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『サボ!』
数分前に別れたのに数時間たった感じがした
「 リン、大丈夫だったか?」
『えぇ、サボも』
両者地面に着く
「逃げ遅れた人はいなかったか?」
『戻ってくるまでには見なかったわ。』
安心した顔をする リン
『海軍と決着ついたの?』
「あぁ。コアラとも会った。立場を忘れるな!って怒られたけどな」
『サボは忘れるからね。そういうこと 』
そんな話をしていた時
ゴゴゴゴゴ…
地震のような音が聞こえてきた
『何!?』
「地震か?いや…」
『ピーカ…!』
でかい石の塊…
城の石をふんだんに使い形をなしていく…
『まさか…ピーカは…』
遠くからでもわかった
今までのピーカは上半身だけの石の塊だったが、下半身までできてきていた
「アイツ…ドレスローザの人々を踏み殺す気か!」
『ホント…なんでこんなことするのよ!』
「 リン…落ち着け。さっきまでルフィのとこの剣士が戦ってたはずだろ?多分そいつが何とかする。ソレに嫌だろうが海軍もいる。俺らはこの国を救うために成すべきことをやるだろ?」
それに頷く リン
「それじゃぁ…行くぞ。」
★
革命軍の二人は跳んでいた
サボの考えはその場につかないと教えてくれない
いつものことだがそれはそれで…
靴音だけが響く
スタッとサボは動くのをやめた
『ここって…コロシアムの…裏口』
「あぁ。俺らがあった奴らは逃げ遅れてる。助けないとな!それから…中にいる敵も一掃して…ドンキホーテの威力を潰す。雑魚だろうが数が減れば俺らが有利になるだろ?」
…助けるだけって選択肢ないのかな?
この人には…
さすが義兄弟似てる…
「それじゃ!行くぞ!」
『サボ、私が雑魚を相手してるから貴方は先に檻のほうへいってて…』
「なんでだよ!」
『あなたが下手に暴れると!動きづらくなるの!』
ガツンと言われしょんぼりと落ち込むサボ
「わかった。だから…気をつけろよ。」
中に入り見回り組が見回りをしていた。
「ったく…いつも多いな…」
『そうね…』
ピストルの中に銃弾を詰め込みカチャッと打てる準備を整えた
『サイレント』
無音の攻撃
見回りの部下達が倒れていく
それにオロオロする見回り組
それでも構わず打ち続ける
パリーンと証明の光が消え暗闇とかす
『ほら、先に行って。』
「悪ぃな!」
走り暗闇の中に消えていくサボ
『ホントに…なんて…』
コラさんの時に感じた時とまた違う感じが身体を襲う
だけど心地いい
フッと笑い、集中する
『あなた達に恨みはないけれど、今は邪魔だから…眠ってて…』
無音の弾丸が飛び交う中
サボは地下の牢獄まで来ていた
「大丈夫か?」
「!あんたは…さっきあった男…。おい、何が起きてるんだ?さっきからすごい音がしてる!」
ガシャンと牢獄が地響きする
「そのことだが、今ドレスローザはドフラミンゴによって滅ぼされる状況に陥ってる。それにここも危ない。」
「だからといってどうやって…」
けが人が多い中
檻など開けれるものなど…
「それなら俺が開ける。少し離れててくれ。」
檻の柱を掴む
バキッと音がし人が通れる大きさになった
「逃げるぞ!動けるものは動けないものを支えて、」
一斉に地下から階段を登る
「おい、兄ちゃん。俺らと会った時に一緒にいた姉ちゃんは?」
「 リンの事か? リンなら今、裏口にいる。俺らの道を作ってくれてる最中だ。」
「あの…姉ちゃんが?」
闘うようなイメージがない。
あんな子が?
「 リンは強いんだ…。」
ニシっと笑うサボ
「おい、真っ暗じゃねぇか!」
囚人たちの声
「騒ぐな。ったく…」
ボォと炎を出す
「うわぁ!」
「ったく…いちいち驚くなよ…。ほら、行くぞ。」
光…?
サボ!
