ハート意思を継ぐもの
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ものすごい音がしたしかし、鳥カゴはまだきえてない
-また命拾いしたなルフィ-
-自慢の猿王獣はどうした?-
-別の方法でギア4を考えてみたらどうだ?負担が大きすぎるからな-
ふと、レイリーの言葉を思い出すルフィ。
「お前は何でもかんでも閉じ込めて!俺は息がつまりそうだ!」
-ギア4-
「血を恨め!お前と俺では違うんだよ!」
蜘蛛の巣がはられる
「お前をぶっ飛ばして俺は出て行く!」
-ゴムゴムの…-
腕に空気を入れる
「キングコング!!」
「ゴッドスレッド!」
同時に技を放つ。
ゴゴゴゴーーー!
ルフィの諦めない気持ちがドフラミンゴの糸を押す
パリンッとサングラスが割れた
「ガンー!」
-ある土地ではDの一族をこう呼ぶ者たちがいる神の天敵と…-
コラソンの言葉を思い出したロー。
「鳥カゴが消えた…」
皆の願いは届いた。
『鳥カゴがきえた…!』
よかった。
本当に。
弟君はやってくれたのね。
サボのところに早く向かわないと…
あ、サボ見つけた。
バージェスは倒れてる!
大丈夫そうね。
突然グラッと視界が揺れた
なんで?
力が…
ドスン!
砂煙が立ち込めなが リンは下にたたきつけられるように落ちた。
その音に何事だと思い後ろを見ると血塗れの リンがいた
「 リン!!」
リンに近づき抱き上げる
「おい、 リンどうしたんだよこの傷!?」
プルルルルプルルルル ポケットが振動していた
コアラ…?
急いででんでん虫を取る
「コアラか?」
「そうよ!バージェスがルフィくん追いかけていったから慌ててかけたのに!」
「その件は済んだ。だけど リンが、重症おってんだ。たった3分、目を話してた隙に。」
「え、ちょっとどういうことよ!?」
「今どこにいるんだ?」
「地下だけど…」
プツンと電話を切った
止血しとかねぇと…
ビリっと自分の服を破り リンの傷を塞いだ。
ヤバイな…また…。
そう思ってた時
大きなカブトムシが、飛んでいた
何だあれ?
カブトムシが、こちらに気づいたかのように近づいてきた。
小さな女の子も背中に乗っていた
「小人?」
あの地下にいた小人たちの仲間か
「あの、その人の傷。私治せます!」
「どういうことだよ?」
「私はチュチュの実を食べた治癒人間!だからその人のこと助けさせてください!多分その人も私のチユポポで極限まで力を使って…ここまでこれたんだと思います。わたしの…」
「姫!泣かないでください!」
ポロポロと泣き始める姫と呼ばれる少女
「治せるのか?」
「はい。」
リンに近づく少女
「あの、力を貸してもらえませんか?私の力では少ししか持たないんです、だから献血のように治癒の力を分け与えるって言えばいいんですかね。」
説明に少し困りながらいう少女
「分かった。ほら」
腕を出し少女に向ける
ポワッと綿毛がサボの腕にさいた
綿毛を手に取り リンの胸にゆっくりと落とした
ピカっと リンを包み込んだ光は
傷を癒していった。
『ッ…。』
「 リン!」
『サボ…。』
ぎゅっと抱きつかれどうしたらいいか少しわからなくなる リン。
「ほんとよかった。無事で…。いきなりすごい音したからびっくりした。また、誰か失うんじゃないかって少しだけ怖くなった。」
『ごめんなさい。私、ドフラミンゴにあったの。それで…』
身体に目をやる リン。
ドフラミンゴに殺られたのか…。
「あの…!」
『貴方は、トンタッタ族の王女様だよね?』
「はい、マンシェリーと申します。」
『ありがとう。他のトンタッタ族にもありがとうと言ってほしい。』
「はい。伝えときます。」
サボに腕を引かれ立ち上がる
『ありがとう、王女様。』
「 リン、コアラに連絡しとけ。心配してる。」
電々虫を渡され受け取った。
『その前に。兄さんに会いたいの。ログが貯まる前に。』
「あぁ。会わせてやるよ。」
プルルルルプルルルル
ガチャ
「もしもしサボくん!?もぅー!何できるのー!」
『あの、コアラ…。』
「え? リン!?大怪我してたんじゃ…」
『してた。だけど、小人が助けてくれたの。』
「そう。良かったわ。ねぇログはあと一日で溜まるのよね?」
『えぇ。そのことで…会いたい人がここにいるの…。』
少し不安げな リンの声にコアラが明るく答える
「会って来なさい!今のうちに。」
『ありがとう。』
優しい仲間を持ててよかった。
「あ、俺もルフィの様子しっかり見てくる。今度いつ会えるかわかんねぇからな。」
今いるのはわかっているが、安全なところに行くまで安心できない。
さっきの リンのようには…
ガチャ
「行くか。」
『場所わかるの!?』
「んなもん、何とかなる!」
やっぱり…サボはサボだ。
無理をしない程度にサボは リンのペースに合わせてた。
目を離さないように
安全だとはいえ リンにまた何かあったら
俺はまた…
大切なものをもう失いなくはないんだ。
「おいあれ!」
ロー。それから、ゾロ。 ゾロにおぶわれたルフィがいた。
それから、先程のカブトムシとマンシェリー姫
それからレオくん?だったっけ?
