パッチ村へ旅立つ朝の出来事


「ハオ様、パッチジャンボの準備が整いました。これより横茶基地からパッチ村へ飛び立ちます」

「ありがとう…もう起きてるよ。ラキスト…ほら、リンも起きな。」

「ん……」
モゾっと布団が動き、淡い赤色のネグリジェを着たリンが起き上がる

「昨日は無理させちゃったからね…飛行機の中でゆっくり寝ていいよ。次起きたらパッチ村なんだから」

目を擦るリンの側で気にせず話を進めるハオとラキスト

「今回はどんな…」

「あぁ…葉たちの正確なパッチに着く日付をね。あとは、厄介なヤツらがどう出てくるかも…大したことなさそうだけど…あとは、そうだね…僕の作った占事略决を攻略されそうって予知…彼女の予知だから、攻略されるんだろうね…でも、そうじゃなきゃ困る。葉には強くなって僕の手伝いをしてもらわないといけないからね。ってことで、ラキスト…彼女も着替えなきゃならないから外で待っててくれるかい？」

「分かりました。」

荷物を詰め、髪飾りをつけ
服を着替える
大した荷物ではない。
ハオ様の荷物と2人合わせても
小さなキャリーに収まるレベル

ハオ様も隣でいつもの星の耳飾りをつけ、ズボンを履いている
そして＿パンツは履かない

ガチャと扉を開け、外へと出る

「待たせたね。」


「いえ…」

「ラキスト、彼女の荷物を持ってくれるか？それから、リオはどうしてる？」

「ブロッケンに任せてあります。今は、ブロッケンのブロックで遊んでる頃かと。」

「そう。なら安心だね。」

もう1歳か…早いものだ
巫力も僕らの力を継いで1歳児ながらかなり強い
ほんと、楽しみだよ
色んな意味で。

「でも、今日は早く目覚めちゃってね、昨日もなかなか寝付けなかったんだ。例えばそう＿まるで遠足前の子供のようにね」

「当然です。ついにハオ様がシャーマンキングになられる旅立ちの日なのですから」

「違うよラキスト＿今日は久しぶりに弟に会える」

そんな会話がなされてる頃、ブロッケンの方へと向かったリンはブロッケンから、リオを預かり抱き上げていた。

「ますます母の顔になってきたね。」

「そうですか？」
ハオの声に少し照れ笑いをするリン。それに優しく微笑むハオ

法律などに囚われず
生きたい様に生きる
このチームには医者も看護師もいない、その中でまともな知識があるものもいる訳でもなく、育児経験があるものが数名いる程度

その中でよくこのリオは1年
よく育ったものだ


「さぁ行こう＿そろそろ弟が来る時間だ。」