「せんせ？」
「げ…藍」
「なんでそんなエッチな姿なの？」
「生徒たちがいるからそういう発言が控えろ！」
「でも動けないでしょ？」
形成記憶合金だったかしら…
どれくらいの硬さなのかな
触ってみるが硬いくらいしかわからない
まぁ…斬れない硬さじゃないか…
「せんせ、すぐに斬るから待っててね」
「おい…」
藍の爪が伸び縦に弧を描く
パラパラと形成記憶合金は地面に落ちる

「これで相澤先生自由だね…でも、もうちょっと見てたかった気もするんだけど…残念」

自分でやっておきながら何を言っているんだこの女はっと思われても仕方のない発言。

しかし、先生たちは１対２で生徒と相手をしていた
これがもし、この二人のペアであれば今のように簡単に斬られていた
流石にただの試験でそこまでするわけもないが…。

「それより藍お前はいいのか？試験」
「B組のほうでしょ？ノルマ達成されちゃった…」
「お前のスピードで相手できないやつなんかいたか？」
「先生の写真を囮にされた」
「お前それ、ヒーロー以前に教員失格だぞ！何考えてるんだ！」
「だって、先生の私の持ってない写真だよ。生徒たちがとった芋虫みたいな学校の先生の写真！」
「お前いくらでも勝手に隠し撮りしてるだろ！」
「その時の先生はその時しかみれないんだよ！残り１分でやられた」
こいつの相手は一体誰だったのか
そんなこざかしい奴がB組にいたのか

カメラの視線を感じたからいつものこいつかと思ったが
違ったようだな
抜かった

「写真はちゃんと奪いましたよ！」
「違うそうじゃない…」
「これで先生の写真増えたからうれしい」
「胃が痛い…」



そしてイレイザーヘッドの苦悩は続く