がいた
『兄さん…。』
「 リン?」
『兄さん…兄さん!』
ガバッと抱きつく リン
十三年ぶりの再開
再開したのは最悪のところだったが
無事どちらも生きていた
「 リン、お前も、ハートの意思を継いだんだな。」
『うん、コラさんの形見私が貰っちゃったけど…』
「きっと喜ぶだろうよ。コラさんは。」
頭を優しくなでられる リン
リンを見てひと安心するかのようにローがほほ笑んだ。
リン、あえて良かったな。だけどこのモヤは…
ああそうか…。なるほどな…。
「 リン、少しこいつと話したい。いいか?」
サボの方を見るロー。
『分かった。兄さん。』
ローから離れる リン。
遠くから声が聞こえた。
「あ、ここにいたのね!」
「「ロビン!/ニコ屋…」」
ロビンも合流した。
「 リン、ひどい傷じゃない。大丈夫なの?」
『まぁなんとか』
ニコッと笑う リン
『あ、トンタッタの皆さん。兄さんまで手当してくれてありがとう。』
「どうってことないレス!ローランドは、ドフラミンゴを倒すために頑張ってくれた人レス!助けるのは当たり前レス!」
少し離れたところで二人は話していた。
「話ってなんだ?」
サボとローが向い合うように
話をする。
「あぁ。 リンことだ。 リンがいきていてよかった。だが、これだけ言っておく、アイツはドフラミンゴに欲しがられてた理由。あいつ自身が古代地図みたいなものだから。」
ローがよくわからないことを言い始めた。
「古代地図?」
「あぁ。俺もよくわからんのだが、よくドフラミンゴがあいつがいない時に話してた言葉だ。多分あいつの故郷かどこかだろう。ドフラミンゴが倒れ、あいつが死んでないと情報が流れればあいつは狙われる。守ってやってくれ。
アイツは、コラさんと同じで優しすぎる。俺みたいに残忍なことはできない。だから、麻酔銃しか打てないんだ。」
たしかにそうだ。
あいつが普通の銃弾は使わない
いつも麻酔弾だけ…。
「分かった。守るよ。守ると決めたんだからな。」
ローを力強く見るサボ。
「後それから、アイツのこと愛してやってくれ。好きなんだろ? リンの事。」
!!!!
「っな!そんなもんじゃ…。」
図星か…
っくく… リンの好きになる奴はいつもこんなやつだな。
表情がコロコロ変わるやつ
-------------------------------
『ロビンさん。サボが慌てだしてる。』
「あらあら、可愛い。」
『ですよね!』
あの動きほんとかわいい。
自分のことを話してるともしれずに…
-------------
そういえば、 リンの傷。
すべて急所を外されてた。
それと関係してるのか?
アイツの…その、古代地図とやらに…。
「コレ。」
ローが、ビブルカードをちぎり渡した。
「 リンに渡してくれ…。」
「分かった。」
紙の切れ端をしっかり受けとる
「なぁ、トラファルガー リンは違った意味であの、ドフラミンゴに守られてたのか。」
「そうだろうな。アイツのモノには誰も触れない。だから。この情報を知ってるのも限られてる。それはほとんど名が高い奴らばかり。それを知って助けてくれたのが、コラさん。コラさんは、ドフラミンゴの弟だったが、海軍だった。海軍だろうが古代地図って知ったら欲しくなるのは自然だと思ってたが、コラさんは、俺だけに言った。何があっても リンのことを知ってる奴に渡すな。信じる奴に渡せってな。だから、あの日。よくわからなかったが、革命軍に任せた。顔にデカイいれずみした男だった。怪しかったが、なんだか、任せれた。」
リンの事俺は何も知らなかった。
名高い奴らか…革命軍には直接はこないような気がする。
あいつが一人の時を狙うだろうな。
ドラゴンさん…。やっぱり俺の時みたいに
リンを助けてくれてたんですね。
「そういやお前。麦わら屋の兄とか言ってたな。」
「あぁ。杯を交わした義兄弟だ。」
「火拳のエースともか?」
「あぁ。あいつには兄が二人。年齢が同じ兄が二人でなんか変な兄弟だけど、アイツは、大事な弟だ。」
「俺も リンは大事な妹だ。」
兄達の愛弟と、愛妹。
「あいつが生きてるとしれたからあいつに何かあったら俺も駈けつけるかもしれないな。」
「あいつのビブルカードはあいつから貰ってくれ。」
「あぁ。」
話が終わり リン達のところへもどる
『兄さん。話は終わったの?』
「あぁ。それより…お前のビブルカード貰ってもいいか?」
『うん。』
ビリっと破りローにわたす。
ロー達が話している時刻と同時刻
「いかに誤解がとけようと私は王には戻れない。」
「いいえ、あなたしかこの国は守れません!」
「もう暴力にはうんざりです!」
国民たちはリク王に向かってもう一度国王になって欲しいと訴えるもリク王はそういう気はなさそうだ。
「私の力などこの戦いでないというのが証明されたではないか。」
「滅んでも構いません!」
「戦わない王として、戦争を拒んでほしい!それで滅んでも我々はそれでも構いません!」
国民たちの必死の訴えに驚きが隠せない
「貧乏でもいい。また、ドレスローザを平和な国にしてください!」
リク王サマー! っと国民たちは叫ぶ
お願いしますと…
「がっはっはっ!戦う王は耳がいてぇな!」
「エリザベロー!」
リク王の旧友エリザベロー
その時誰かが走る音が聞こえた。
「リク王様!早く応急へお戻りを!近隣諸国の王達より電々虫が鳴り止みません!」
「俺が教えといた!」
「「プロデンスの王!」」
国民たちの歓声があがる。
「帰ってこいよ。 奇跡の王リク・ドルト!!」
それから…
強国ドレスローザの偽りの栄華とその本性。
世界最大のブローカー、ドフラミンゴの失脚
海軍本部大将藤虎の土下座
あの海賊同盟がドフラミンゴを討ち取った記事が世界中に駆けまわった。
ドレスローザ東の町 カルタの丘
キュロスの家
三日月が綺麗な夜だった
「ロビン、起こさなくていいよ。最後に顔見に来ただけだから。」
「もう国を出るの?」
「CP0がここへ引き返してきてる。狙いは俺達だ。1日2日でドレスローザは混乱するぞ。お前達も可能な限り、速く出航しろ。」
寝ている○○を膝枕してあげながら
ロビン、ゾロ、それからフランキーで話してた。
「…にしても、エースの他に3人目の兄弟がいたとは…。」
「それに、そこのトラ男君もね。○○も教えてくれたら良かったのに。」
「全くの初耳だ。」
顔のパーツを直しながらサボに問う
「だろうな。一番驚いたのは、ルフィだろうな。ずっと俺は死んだことになってた。○○も、トラファルガーと話した時そう言ってた。」
ふぅ…と一息つきまた口を開いた
「ガキの頃はエース、ルフィと三人で暴れまわってガープのじいさんにしごかれてた。将来は海賊だって杯を交わしたんだ。…でも、コイツも、ガキの頃にデカイ事件がなければこいつは海軍、俺も海賊として中交えることがなかっただろうな。」
寝ている。二人を見ながらまた話しはじめる。
「だけど、俺はある日。事故にあった。いや、事件か。」
二人よりひと足早く海に出た時、船ごと天竜人にうたれた沈み行く身体は海の中へと…
エース、ルフィ。助けて…誰か…助けて…
意識が戻った時には記憶はなかった。
そこであったのが、まだ9歳だった○○だった
目が覚めると、俺はベットの上だった。
そして隣に女の子がいた。
笑うと可愛い子。
誰だろう?と思ったら
『目が覚めたんだね。貴方の名前は?』
「え?名前?俺の…」
すると女の子は急いで
足音を立てながら扉の向こうに出た
するとデカイ顔の人が来た。
「どうしたっチャブル?」
『あの子、記憶がないみたい。名前聞いてもわかんないみたい。』
リンが心配そうにイワンコフに話す。
数日感見ていたが記憶が戻ることはなかった
持ち物にサボと書いていたから聞いてみるもわからないの一点張り。
ドラゴンはふと思い出したかのように
「ゴア王国の貴族に間違いない。」
「だったら、親を探しましょう。」
部下らしき人がそんなことを言ったが、無意識に
「イヤだ!」
と、そのときの俺は答えた
それだけは言っていた。
戻りたくない!