銃弾を撃つのを止め彼らが来るのを待つ
『サボ!』
「 リン、ちゃんと連れてきたぞ!騒ぎも立ててない。」
ドヤ顔まじりだったが軽くスルーした
その時だった…。
地響きのような音が一段と増して鳴り響いていた
「何の音だ!?」
急いで外にでると…。
『鳥かごが…。迫ってきてる…‼』
リンの中に一瞬絶望という文字がチラついた
★
プルプル…
ガチャ
「どうかしたのか?」
「今、外壁塔に入ったところよ。サボくん、こっちに来れないの!?」
「コロシアムの逃げ遅れた囚人たちを逃したところだ。」
「そっちまでは遠すぎるよ。」
「お前一人で何とかならねぇ事なんて早々無いだろ?」
「できそうなら連絡しないわよ!ルフィくんに被害が及ぶかも!」
「すぐ行く!!!」
「もぉ…。」
ガチャ
『サボ、どうかしたの?』
「ルフィの危機だ!」
『はぁ?』
「行くぞ!」
『ちゃんと説明してから動いてよ!』
囚人達を安全なところに移動させたあと
二人はコアラの方へ動き出した
いつもそうだ。
その場所につかないと何も教えてくれない
黙ってれば可愛いけれど
こういうところは可愛くない!
少し苛つく リンであった
『待っててば!』
「…。」
こうなるととことん口をひらかなくなるからなぁ…サボは…。
それと同時刻…
ビチャ…っと草履に液体がついた
「ん?」
なんで…血がこんなに…
「あ!」
地が大量に出ているローの方へ向かうルフィ
「トラ男ー!何があったんだよ。なんだよこの血の量…。」
ベチャッと手につく血の塊
あんなに強いローが血を流して
倒れてるなんて…
「残念だったなぁ麦わらぁ。」
「許さねぇー!ミンゴォー!」
「許すも許さねぇもねぇだろ?そいつは死んだ。」
背中から何度も打たれたであろう銃弾のあとが残っていた
トラ男…。
「聞け…麦わら屋…。」
細く聞こえる声…。ローだ。
「トラ男…?」
「俺は生きている。いいか、振り向くな…作戦がある…。」
…………………
「ミンゴォーお前をぶっ飛ばす!」
「フフフ…それができねぇって話をしただろ?」
ドフラミンゴに向かって飛んでいくルフィ
《シャンブルズ》
シュッとドフラミンゴの前にローが現れた
「ロー!!!!」
死んてると思っていた男がいきなりルフィと変わったのだ
驚くのも当然であろう
「消えるのはお前だ!ドフラミンゴ!!」
ドサッとそれと同時に落ちるルフィ
「いけ!!」
「この“オペ”はお前を体内から破壊する! “ガンマナイフ”!!!」
「ぐぁあああああああ!」
「なぜ、生きている!なぜ、ROOMでもないのに“オペオペ”の攻撃を!!?」
トレーボルが驚きながら叫ぶ
「いいや、ここはROOMの中だ!多少命は削るが目の届かねえほど大きなROOMをずっと張り続けていた!」
「ん何をー!」
「この一瞬、この一撃のためにー!」
体内は誰も防御できねぇ
この技ならお前も耐えきれまい!
ローの技がドフラミンゴを襲った
それと同時に
「ゴムゴムの…」
「ドフラミンゴ…お前はもう助からない“ガンマナイフ”は外傷なく、内臓を破壊する。」
ゆっくりとROOMを作る
「ウ…!!」
「医者が言うんだ。間違いない。」
「ロー!ドフィを…!!」
「邪魔すんな!」
トレーボルがドフラミンゴの方へ飛んでいこうと飛び上がったがルフィに蹴り飛ばされ
地面にのめり込む
ローがコラさんの思いをドフラミンゴに語る
「あの日死ぬのはお前の方だった!」
それに笑うドフラミンゴ
そしてコラソンの事を侮辱する発言をし
ソレがローの感に触った。
「カウンターショック!」
「ウグ!」
「くたばれ!悪魔野郎!俺だけじゃなく、 リンまで…」
グハッ
ローも血を吐き倒れた…
それと同時にむくっと起き上がるドフラミンゴ
臓器を自身の糸で縫い合わせた
「時間さえあれば糸で応急処置くらいできる。」
立ち上がりローの方へ歩み寄る
そしてローの上で足を振りかざす
ガッ!!っとルフィが足で抑え込む
「なんの真似だ?」
「お前が…ローの頭を…」
ドン…!!
