朝食を運ぶ。
「何か手がかりが見つかってるといいんだけど……」
本当は、自分で探せればいいのだが、自分には医学の知識などはなく、本を読んだところで難しい言葉が並んでいるだけで全くわからず、チョッパーに頼るしかないのだ。
「チョッパー、朝食を持ってきたよ」
「ああ、ありがとう。その辺に置いといてくれ」
そう言われたものの、チョッパーの周りには沢山の本が積まれており、置く場所がなく、なんとか空いている台の上に朝食を置く。
「チョッパー、何か手がかりになりそうなのは見つかった?」
「調べてるんだけど、まだ見つからねェな」
そう簡単に見つからないことはわかっていたつもりだが、このままというわけにもいかない。