このままどっか連れてってくれ!
「記憶をずっと失ってたのか?」
ゾロの質問に頷くサボ。
「明白だったのは、親のところにか入りたくないって思いだけ。あとは何も覚えてなかった。」
「よく記憶が戻ったな。」
「エースが教えてくれたんだ。今ではそう思う。“お前はサボ。おれとルフィの兄弟だ!”って」
懐かしむように話をしていたサボだったが
一瞬顔が険しくなった。
「タイミングは最悪だったけどな。だからこそアイツは俺を呼び起こした。」
「頂上戦争の記事が出たぞ!白ひげ敗北の記事だ!」
『イワさんは無事なの?』
「死亡とは出てない!」
「死んだのは…」
「四皇白ひげに“火拳のエース”」
-俺は海賊になって…!-
何かが頭の中で叫んだ。
誰だ?お前?
ふと聞くも答えない
『それより、ドラゴンさん!麦わらのルフィが息子だったんですか!?』
「ん…あぁ。」
「「え~!!!」」
サボはそんな中新聞を見る
火拳のエース死亡の記事が目に写る。
『サボ?』
-大海賊になって…見返してやるんだ!-
誰かの声が一層鮮やかになる。
どくんと脈が早くなるのが分かった。
「…………ハァ…ハァ!」
いきが荒くなってるサボを見て○○は駆け寄り
サボの顔色をうかがう
「サボくん。様子が変だよ!どうしたの!」
少し遠くから見ていたコアラも異変に気づき後ろを振り返る。
ポタポタと涙が溢れてくるサボに○○は声をかけるも震えるサボには届かない
「なんでも、火拳のエースは赤犬に身体を貫かれて…」
遠くからそんな話が聞こえる
-お前ら知ってるか?杯を交わすと“兄弟”になれるんだ!-
「うわぁああああああああああー!!」
いきなり叫びだし、今にも暴れそうなサボ。
それに気づき周りも動く。
死んだのは!どっかの海賊じゃない!
取り除かれる海賊次代の危険因子じゃないか!
周りからそんな声が聞こえるが…。
隣にいた リンはサボを受け止めるようにして暴れるのを止める。
サボ…お願いだから…。落ち着いて
気を確かにして!
どこにも行かないで…コラさんみたいに…!
「エースは俺の兄弟だ!」
そう叫ぶとサボは意識を失い リンの腕の中で倒れた。
「 リン…大丈夫か?サボは…」
『サボ…?』
「震えてるわよ?」
コアラにそう言われ手を握られる
いわれるまで気づきもしなかった。
私、怖いんだ。
怖い…
「サボを急いで医務室に運べ!」
ドラゴンの声に近くにいたハックがおぶり医務室に運ぶ
「 リン、なんであんたも泣いてるの!」
コアラの声で リンは自分の顔を触る。
水滴が指についたことがわかった。
-オレは誰からも逃げねぇ!誰にも負けねぇ!-
ガバッと起き上がったサボ。
「総長が目を覚ましたぞ!」
「ホントか!よかった!」
-------------------
サボの部屋にいたのは、泣いているコアラ
安心しているハック。
そして、扉のほうで下を向いた リン
「うぇーん!死ぬかと思ったよ~サボぐぬ”」
「すごい熱だったぞ、三日間目を覚まさず、心配した。それに、お前の事ずっと リンが看病しててくれたんだぞ?」
ハックにそう言われ リンを見るが、下を見いたまま。
「記憶が戻ったの?革命軍やめるの?」
「いや、やめねぇよ。ドラゴンさんいるか?話したいことがある。」
涙を拭きながら答えるコアラ。
「いるけど…」
「いや、先に リンとだ。二人ともドラゴンさんに話をつけてきてくれないか?その間に話は終わらせとく。」
わかったと、部屋を出ていくハックとコアラ。
そして部屋に残ったのはサボと、 リンだけであった。
「 リン、こっち来いよ。」
軽くうなずきサボの近くにおいてあった椅子に座る。
「二度目だな、お前に看病してもらったの…。俺な、コレ言ったらどう思うかわからねぇけどさ、貴族の息子だったんだ。でもあそこは人間のゴミだった。それに気づいた俺はエース達より先に海に出たんだ。覚えてるだろ?あの日のこと。」
ゴア王国の海域で起きた天竜人が子供を打った事件。
悲鳴があがり死体は上がらなかったとなった事件だ。
しかし、彼はドラゴンさんに助けてもらって今も生きている。
当初は記憶がなかったが、今は記憶が完全に戻った
『サボ…消えちゃうかと思った。』
「消えねぇって。」
頭に手を起きなでてやる。
今にも泣きそうな顔をしていたからだ
誰かと重なったのか。とその時はそんな気持ちでしかなかったが、
まさか、この国で答えがわかるとは思わなかった。
メラメラの実もルフィに権利をもらった。
そして、エースの意思は受け継げた。
リンのように。
「じゃ!帰る!」
「もう?」
「顔も見れたし」
ロビンの問いに笑顔で答えた
リンをおぶるサボ
「あ、コレ一応ルフィのビブルカードだ。作っておいた。」
「へぇ、いつの間に…貰っていくよ。」
帽子を被り準備を整える。
「ほんじゃ、ルフィには手ぇ焼くだろうがよろしく頼むよ。」
ロビンが軽く手を振り
フランキーが泣きながら答える。
バタンと扉が閉まる。
「エースと似たようなこと言ってやがる。」
ゾロがニコッと笑った。
2年前…アラバスタで全く似たようなことをもう一人の兄、エースから言われていたのを思い出す。
プルルルルプルルルル
ガチャ
「サボか?こちらハック」
「今出たところだ。すぐ戻る。あ、 リンは今寝てる。」
「了解した、-で、どうだった?ルフィくんはだいぶ…」
ガチャ
ツーツー
「なぜ切るんだ!要件人間! リンさえ、起きてれば…」
「危ない危ないハックさん!」
----------------------
「いつでも出せるのか?」
「あぁいつでも」
「急ぐか、」
ドレスローザの上空をカラスに乗りながら港へ向かうサボ。
リン、お前の事守るよ。
絶対に、俺の気持ちはお前だけのだから
-愛してる-
この気持ち…いつ伝えられるかな?