「砕きわろうとした!」
ドフラミンゴの足をルフィが懸命に止める
ローは助ける!
体を翻し
覇王色のぶつかり合い…
お互い一歩も譲らない
…………
四合目花畑………
「どうかしたのか?レオ」
「なんだか…胸が…」
それと同時に王宮から大きな炎が上空で飛び交う
「ルフィランド!」
「大丈夫レしょうか!」
上空を見上げているとルフィは何かを抱えていた
「ローランド!」
ローをロビンに託し
あとから来たキャベンディッシュにそこにいた全員を託し
ルフィはドフラミンゴとの戦いに集中する…
「おいてけ…」
ルフィが戦ってる中
下に降ろされたローは二人にそう言った。
「説得できそうにないな。」
「ニコ・ロビン先にいけ。」
「キャベツくん!」
「それは聞けない。僕も残る!君が死ぬときは僕の次だ。トラファルガー・ロー。」
「さぁいけ!」
ロビンを先に逃しローとその場に残った
「ギア4!」
ここからルフィの動きが格別に変わった
それと同時刻
「追うか、待つか…」
やっぱりルフィくんたちを狙ってたジーザスバージェス
目的は何!?
息を殺しジーザスの行動を見てるしかないコアラ
ここに リンがいてくれたら攻撃できるんだけど
サボくんと何とかここまで…
その時
街中にリク王の声が響く
ドフラミンゴファミリーはもう全滅寸前
残るはドフラミンゴのみ
生き延びろ
息が切れても足が折れても
あと数十分逃げ切れ
この一言で国民は意を決し
全員で中心街を目指す
「国王様のお言葉だ!」
「生き延びるぞ!」
「え、どうした!麦わらのルフィ!」
先ほどまで押していたルフィの勢いがいきなりなくなった
「麦わらの野郎が虫の息!待ってろ!殺して奪ってやるゴムゴムの実!!」
ダンダンっと王宮上空から降ってきた巨体
ジーザスバージェス
「なぜ…奴が王宮に!?」
キャベンディッシュの言葉に起き上がれないが
ローが反応する
「嘘でしょ?飛び降りた!?なんてジャンプ力! 」
急いで連絡しないと
「もしもしサボくん!応答して!もしもし!」
リンがいるはずなのに…
変な行動しないようにもう○○に託すしかない
リン頼むわよ
☆
「なぁ麦わら…ドフラミンゴとの戦いは…」
ドレスローザの民の声に答えるほどの気力など残ってなどいないルフィ
バキバキバキ…!!
地響きのように音が響く
「きゃードフラミンゴー!」
「まだ生きてるぞ!」
「この街から逃げろ!」
「逃げ場なんてない!」
「あいつ…もう戦えないんじゃ…」
「近づけば巻き込まれて死ぬぞ!」
国民たちも自分たちの命を守ることで必死であった
ルフィを助けるものなど…
「海賊麦わら!」
動けなくなったルフィに手を差し伸べたのはあのコロシアムの実況者ギャッツであった
「俺はお前の力になりたい!」
「10分ほしい…10分逃げ切れば必ずカタを付けられる!」
「おい、10分稼げば…俺達を“鳥カゴ“から助けてくれるのか?」
「約束する!」
「頼むぞお前ら!10分だ!」
うぉおおおおお!
「大会の…出場者達…?」
ルフィの目の前に現れたのは
コロシアムの出場者。
ルフィの10分のために…ドフラミンゴを
命をかけて食い止める!
☆
ッ!
『サボ急いて!弟君が!』
リンの言葉にサボは頷く
弟君の話になるとほんと無駄に耳が良くなるんだから…!
「ウィーハッハッハっ!死ね麦わら!」
「バージェスー!!!!」
ルフィを抱え逃げようとしていたギャッツの目の前に現れたのは
刀を持ったジーザスバージェス
ルフィに刀がすごい勢いで近づいてきた
ドン!!!
