日常の1コマ王子様
■違和感
氷帝学園テニス部の部室にて、レギュラーである忍足 侑士 が何やらキョロキョロと辺りを見ていた。
そこにやって来たのは、同じくレギュラーの向日 岳人 。
「侑士、何してんだよ」
「なんや岳人かいな」
そう言い視線を落としていた顔が向けられると、向日は違和感を感じた。
何処かいつもと違う。
「人の顔ジロジロ見よって失礼なやっちゃな」
「いや、なんつーか。何時もと違うっつーか」
その理由がわからず向日が首を傾げていると、部室の扉が開き宍戸 が部室に入ると同時に、何やら変な音が聞こえる。
忍足は「やってもーた」という表情。
宍戸は自分の足元を見て「ヤベッ」と声を漏らすとそれを拾う。
「侑士ーっ!」
宍戸の持つレンズが割れた眼鏡を指差し叫んだ向日はようやく納得した。
自分が感じた違和感と、何かを探している様子だった侑士の行動に。
その叫びに侑士は「眼鏡は俺ちゃうわ」と静かにツッコんだ。
《完》
氷帝学園テニス部の部室にて、レギュラーである
そこにやって来たのは、同じくレギュラーの
「侑士、何してんだよ」
「なんや岳人かいな」
そう言い視線を落としていた顔が向けられると、向日は違和感を感じた。
何処かいつもと違う。
「人の顔ジロジロ見よって失礼なやっちゃな」
「いや、なんつーか。何時もと違うっつーか」
その理由がわからず向日が首を傾げていると、部室の扉が開き
忍足は「やってもーた」という表情。
宍戸は自分の足元を見て「ヤベッ」と声を漏らすとそれを拾う。
「侑士ーっ!」
宍戸の持つレンズが割れた眼鏡を指差し叫んだ向日はようやく納得した。
自分が感じた違和感と、何かを探している様子だった侑士の行動に。
その叫びに侑士は「眼鏡は俺ちゃうわ」と静かにツッコんだ。
《完》
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