カラスに乗りながら三日月の夜を飛んでいた時
緑のとさかがビルの上にいた。
「あ!大先輩!おかえりですか!」
「あぁ。トサカ。ルフィのこと頼んだぞ。」
あぁ!大先輩がオラにルフィ先輩を…!
感動で涙が…!
「わがっだず! あ、女神は寝ておらっしゃるべ!」
リンの事にふれたとたんギュッと先程より力を込め抱き寄せる。
「るせぇ。コイツは俺んのだ。寝顔なんか見せねぇ。」
え?え?大先輩が…女神を…!!!
「うぇえええー!」
「叫ぶな!起きるだろ。」
リンの耳元を押さえながらバルトロメオに注意する。
「まず、俺らは行く。じゃぁな。」
お達者でー!と、遠くから聞こえた。
………
「今もどった。」
声の主の方を見ると リンをおぶったサボがいた。
「あ、サボくん!全く…君はなんでいつもいつも電話してる途中でいつも切るの!」
「あーもぅ悪かったって。」
頭を軽くかきながら困った顔をする。
サボたちが戻ってきた頃には積み荷などはもう積まれていて全て終わった後だった。
全く、出航には間に合ったけど航海士が寝てるとなると…
「船の指揮は俺がとるからいいよ。」
「え!?」
「俺だってそれくらいできる。 リンを休ませてやってくれ。あと、服着替えさせてくれないか?コレだと…」
リンの服は血が付きとてもじゃないが
洗えば何とかなる!ってなものではなかった。
「わかった。」
「後それから、 リンのこと着替え終えたら話したいことあるからいいか?」
「えぇ問題無いわよ。」
出航してまもなく
「何?話って。」
「俺ってさ… リンの事好きだったのか?」
…まさかの気づいてなかったの!?
え!?今までのって素だったの!?
「え?それマジで言ってる?ずっと前から好きだったと思ってたんだけど。」
驚くコアラとそのコアラに驚くサボ
「待って、手を出してないわよね!?」
「…」
「出したの!?」
思い当たることが…
「何したの!?」
「…キスしました」
…この子は…。
「全くなんてことしてんの!?この子恐いっ!」
天然すぎる。今後の リンの体を心配するわ。
私がしっかりしないと リンが危ない道に落ちるかもしれない。
「…サボくん。 リン事好きなのはわかったから、そうね、 リンに優しくしながら距離を縮めて行けば リンは振り向いてくれるかもね。」
腕を組みニコッと笑うコアラ
「おぅ。」
………
パリッ
煎餅にかぶりつくセンゴクがいた。
-珀鉛病の少年!?白い町に生き残りがいたのか-
-この世のすべてを恨んでいます。まるで、ガキの頃の兄を見ているようだ。-
-可哀想だが…治す方法はない。あまり肩入れするなよ?ボロが出るぞ-
-えぇわかっていますよ。-
-そういえば、お前、こないだ。古代地図って呼ぼれている少女ともあったそうだな。-
-えぇ。なぜか懐かれました-
-そりゃぁお前がいい男だからであろう-
-そんなことないですよ。ただ、その子も、一緒にあんな所においてはいけない。ドフラミンゴは凶暴な男です。-
【東の港付近】
「ある日、海兵が一人…死んだんだ。そいつは私にとって特別な存在だった。ガキの頃にあって息子のように育てた。」
センゴクに昔話をされてるローは黙って聞いていた
「人一倍正義感があって、正義感を持ち信頼がおける部下でもあったが…生涯私に一度だけウソをついたんだ」
-死者の中にドフラミンゴファミリーを見つけました!コードネームはコラソン。画像を送ります!-
送られてきたのはドフラミンゴに射殺されたコラソンだった。
「私は裏切られた。しかし、あの時、なくなったものが5つ。」
ふぅ吐息をつき話しはじめる。
「バレルズ海賊団。海兵。オペオペの実。珀鉛病の少年。それから、古代地図と呼ばれた少女。」
「俺と義妹だ。」
「やはり…任務から半年も離れていたものでな。」
「連れ回されたよ。いろんな病院に。」
「あの日、俺たちは一緒に逃げるはずだった。命も心も助けてもらった恩人だ。だから、あいつも今回来たんだろうな、このドレスローザに敵を討ちに。」
「古代地図と呼ばれる少女か?」
「あぁ。今はもう革命軍になって世界中を駆け巡るような奴になっちまったけどな。」
そうか…命が助かってよかったものだ。
「互いに忘れずにいよう…それでいい。お前が自由に生きればあいつは喜ぶよ。」
愛してるぜ!
コラソンの最後の言葉が頭に響く。
帽子を深くかぶり刀を持つ。
コラさん…俺はあんたの意思を忘れやしない。
リンだって、泣き虫なところ変わってなかったが、頑張ってるようで安心したよ。
「お前は俺から古代地図の少女の情報を聞けた。捕まえないのか?欲しくないのか?海軍は。」
「ロシナンテが守った命だ。私は何もしたくない。彼女には幸せにいて欲しい」
「分かってるな。海軍。」
「ロシナンテの守りたかったものには俺は手は出さない。」
ーー
そして…。
医務室のベットの上
「 リン、傷大丈夫か?」
『えぇ、傷もだいぶ治ったわ。』
「よかった…。なぁ… リン。」
『何?』
「ずっと、隣にいてくれるか?」
『何を聞いてるの?もちろんよ。後、サボ…ちょっと、近づいてくれる?』
リンに言われた通り リンに近づく
好きだと自覚してから近づくとドキドキするなホント
そう思ってると、 リンの顔が近づいてくる
サボと リンの影が重なった
「えっ…。」
『ありがとう。大好きよ。サボ。』
「…ッ!!」
リンの一言に顔が赤くなるサボだったが
リンにギュッも抱きつく
「分かってるよ。だけど、そういうのは、男に言わせろよ!!全く、 リンは、可愛いんだから。」
『次からは気をつけるわ』
クスッと笑う リン。
綺麗な満月が二人の愛を祝福する
END
-また命拾いしたなルフィ-
-自慢の猿王獣はどうした?-
-別の方法でギア4を考えてみたらどうだ?負担が大きすぎるからな-
ふと、レイリーの言葉を思い出すルフィ。
「お前は何でもかんでも閉じ込めて!俺は息がつまりそうだ!」
-ギア4-
「血を恨め!お前と俺では違うんだよ!」
蜘蛛の巣がはられる
「お前をぶっ飛ばして俺は出て行く!」
-ゴムゴムの…-
腕に空気を入れる
「キングコング!!」
「ゴッドスレッド!」
同時に技を放つ。
ゴゴゴゴーーー!