見覚えのある背中が目の前に現れた
「サボ!!!」
『間に合ってよかった』
「あの二人は…二星三星受刑者」
「革命軍の参謀総長ー!!!」
「革命軍の リンもいるぞ!」
「俺は革命軍のサボ。麦わらのルフィは俺の弟だ!あいつに何かようか?」
ドンっとバージェスの前に壁を作り
ルフィ達の方へ行かせない
『さぁ早く。ここは私達に任せて。』
「 リン!?トラ男には!?」
首をふる リン
『会えなくてもいいの。兄さんは無事なのでしょ?』
「無事だ!」
よかった…。
これで安心できる…
「麦わらが弟だ?どこかで聞いたセリフだな。」
「火拳のエースも言ってただろ?俺たちは3兄弟さ…!」
えぇー!
ギャッツが驚きを隠せなく固まったままだが
「バナロ島の決闘で…お前ら黒ひげ海賊団はエースを捕えそれがあの忌々しい頂上決戦の引き金となった!エースの人生だ。…別にお前らを恨みはしないが。以後ルフィのバックには俺が付いている!よく覚えとけ…!」
いつもの…いつものサボじゃない…。
初めて見た…こんなサボ…。
ギロっとバージェスを睨みつけ見下ろす
「ウィーハッハッハッ!てめぇらなんざ興味ねぇよ!邪魔するな!革命軍にもようはねぇー!」
「個人的にもか…?」
ボオッと指が燃えるサボ
「はっ!!!」
メラメラの実を目の前で奪われた記憶が蘇るバージェス
「そうか…お前か!」
「え!?メラメラ!?」
「おい、ルフィ!ひどいダメージだ。向こうからドフラミンゴが来るぞ!俺はバージェスに手が掛かりそうだ。」
「平気だ。キャッツ達が時間を稼いでくれる!」
「ギャッツだ!」
「ミンゴは必ず仕留める。」
「頼もしくなったな。あれは任せろ。」
「サボ、エースの実食べたんだな。」
疲れきったルフィの言葉にニコッと笑うサボ
「誰にも渡さねぇよ。アイツの形見だ。」
「その能力は、俺がもらう!」
「じゃあ頼んだぞベッツ!」
「ギャッツだ!了解した!」
ダダっと走りだすギャッツ、
「 リンは離れてろ!男の戦いだ。」
『でも…!』
軽く頭に手を乗せられる
「少しだけだ。頼む。」
「ハハハ!女を相手してていいのか!?」
隙が生まれたと思い喜ぶバージェス、
「不沈艦-ガレオン-ラリアットー!」
後ろの建物がゴミのように破壊され空から落ちてくる
ボッ!
自然系には物理的攻撃はきかない
爪に炎を纏バージェスの腰を捉える
「燃える龍爪拳!“火炎”竜王!」
「熱づ!」
ボコォン! 破壊音だけが響く王宮の下。
「目的を俺に切り換えたな?つまりお前の目的は噂に聞く能力者狩り!」
バージェスの飛んでいったであろう方へいそいで向かうサボ
なんかモヤつく…私や兄さんがドフラミンゴファミリーを倒すんじゃなく
麦わらの一味やサボが私達の代わりにやってる
これって本当にいいのだろうか
本当に安心できる?
私は何をするために革命軍に入ったのだろうか?
どんなに頑張っても私はドフラミンゴにもサボにも弟君にも…コラさんにでさえも届かない
あぁなんて弱いんだ
サボの背中を見るしかない
待ってろっといつも待たされる
私は…!
「フハハ!麦わらの前に面白い奴を見つけた。」
っ!
ドフラミンゴ…ッ!
