麦わら海賊団の船長は私だ
名前変更
名前変更お話にて使用する、夢主(主人公)のお名前をお書きくださいませ。
【デフォルト名】
サナギ ハル
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ん~!朝の空気はやっぱり美味しい!」
朝、私は起きてすぐに甲板へと出ると背伸びをし、朝の空気を吸うのが日課となっている。
そのあと、私は誰よりも早くダイニングキッチンへと入ると、暖かいココアを淹れ見張り台へと登っていく。
「あ、やっぱり寝てる……。ルフィ!ルフィ起きて!」
今目の前で眠っているこの男、モンキー・D・ルフィは私のクルーの一人であり戦闘員だ。
宴が大好きで、麦わら海賊団一の大食らいだが、仲間思いで、仲間のためなら死すらも恐れないカッコイイ一面もあり皆が彼に惹かれてしまう。
ゴムゴムの実の能力者であり、筋肉はもちろん、内臓や器官、骨など、全身を自在に伸縮させられるゴム人間のため、大砲などは簡単に弾き返してしまう。
「んあ?飯の時間か?」
「違うわよ、それより見張り番が眠ってどうするのよ!」
「わりィわりィ、見張りって暇だからさァ」
「暇って……」
見張り台が暇だからと寝てしまっては何かあったとき遅いというのに、ルフィにはわかっていないのだろうか。
「それってココアか?」
「あ、うん。どうぞ」
私が手にしたココアをルフィの前へと差し出すと、ルフィはニカッと笑みを浮かべながらありがとな、と言いココアを私の手から受けとった。
ゴクゴクと音を鳴らしながら飲んでしまうと、私は空になったカップを持ち下へと降りるとダイニングキッチンへと再び戻る。
ダイニングからは音が聞こえ、どうやらサンジくんが起き朝食の準備を始めているようだ。
「サンジくんおはよう」
「おはよう、今日も見張り台へ差し入れかい?」
「うん、夜と朝は冷えるからね」
「流石船長だ!カップはおれが洗っておくからハルちゃんは休んでてくれ」
「うん、ありがとう」
彼の名はサンジ、この船のクルーでありコックだ。
彼の料理は誰の舌をも満足させてしまうほどの腕前で、私は勿論クルー全員サンジくんの料理を楽しみにしている。
コックの命である手を傷つけないように、戦闘では足技で戦うのだが、その蹴りの威力は常人を越えている。
ただ1つ困ったこともあり、サンジくんは女性好きということもあり、行く先々で女性を口説いてしまう。
「二人共おはよう」
「おはよう」
「ナミすわぁん、おはよ~!」
ナミがダイニングへとやって来ると、サンジくんのテンションは上がり目はハートマークになっている。
だが、何故か私にだけはこのテンションになったことも目がハートになったこともなく、だからといって女性扱いされていないわけではないため詳しくはよくわかっていない。
「サンジくん、紅茶を貰えるかしら?」
「は~い、お任せを!」
そして先程からサンジくんがメロメロになっている彼女は、この船のクルーであり航海士のナミだ。
ナミは海図を書く能力に長けており、その他にも、予兆のないサイクロンを予測するなど、体で天候を感じ取ることが出来るという天性の才能に加え、航海術と気象に関する精通した知識をもっており、わずかな波にも翻弄されるウェイバーを簡単に乗りこなしてしまう。
戦闘では、天候棒というウソップが開発した棒形の武器を使っており、天候を利用した技を使う。
「レディ達に合わせてブレンドした紅茶をどうぞ」
サンジくんは紅茶を淹れるとナミの前へと置き、私の分の紅茶まで淹れてくれると目の前に置いてくれた。
お礼を伝え一口飲めば、サンジくんがブレンドした紅茶の香りが朝の一時を安らぎにしてくれる。
「飯だああァァッ!!」
そんな一時もこの叫び声で一気にぶち壊され、ルフィはダイニングへ来るなり椅子へと座り飯だと騒ぎだす。