ルフィの諦めない気持ちがドフラミンゴの糸を押す
パリンッとサングラスが割れた
「ガンー!」
-ある土地ではDの一族をこう呼ぶ者たちがいる神の天敵と…-
コラソンの言葉を思い出したロー。
「鳥カゴが消えた…」
皆の願いは届いた。
『鳥カゴがきえた…!』
よかった。
本当に。
弟君はやってくれたのね。
サボのところに早く向かわないと…
あ、サボ見つけた。
バージェスは倒れてる!
大丈夫そうね。
突然グラッと視界が揺れた
なんで?
力が…
ドスン!
砂煙が立ち込めなが リンは下にたたきつけられるように落ちた。
その音に何事だと思い後ろを見ると血塗れの リンがいた
「 リン!!」
リンに近づき抱き上げる
「おい、 リンどうしたんだよこの傷!?」
プルルルルプルルルル ポケットが振動していた
コアラ…?
急いででんでん虫を取る
「コアラか?」
「そうよ!バージェスがルフィくん追いかけていったから慌ててかけたのに!」
「その件は済んだ。だけど リンが、重症おってんだ。たった3分、目を話してた隙に。」
「え、ちょっとどういうことよ!?」
「今どこにいるんだ?」
「地下だけど…」
プツンと電話を切った
止血しとかねぇと…
ビリっと自分の服を破り リンの傷を塞いだ。
ヤバイな…また…。
そう思ってた時
大きなカブトムシが、飛んでいた
何だあれ?
カブトムシが、こちらに気づいたかのように近づいてきた。
小さな女の子も背中に乗っていた
「小人?」
あの地下にいた小人たちの仲間か
「あの、その人の傷。私治せます!」
「どういうことだよ?」
「私はチュチュの実を食べた治癒人間!だからその人のこと助けさせてください!多分その人も私のチユポポで極限まで力を使って…ここまでこれたんだと思います。わたしの…」
「姫!泣かないでください!」
ポロポロと泣き始める姫と呼ばれる少女
「治せるのか?」
「はい。」
リンに近づく少女
「あの、力を貸してもらえませんか?私の力では少ししか持たないんです、だから献血のように治癒の力を分け与えるって言えばいいんですかね。」
説明に少し困りながらいう少女
「分かった。ほら」
腕を出し少女に向ける
ポワッと綿毛がサボの腕にさいた
綿毛を手に取り リンの胸にゆっくりと落とした
ピカっと リンを包み込んだ光は
傷を癒していった。
『ッ…。』
「 リン!」
『サボ…。』
ぎゅっと抱きつかれどうしたらいいか少しわからなくなる リン。
「ほんとよかった。無事で…。いきなりすごい音したからびっくりした。また、誰か失うんじゃないかって少しだけ怖くなった。」
『ごめんなさい。私、ドフラミンゴにあったの。それで…』
身体に目をやる リン。
ドフラミンゴに殺られたのか…。
「あの…!」
『貴方は、トンタッタ族の王女様だよね?』
「はい、マンシェリーと申します。」
『ありがとう。他のトンタッタ族にもありがとうと言ってほしい。』
「はい。伝えときます。」
サボに腕を引かれ立ち上がる
『ありがとう、王女様。』
「 リン、コアラに連絡しとけ。心配してる。」
電々虫を渡され受け取った。
『その前に。兄さんに会いたいの。ログが貯まる前に。』
「あぁ。会わせてやるよ。」
プルルルルプルルルル
ガチャ
「もしもしサボくん!?もぅー!何できるのー!」
『あの、コアラ…。』
「え? リン!?大怪我してたんじゃ…」
『してた。だけど、小人が助けてくれたの。』
「そう。良かったわ。ねぇログはあと一日で溜まるのよね?」
『えぇ。そのことで…会いたい人がここにいるの…。』
少し不安げな リンの声にコアラが明るく答える
「会って来なさい!今のうちに。」
『ありがとう。』
優しい仲間を持ててよかった。
「あ、俺もルフィの様子しっかり見てくる。今度いつ会えるかわかんねぇからな。」
今いるのはわかっているが、安全なところに行くまで安心できない。
さっきの リンのようには…
ガチャ
「行くか。」
『場所わかるの!?』
「んなもん、何とかなる!」
やっぱり…サボはサボだ。
無理をしない程度にサボは リンのペースに合わせてた。
目を離さないように
安全だとはいえ リンにまた何かあったら
俺はまた…
大切なものをもう失いなくはないんだ。
「おいあれ!」
ロー。それから、ゾロ。 ゾロにおぶわれたルフィがいた。
それから、先程のカブトムシとマンシェリー姫
それからレオくん?だったっけ?
がいた
『兄さん…。』
「 リン?」
『兄さん…兄さん!』
ガバッと抱きつく リン
十三年ぶりの再開
再開したのは最悪のところだったが
無事どちらも生きていた
「 リン、お前も、ハートの意思を継いだんだな。」
『うん、コラさんの形見私が貰っちゃったけど…』
「きっと喜ぶだろうよ。コラさんは。」
頭を優しくなでられる リン
リンを見てひと安心するかのようにローがほほ笑んだ。
リン、あえて良かったな。だけどこのモヤは…
ああそうか…。なるほどな…。
「 リン、少しこいつと話したい。いいか?」
サボの方を見るロー。
『分かった。兄さん。』
ローから離れる リン。
遠くから声が聞こえた。
「あ、ここにいたのね!」
「「ロビン!/ニコ屋…」」
ロビンも合流した。
「 リン、ひどい傷じゃない。大丈夫なの?」
『まぁなんとか』
ニコッと笑う リン
『あ、トンタッタの皆さん。兄さんまで手当してくれてありがとう。』
「どうってことないレス!ローランドは、ドフラミンゴを倒すために頑張ってくれた人レス!助けるのは当たり前レス!」
少し離れたところで二人は話していた。
「話ってなんだ?」
サボとローが向い合うように
話をする。
「あぁ。 リンことだ。 リンがいきていてよかった。だが、これだけ言っておく、アイツはドフラミンゴに欲しがられてた理由。あいつ自身が古代地図みたいなものだから。」
ローがよくわからないことを言い始めた。
「古代地図?」
「あぁ。俺もよくわからんのだが、よくドフラミンゴがあいつがいない時に話してた言葉だ。多分あいつの故郷かどこかだろう。ドフラミンゴが倒れ、あいつが死んでないと情報が流れればあいつは狙われる。守ってやってくれ。
アイツは、コラさんと同じで優しすぎる。俺みたいに残忍なことはできない。だから、麻酔銃しか打てないんだ。」
たしかにそうだ。
あいつが普通の銃弾は使わない
いつも麻酔弾だけ…。
「分かった。守るよ。守ると決めたんだからな。」
ローを力強く見るサボ。
「後それから、アイツのこと愛してやってくれ。好きなんだろ? リンの事。」
!!!!