『…ドフラミンゴ。』
身体が…動かない
サボもいない
自分で何とかしなくちゃいけない
拳銃に手を伸ばし
放つ
銃弾がドフラミンゴの方へ向かう
「フハハ!そんなものが俺に効くと?お前は何年俺といたんだ?お前もローも馬鹿だな。本当に。」
『馬鹿にしたければ馬鹿にすればいい!私は、それでも…』
「強くなったと言いたいのか?お前は航海技術さえ磨けばよかったものを…まだ間に合うぞ?俺らのところに戻る気はないか?」
ほらやっぱり…あんたが欲しかったのは航海技術
『誰が…大切な人を殺した奴のところに戻るか!』
ポロッと涙が流れる
「フッハハハハ!そんな泣きながら言われても迫力なんかねぇなぁ?戻る気がないととっていいな?なら、死ね。 リン…。」
にたっとわらうドフラミンゴ
糸の弾丸が飛んでくる
それを素早く交わすも
その一発が肩を貫く
っく!
ドクっと出てくる血
ヤバイ殺される…!
数発 リンの身体にまた糸の弾丸が飛んでくる。
『ッく…ぁ!』
「蜂の巣になるんじゃないのか? まぁこれで最後だ。」
最後の一発に力を込めるドフラミンゴ
下唇を噛み
リンも最後の力で…
-デスピア-
脱出を試みる
フッハハハハ!
一時退散というものか…だが、この鳥カゴからは逃げられない。
リンが逃げたのを見て笑うドフラミンゴ
「あいつ自身はまだ殺せない。なんのために俺のファミリーに入れたんだかな。」
そう言い ゆっくりとまた歩き出す。
物陰まで急いで隠れ息を殺す
ドクドクと血が流れてる
意識が…。本当にこのまま死ぬかもしれない
サボ…。
地面に崩れるように倒れる リン
空が…白い?
フワフワと何かが降り注いできた
意識が遠のく中
降り注ぐたんぽぽの綿毛
なんで?綿毛?
一つ肩に綿毛がついた。
ポワッと暖かな光が包む
っ!痛みが…消えた?
『何なの?この綿毛…。』
それから、何個かの綿毛がついた
ポワッと光がまた包む
痛みが完全に消えた…
死を覚悟してたんだけどな
『まだ、死ねないね。でも、この服。言われそうだな。』
先ほどドフラミンゴにやられた後が
血の後がわかる
『コラさん…やっぱり、勝てなかった。話にもならなかった。』
ツゥっと涙が流れる
それを無視するようにサボの方へ…
ルフィ回復まで残り3分…。
麦わらのメンバー。その他麦わらを信じる者達
は、鳥カゴを止めようとしていた。
スマイル工場
小人たちとフランキー。
「押し、が足りねぇぞ!引きずってる!」
「はいレス!」
「必ずとまる!押し続けろ!」
「了解レス!」
工場奥鳥カゴ前
「「「押せーーー!」」」
グググゥ…!
押されるも何とかしようと
錦えもん、ゾロ、カン十郎が止にかかっていた
「どうでござる!?」
「収縮は遅くなってる!……はずだ。」
「ぬぅ!言われるとそんな気がするでござる!」
ギギギギギィ…!
押される…。
鳥カゴはそう簡単には止まらない
カツンカツン…
背後から音が聞こえた。
ゾロは力を緩めることなく後ろを振り向く
「てめぇ何しに来た!?」
現れたのは海軍大将藤虎
「おっと、どこのどなたかあっしにゃ見えやせんが馬鹿な人達ってのぁ放っとけねぇもんですね。微力でござんすがちょちとお力添えを!」
「「我々も援護だ!」」
海軍や国民たちは立ち上がる!
