「嬢ちゃんは、若のことをどう思ってるんだ？」
作務衣を着なおしながら、ノエルのほうを見た
「…とても大切な方です。でも、よく言う【好き】という感覚が…お父様のことも好きです。ですが、それは、紅丸さんと同じ感覚とはまた違う気もするんです。好きにも複数あるようですね。」
「確かに…そういわれたらそうだな」
お茶を飲んでいると外から爆音が聞こえた
かっこ嬢ちゃんも中に消「何のそんなときはしい乳酸菌と丸さん…？」
「嬢ちゃん…なんかあったかもしれない。行くぞ」
…
「「いけぇ～若～」」
見に行ってみると第８の隊員が倒れている
「これはいったい何の騒ぎだ。」
「紺炉中隊長…勘太郎を焔ビトにしたのが第8の連中らしくて大げんかですぜぇ」
「なんだと？そんなバカな」
「やめてください。紅丸さん！」
「止めるな。ノエル…勘太郎の仇は俺がとる」
人工的に作られた焔ビトは、新宿地区に多かった
何とか止めなきゃ…でも、どうしたら…
「居合手刀七ノ型…【日輪】」
「あれは…まずいわ…皆さん。避難してください！」
浅草の人たちは喧嘩好き。野次馬のごとくいるがさすがに日輪は危険だ。
「いいから…店の中に入ってください。軽症ですみませんよ。」
｢嬢ちゃん ここは俺が何とかする｣
｢紺炉さん…;｣
・・・
「若やめろ！」
腕を掴みながら能力を使う
「紺炉…はなせ！」
「若、冷静になれ！」
「馬鹿野郎！なに発火能力を使ってる！？」
「冷却布持ってきてください！」
「ヘイ！姐さん！！」

「灰病＿＿大丈夫ですか！？」
「近寄るんじゃねぇ！」
「若…いったん第８の言い分を聞いてやったらどうですかい？」
「紅丸さん…私からもお願いします。第8の言い分聞いてみませんか？」
そう静かに紅丸に言った

「中隊長、冷却布です。」
「すまねぇ。お前ら、若の見間違いっていうならそのとき何をしていた？」
「私と桜備大隊長は町の雑貨屋で足りない資材を買い集めていました。そこのマキ隊員にもその旨伝えてあります。」
「エ！？あれ～え、え～！？」
「なんだシンラ」
桜備の心配の声をよそに言葉を続ける
「俺は桜備大隊長に裏路地で待ってるから新門大隊長を呼んで来いと…」
「あぁ俺もそう聞いた」
「「・・・」」
「そんなこと言った覚えがないぞ・・・」
「てめぇらは、仲間も騙すのか！」
「紅ちゃん…彼らが言ってることはほんとだよ。そこの二人はついさっきウチの店を出て行ったんだ。そうしたら紅ちゃんが急に攻撃を仕掛けたんだ。誰かと見間違えたんだ？」
「そんなバカな。眼光がやべぇ奴とゴリラを見間違えるはずがねぇ」
「どういうことだ。きなくせぇじゃねぇか」
ゴホゴホっとせき込み始める紺炉
「紺炉さん…！紅丸さん…詰所に戻りましょう…！」



「紺炉に免じて今は勘弁してやる。町の人間に話を聞いてくる。ココからはなれるなよ」
そういうと詰所を後にした
「ノエル。着替えてきな。若の部屋の下のタンスの中に若のお古で悪いが甚平が入ってるからノエル、一人でも着れるだろ。着物は衣紋掛けにかけておいてくれたら若が後はするだろうから。」

「はい。わかりました。あまり無理はなさらずに。」
紅丸の部屋へと向かうノエルであった。