「っな!そんなもんじゃ…。」
図星か…
っくく… リンの好きになる奴はいつもこんなやつだな。
表情がコロコロ変わるやつ
-------------------------------
『ロビンさん。サボが慌てだしてる。』
「あらあら、可愛い。」
『ですよね!』
あの動きほんとかわいい。
自分のことを話してるともしれずに…
-------------
そういえば、 リンの傷。
すべて急所を外されてた。
それと関係してるのか?
アイツの…その、古代地図とやらに…。
「コレ。」
ローが、ビブルカードをちぎり渡した。
「 リンに渡してくれ…。」
「分かった。」
紙の切れ端をしっかり受けとる
「なぁ、トラファルガー リンは違った意味であの、ドフラミンゴに守られてたのか。」
「そうだろうな。アイツのモノには誰も触れない。だから。この情報を知ってるのも限られてる。それはほとんど名が高い奴らばかり。それを知って助けてくれたのが、コラさん。コラさんは、ドフラミンゴの弟だったが、海軍だった。海軍だろうが古代地図って知ったら欲しくなるのは自然だと思ってたが、コラさんは、俺だけに言った。何があっても リンのことを知ってる奴に渡すな。信じる奴に渡せってな。だから、あの日。よくわからなかったが、革命軍に任せた。顔にデカイいれずみした男だった。怪しかったが、なんだか、任せれた。」
リンの事俺は何も知らなかった。
名高い奴らか…革命軍には直接はこないような気がする。
あいつが一人の時を狙うだろうな。
ドラゴンさん…。やっぱり俺の時みたいに
リンを助けてくれてたんですね。
「そういやお前。麦わら屋の兄とか言ってたな。」
「あぁ。杯を交わした義兄弟だ。」
「火拳のエースともか?」
「あぁ。あいつには兄が二人。年齢が同じ兄が二人でなんか変な兄弟だけど、アイツは、大事な弟だ。」
「俺も リンは大事な妹だ。」
兄達の愛弟と、愛妹。
「あいつが生きてるとしれたからあいつに何かあったら俺も駈けつけるかもしれないな。」
「あいつのビブルカードはあいつから貰ってくれ。」
「あぁ。」
話が終わり リン達のところへもどる
『兄さん。話は終わったの?』
「あぁ。それより…お前のビブルカード貰ってもいいか?」
『うん。』
ビリっと破りローにわたす。
ロー達が話している時刻と同時刻
「いかに誤解がとけようと私は王には戻れない。」
「いいえ、あなたしかこの国は守れません!」
「もう暴力にはうんざりです!」
国民たちはリク王に向かってもう一度国王になって欲しいと訴えるもリク王はそういう気はなさそうだ。
「私の力などこの戦いでないというのが証明されたではないか。」
「滅んでも構いません!」
「戦わない王として、戦争を拒んでほしい!それで滅んでも我々はそれでも構いません!」
国民たちの必死の訴えに驚きが隠せない
「貧乏でもいい。また、ドレスローザを平和な国にしてください!」
リク王サマー! っと国民たちは叫ぶ
お願いしますと…
「がっはっはっ!戦う王は耳がいてぇな!」
「エリザベロー!」
リク王の旧友エリザベロー
その時誰かが走る音が聞こえた。
「リク王様!早く応急へお戻りを!近隣諸国の王達より電々虫が鳴り止みません!」
「俺が教えといた!」
「「プロデンスの王!」」
国民たちの歓声があがる。
「帰ってこいよ。 奇跡の王リク・ドルト!!」
それから…
強国ドレスローザの偽りの栄華とその本性。
世界最大のブローカー、ドフラミンゴの失脚
海軍本部大将藤虎の土下座
あの海賊同盟がドフラミンゴを討ち取った記事が世界中に駆けまわった。
ドレスローザ東の町 カルタの丘
キュロスの家
三日月が綺麗な夜だった
「ロビン、起こさなくていいよ。最後に顔見に来ただけだから。」
「もう国を出るの?」
「CP0がここへ引き返してきてる。狙いは俺達だ。1日2日でドレスローザは混乱するぞ。お前達も可能な限り、速く出航しろ。」
寝ている○○を膝枕してあげながら
ロビン、ゾロ、それからフランキーで話してた。
「…にしても、エースの他に3人目の兄弟がいたとは…。」
「それに、そこのトラ男君もね。○○も教えてくれたら良かったのに。」
「全くの初耳だ。」
顔のパーツを直しながらサボに問う
「だろうな。一番驚いたのは、ルフィだろうな。ずっと俺は死んだことになってた。○○も、トラファルガーと話した時そう言ってた。」
ふぅ…と一息つきまた口を開いた
「ガキの頃はエース、ルフィと三人で暴れまわってガープのじいさんにしごかれてた。将来は海賊だって杯を交わしたんだ。…でも、コイツも、ガキの頃にデカイ事件がなければこいつは海軍、俺も海賊として中交えることがなかっただろうな。」
寝ている。二人を見ながらまた話しはじめる。
「だけど、俺はある日。事故にあった。いや、事件か。」
二人よりひと足早く海に出た時、船ごと天竜人にうたれた沈み行く身体は海の中へと…
エース、ルフィ。助けて…誰か…助けて…
意識が戻った時には記憶はなかった。
そこであったのが、まだ9歳だった○○だった
目が覚めると、俺はベットの上だった。
そして隣に女の子がいた。
笑うと可愛い子。
誰だろう?と思ったら
『目が覚めたんだね。貴方の名前は?』
「え?名前?俺の…」
すると女の子は急いで
足音を立てながら扉の向こうに出た
するとデカイ顔の人が来た。
「どうしたっチャブル?」
『あの子、記憶がないみたい。名前聞いてもわかんないみたい。』
リンが心配そうにイワンコフに話す。
数日感見ていたが記憶が戻ることはなかった
持ち物にサボと書いていたから聞いてみるもわからないの一点張り。
ドラゴンはふと思い出したかのように
「ゴア王国の貴族に間違いない。」
「だったら、親を探しましょう。」
部下らしき人がそんなことを言ったが、無意識に
「イヤだ!」
と、そのときの俺は答えた
それだけは言っていた。
戻りたくない!
