きみの声で呼んでほしい
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人柄が悪い訳では無い、人当たりはいい方なのだろう。
けれど、あまりにも自分とは掛け離れた価値観の髭切にやよいはいくらかの付き合いにくさを感じていた。
(そうはいっても、審神者とした刀剣男士のことを知るのは重要なことだし……)
幸いなことに髭切も、その弟の膝丸も話しにくい性格ではない。
少し、掴みどころがないだけで、普段話していてぎょっとすることは少ないほうだ。
「ねえ、髭切。しばらく近侍になってもらえないかな」
「僕が?構わないけど……少し驚いたかな」
柔和な笑顔を浮かべながら髭切は呟いた。
その表情は驚いた、という割に普段とそう変わりなく見えたが、本人は驚いていたらしい。
「近侍かぁ、宮仕えなんて柄ではないけど、当主のそばに居ることなら慣れているよ」
微かに笑みを浮かべると髭切はそう告げて、軽く頷いた。
やよいはひとまず、距離感を縮めるためにも髭切と物理的に近寄ってみることにした。
近侍になってすぐに分かったのは、髭切がふわふわとした性格の割にみんなをよく見ている、ということだった。
あまりあれ、これと具体的なことは言わないのだけれど、届きものやら遠征部隊の帰還やらに関しては、時として審神者であるやよいよりも先に気付いていた。
けれど、あまりにも自分とは掛け離れた価値観の髭切にやよいはいくらかの付き合いにくさを感じていた。
(そうはいっても、審神者とした刀剣男士のことを知るのは重要なことだし……)
幸いなことに髭切も、その弟の膝丸も話しにくい性格ではない。
少し、掴みどころがないだけで、普段話していてぎょっとすることは少ないほうだ。
「ねえ、髭切。しばらく近侍になってもらえないかな」
「僕が?構わないけど……少し驚いたかな」
柔和な笑顔を浮かべながら髭切は呟いた。
その表情は驚いた、という割に普段とそう変わりなく見えたが、本人は驚いていたらしい。
「近侍かぁ、宮仕えなんて柄ではないけど、当主のそばに居ることなら慣れているよ」
微かに笑みを浮かべると髭切はそう告げて、軽く頷いた。
やよいはひとまず、距離感を縮めるためにも髭切と物理的に近寄ってみることにした。
近侍になってすぐに分かったのは、髭切がふわふわとした性格の割にみんなをよく見ている、ということだった。
あまりあれ、これと具体的なことは言わないのだけれど、届きものやら遠征部隊の帰還やらに関しては、時として審神者であるやよいよりも先に気付いていた。