「うっせェぞルフィ!!レディ達が紅茶を飲む時間が台無しじゃねェかッ!!」
「それより飯だッ!!」
「はぁ……コイツは……。もうじきできる、もう少し待ってやがれ」
ルフィには紅茶など何の腹の足しにもならないため興味はなく、サンジくんは溜め息をつき呆れながら言う。
しばらくして再び扉が開く音が聞こえると、チョッパー、ウソップ、ブルック、フランキーがダイニングへとやって来た。
「ルフィはもう来てやがったのか、どうせ食いもんの匂いにでも釣られたんだろ」
「シシシ!まァな」
今ルフィと話している鼻の長い男は、クルーの一人で狙撃主のウソップだ。
臆病ではあるが、狙撃の腕前は皆が一目置いているほどの腕前の持ち主でもあり、いざという時には頼りにならなくもない。
「おれも腹へったぞ~」
ピンクの帽子を被り、お腹を空かせているのは、クルーの一人で船医のトニートニー・チョッパーだ。
見た目は小さくモフモフとしており、可愛くてタヌキと間違われやすいが、トナカイである。
だが、ただのトナカイではない、医者としての技術は勿論、戦闘においても強く、動物との会話もできるため色々と助かっている。
「ヨホホホホ!朝から皆さん元気ですね」
見た目ただの骸骨なのだが一応クルーの一人であり音楽家のブルックだ。
普段はポジティブでありスカルジョークを言ったりと楽しい一面もあるが、戦闘においても他の皆に引けは取らない。
手にした杖は仕込み杖となっており、ステッキに仕込んだ両刃の剣で戦う剣士でもある。
「ハルさん、おはよございます」
「おはよう、ブルックさん」
挨拶を交わしたあとじっと私に視線を向けているブルックさんだが、一体どうしたのだろうかと私も視線を向ける。
「あの、パンツ見せ」
「嫌です」
だろうとは思っていたため言いきる前にハッキリ断ると、流石反応が早いですねとブルックさんは笑う。
「おめーも懲りねェよな」
そんなブルックさんの横にいるのは、クルーであり船大工のフランキーだ。
アロハシャツに海パン姿という変態みたいな格好だが、正真正銘の変態だ。
体は改造しているため人間でありロボット的存在ではあるが、戦闘においては体内に内蔵された兵器を作動させて戦うため見た目に反して強い。
段々と皆が集まりだすと再び扉が開く音が聞こえ、やって来たのはロビンとゾロだ。
「ロビン、今日は遅かったのね」
「ちょっと図書館に寄っていたら遅くなってしまったわ」
ナミと話すのはニコ・ロビン、この船のクルーであり考古学者だ。
クルーの中でも随一の博識であり、常に冷静沈着な常識人でもある。
知識の幅は広く、特に専門である考古学について右に出る者はいない。
「腹へった」
「今作ってんだろうがクソマリモ!!」
「作るのがおせェんだよクソコック!!」
「何だとてめェ!!」
ダイニングへと来るなりサンジくんと喧嘩をしているのは、クルーでありルフィと同じく戦闘員のロロノア・ゾロだ。
普段はジムで筋トレをしており、それ以外では寝ていることが多いが、戦闘が始まれば両手の二刀に加え三本目の刀を口にくわえて振るう三刀流の剣士であり、強さは人間業とは思えないほどだ。
「いい加減にしなさいッ!!」
喧嘩が始まってしまった二人の頭に、ナミが拳を落とすと喧嘩は収まり、ようやく朝食ができ皆で食べ始める。
朝から騒がしくはあるが、これがいつもの私達であり、この騒がしさが心地いい。
「サンジおかわりー!!」
「ああ、今よそってやる」
いつものことながら、よく食べるルフィのお腹は風船のようにどんどん膨れていく。
朝食を食べ終わると皆はダイニングを出ていくが、私はダイニングに残り紅茶を飲む。
私以外にも、お腹が膨れて動けないルフィに後片付けをするサンジくんの姿がダイニングにはある。