このままどっか連れてってくれ!
「記憶をずっと失ってたのか?」
ゾロの質問に頷くサボ。
「明白だったのは、親のところにか入りたくないって思いだけ。あとは何も覚えてなかった。」
「よく記憶が戻ったな。」
「エースが教えてくれたんだ。今ではそう思う。“お前はサボ。おれとルフィの兄弟だ!”って」
懐かしむように話をしていたサボだったが
一瞬顔が険しくなった。
「タイミングは最悪だったけどな。だからこそアイツは俺を呼び起こした。」
「頂上戦争の記事が出たぞ!白ひげ敗北の記事だ!」
『イワさんは無事なの?』
「死亡とは出てない!」
「死んだのは…」
「四皇白ひげに“火拳のエース”」
-俺は海賊になって…!-
何かが頭の中で叫んだ。
誰だ?お前?
ふと聞くも答えない
『それより、ドラゴンさん!麦わらのルフィが息子だったんですか!?』
「ん…あぁ。」
「「え~!!!」」
サボはそんな中新聞を見る
火拳のエース死亡の記事が目に写る。
『サボ?』
-大海賊になって…見返してやるんだ!-
誰かの声が一層鮮やかになる。
どくんと脈が早くなるのが分かった。
「…………ハァ…ハァ!」
いきが荒くなってるサボを見て○○は駆け寄り
サボの顔色をうかがう
「サボくん。様子が変だよ!どうしたの!」
少し遠くから見ていたコアラも異変に気づき後ろを振り返る。
ポタポタと涙が溢れてくるサボに○○は声をかけるも震えるサボには届かない
「なんでも、火拳のエースは赤犬に身体を貫かれて…」
遠くからそんな話が聞こえる
-お前ら知ってるか?杯を交わすと“兄弟”になれるんだ!-
「うわぁああああああああああー!!」
いきなり叫びだし、今にも暴れそうなサボ。
それに気づき周りも動く。
死んだのは!どっかの海賊じゃない!
取り除かれる海賊次代の危険因子じゃないか!
周りからそんな声が聞こえるが…。
隣にいた リンはサボを受け止めるようにして暴れるのを止める。
サボ…お願いだから…。落ち着いて
気を確かにして!
どこにも行かないで…コラさんみたいに…!
「エースは俺の兄弟だ!」
そう叫ぶとサボは意識を失い リンの腕の中で倒れた。
「 リン…大丈夫か?サボは…」
『サボ…?』
「震えてるわよ?」
コアラにそう言われ手を握られる
いわれるまで気づきもしなかった。
私、怖いんだ。
怖い…
「サボを急いで医務室に運べ!」
ドラゴンの声に近くにいたハックがおぶり医務室に運ぶ
「 リン、なんであんたも泣いてるの!」
コアラの声で リンは自分の顔を触る。
水滴が指についたことがわかった。
-オレは誰からも逃げねぇ!誰にも負けねぇ!-
ガバッと起き上がったサボ。
「総長が目を覚ましたぞ!」
「ホントか!よかった!」
-------------------
サボの部屋にいたのは、泣いているコアラ
安心しているハック。
そして、扉のほうで下を向いた リン
「うぇーん!死ぬかと思ったよ~サボぐぬ”」
「すごい熱だったぞ、三日間目を覚まさず、心配した。それに、お前の事ずっと リンが看病しててくれたんだぞ?」
ハックにそう言われ リンを見るが、下を見いたまま。
「記憶が戻ったの?革命軍やめるの?」
「いや、やめねぇよ。ドラゴンさんいるか?話したいことがある。」
涙を拭きながら答えるコアラ。
「いるけど…」
「いや、先に リンとだ。二人ともドラゴンさんに話をつけてきてくれないか?その間に話は終わらせとく。」
わかったと、部屋を出ていくハックとコアラ。
そして部屋に残ったのはサボと、 リンだけであった。
「 リン、こっち来いよ。」
軽くうなずきサボの近くにおいてあった椅子に座る。
「二度目だな、お前に看病してもらったの…。俺な、コレ言ったらどう思うかわからねぇけどさ、貴族の息子だったんだ。でもあそこは人間のゴミだった。それに気づいた俺はエース達より先に海に出たんだ。覚えてるだろ?あの日のこと。」
ゴア王国の海域で起きた天竜人が子供を打った事件。
悲鳴があがり死体は上がらなかったとなった事件だ。
しかし、彼はドラゴンさんに助けてもらって今も生きている。
当初は記憶がなかったが、今は記憶が完全に戻った
『サボ…消えちゃうかと思った。』
「消えねぇって。」
頭に手を起きなでてやる。
今にも泣きそうな顔をしていたからだ
誰かと重なったのか。とその時はそんな気持ちでしかなかったが、
まさか、この国で答えがわかるとは思わなかった。
メラメラの実もルフィに権利をもらった。
そして、エースの意思は受け継げた。
リンのように。
「じゃ!帰る!」
「もう?」
「顔も見れたし」
ロビンの問いに笑顔で答えた
リンをおぶるサボ
「あ、コレ一応ルフィのビブルカードだ。作っておいた。」
「へぇ、いつの間に…貰っていくよ。」
帽子を被り準備を整える。
「ほんじゃ、ルフィには手ぇ焼くだろうがよろしく頼むよ。」
ロビンが軽く手を振り
フランキーが泣きながら答える。
バタンと扉が閉まる。
「エースと似たようなこと言ってやがる。」
ゾロがニコッと笑った。
2年前…アラバスタで全く似たようなことをもう一人の兄、エースから言われていたのを思い出す。
プルルルルプルルルル
ガチャ
「サボか?こちらハック」
「今出たところだ。すぐ戻る。あ、 リンは今寝てる。」
「了解した、-で、どうだった?ルフィくんはだいぶ…」
ガチャ
ツーツー
「なぜ切るんだ!要件人間! リンさえ、起きてれば…」
「危ない危ないハックさん!」
----------------------
「いつでも出せるのか?」
「あぁいつでも」
「急ぐか、」
ドレスローザの上空をカラスに乗りながら港へ向かうサボ。
リン、お前の事守るよ。
絶対に、俺の気持ちはお前だけのだから
-愛してる-
この気持ち…いつ伝えられるかな?
カラスに乗りながら三日月の夜を飛んでいた時
緑のとさかがビルの上にいた。
「あ!大先輩!おかえりですか!」
「あぁ。トサカ。ルフィのこと頼んだぞ。」
あぁ!大先輩がオラにルフィ先輩を…!
感動で涙が…!
「わがっだず! あ、女神は寝ておらっしゃるべ!」
リンの事にふれたとたんギュッと先程より力を込め抱き寄せる。
「るせぇ。コイツは俺んのだ。寝顔なんか見せねぇ。」
え?え?大先輩が…女神を…!!!
「うぇえええー!」
「叫ぶな!起きるだろ。」
リンの耳元を押さえながらバルトロメオに注意する。
「まず、俺らは行く。じゃぁな。」
お達者でー!と、遠くから聞こえた。
………
「今もどった。」
声の主の方を見ると リンをおぶったサボがいた。
「あ、サボくん!全く…君はなんでいつもいつも電話してる途中でいつも切るの!」
「あーもぅ悪かったって。」
頭を軽くかきながら困った顔をする。
サボたちが戻ってきた頃には積み荷などはもう積まれていて全て終わった後だった。
全く、出航には間に合ったけど航海士が寝てるとなると…
「船の指揮は俺がとるからいいよ。」
「え!?」
「俺だってそれくらいできる。 リンを休ませてやってくれ。あと、服着替えさせてくれないか?コレだと…」
リンの服は血が付きとてもじゃないが
洗えば何とかなる!ってなものではなかった。
「わかった。」
「後それから、 リンのこと着替え終えたら話したいことあるからいいか?」
「えぇ問題無いわよ。」
出航してまもなく
「何?話って。」
「俺ってさ… リンの事好きだったのか?」
…まさかの気づいてなかったの!?
え!?今までのって素だったの!?
「え?それマジで言ってる?ずっと前から好きだったと思ってたんだけど。」
驚くコアラとそのコアラに驚くサボ
「待って、手を出してないわよね!?」
「…」
「出したの!?」
思い当たることが…
「何したの!?」
「…キスしました」
…この子は…。
「全くなんてことしてんの!?この子恐いっ!」
天然すぎる。今後の リンの体を心配するわ。
私がしっかりしないと リンが危ない道に落ちるかもしれない。
「…サボくん。 リン事好きなのはわかったから、そうね、 リンに優しくしながら距離を縮めて行けば リンは振り向いてくれるかもね。」
腕を組みニコッと笑うコアラ
「おぅ。」
………
パリッ
煎餅にかぶりつくセンゴクがいた。
-珀鉛病の少年!?白い町に生き残りがいたのか-
-この世のすべてを恨んでいます。まるで、ガキの頃の兄を見ているようだ。-
-可哀想だが…治す方法はない。あまり肩入れするなよ?ボロが出るぞ-
-えぇわかっていますよ。-
-そういえば、お前、こないだ。古代地図って呼ぼれている少女ともあったそうだな。-
-えぇ。なぜか懐かれました-
-そりゃぁお前がいい男だからであろう-
-そんなことないですよ。ただ、その子も、一緒にあんな所においてはいけない。ドフラミンゴは凶暴な男です。-
【東の港付近】
「ある日、海兵が一人…死んだんだ。そいつは私にとって特別な存在だった。ガキの頃にあって息子のように育てた。」
センゴクに昔話をされてるローは黙って聞いていた
「人一倍正義感があって、正義感を持ち信頼がおける部下でもあったが…生涯私に一度だけウソをついたんだ」
-死者の中にドフラミンゴファミリーを見つけました!コードネームはコラソン。画像を送ります!-
送られてきたのはドフラミンゴに射殺されたコラソンだった。
「私は裏切られた。しかし、あの時、なくなったものが5つ。」
ふぅ吐息をつき話しはじめる。
「バレルズ海賊団。海兵。オペオペの実。珀鉛病の少年。それから、古代地図と呼ばれた少女。」
「俺と義妹だ。」
「やはり…任務から半年も離れていたものでな。」
「連れ回されたよ。いろんな病院に。」
「あの日、俺たちは一緒に逃げるはずだった。命も心も助けてもらった恩人だ。だから、あいつも今回来たんだろうな、このドレスローザに敵を討ちに。」
「古代地図と呼ばれる少女か?」
「あぁ。今はもう革命軍になって世界中を駆け巡るような奴になっちまったけどな。」
そうか…命が助かってよかったものだ。
「互いに忘れずにいよう…それでいい。お前が自由に生きればあいつは喜ぶよ。」
愛してるぜ!
コラソンの最後の言葉が頭に響く。
帽子を深くかぶり刀を持つ。
コラさん…俺はあんたの意思を忘れやしない。
リンだって、泣き虫なところ変わってなかったが、頑張ってるようで安心したよ。
「お前は俺から古代地図の少女の情報を聞けた。捕まえないのか?欲しくないのか?海軍は。」
「ロシナンテが守った命だ。私は何もしたくない。彼女には幸せにいて欲しい」
「分かってるな。海軍。」
「ロシナンテの守りたかったものには俺は手は出さない。」
ーー
そして…。
医務室のベットの上
「 リン、傷大丈夫か?」
『えぇ、傷もだいぶ治ったわ。』
「よかった…。なぁ… リン。」
『何?』
「ずっと、隣にいてくれるか?」
『何を聞いてるの?もちろんよ。後、サボ…ちょっと、近づいてくれる?』
リンに言われた通り リンに近づく
好きだと自覚してから近づくとドキドキするなホント
そう思ってると、 リンの顔が近づいてくる
サボと リンの影が重なった
「えっ…。」
『ありがとう。大好きよ。サボ。』
「…ッ!!」
リンの一言に顔が赤くなるサボだったが
リンにギュッも抱きつく
「分かってるよ。だけど、そういうのは、男に言わせろよ!!全く、 リンは、可愛いんだから。」
『次からは気をつけるわ』
クスッと笑う リン。
綺麗な満月が二人の愛を祝福する
END
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