あと少しの辛抱。
ルフィの復活まであと1分。
そして・・・。
「ルーシーが鳥カゴを消すまで!」
「5」
「4」
「3」
「2」
ルフィ復活二秒前
ギャッツに異変が起きた
下からドフラミンゴに攻撃された
「1!!」
「茶番だ。」
「0!!」
国民たちの歓声が上がる
「くたばれドフラミンゴ。我らがスター!!ルーシーの…!一撃に沈め!」
ギャッツがつぶやくように倒れる
「避けてお願い!」
「ヴィオラさん!」
「目を閉じて!レベッカ!何も見なくていい!これは悪夢!何があっても全て忘れて!私はあなたを恨まないから。忘れて!あなたは何も悪くない!」
「いやぁー!!!!」
ドフラミンゴに操られるレベッカ
悲痛な叫びが街に響く
ドフラミンゴの糸で動けないヴィオラはレベッカが近づいてきて死を覚悟した…
「ふんがー!」
パキッとレベッカの剣が折れた。
「ル゛―ジー!!!」
二人の悲惨な惨劇を止めたのは
ルフィ
「現れた!ルーシィー!!」
そこからかろうじて覇気が戻ったルフィと
かなりの深手を追ったドフラミンゴの交戦が始まった。
数分前に別れたのに数時間たった感じがした
「 リン、大丈夫だったか?」
『えぇ、サボも』
両者地面に着く
「逃げ遅れた人はいなかったか?」
『戻ってくるまでには見なかったわ。』
安心した顔をする リン
『海軍と決着ついたの?』
「あぁ。コアラとも会った。立場を忘れるな!って怒られたけどな」
『サボは忘れるからね。そういうこと 』
そんな話をしていた時
ゴゴゴゴゴ…
地震のような音が聞こえてきた
『何!?』
「地震か?いや…」
『ピーカ…!』
でかい石の塊…
城の石をふんだんに使い形をなしていく…
『まさか…ピーカは…』
遠くからでもわかった
今までのピーカは上半身だけの石の塊だったが、下半身までできてきていた
「アイツ…ドレスローザの人々を踏み殺す気か!」
『ホント…なんでこんなことするのよ!』
「 リン…落ち着け。さっきまでルフィのとこの剣士が戦ってたはずだろ?多分そいつが何とかする。ソレに嫌だろうが海軍もいる。俺らはこの国を救うために成すべきことをやるだろ?」
それに頷く リン
「それじゃぁ…行くぞ。」
★
革命軍の二人は跳んでいた
サボの考えはその場につかないと教えてくれない
いつものことだがそれはそれで…
靴音だけが響く
スタッとサボは動くのをやめた
『ここって…コロシアムの…裏口』
「あぁ。俺らがあった奴らは逃げ遅れてる。助けないとな!それから…中にいる敵も一掃して…ドンキホーテの威力を潰す。雑魚だろうが数が減れば俺らが有利になるだろ?」
…助けるだけって選択肢ないのかな?
この人には…
さすが義兄弟似てる…
「それじゃ!行くぞ!」
『サボ、私が雑魚を相手してるから貴方は先に檻のほうへいってて…』
「なんでだよ!」
『あなたが下手に暴れると!動きづらくなるの!』
ガツンと言われしょんぼりと落ち込むサボ
「わかった。だから…気をつけろよ。」
中に入り見回り組が見回りをしていた。
「ったく…いつも多いな…」
『そうね…』
ピストルの中に銃弾を詰め込みカチャッと打てる準備を整えた
『サイレント』
無音の攻撃
見回りの部下達が倒れていく
それにオロオロする見回り組
それでも構わず打ち続ける
パリーンと証明の光が消え暗闇とかす
『ほら、先に行って。』
「悪ぃな!」
走り暗闇の中に消えていくサボ
『ホントに…なんて…』
コラさんの時に感じた時とまた違う感じが身体を襲う
だけど心地いい
フッと笑い、集中する
『あなた達に恨みはないけれど、今は邪魔だから…眠ってて…』
無音の弾丸が飛び交う中
サボは地下の牢獄まで来ていた
「大丈夫か?」
「!あんたは…さっきあった男…。おい、何が起きてるんだ?さっきからすごい音がしてる!」
ガシャンと牢獄が地響きする
「そのことだが、今ドレスローザはドフラミンゴによって滅ぼされる状況に陥ってる。それにここも危ない。」
「だからといってどうやって…」
けが人が多い中
檻など開けれるものなど…
「それなら俺が開ける。少し離れててくれ。」
檻の柱を掴む
バキッと音がし人が通れる大きさになった
「逃げるぞ!動けるものは動けないものを支えて、」
一斉に地下から階段を登る
「おい、兄ちゃん。俺らと会った時に一緒にいた姉ちゃんは?」
「 リンの事か? リンなら今、裏口にいる。俺らの道を作ってくれてる最中だ。」
「あの…姉ちゃんが?」
闘うようなイメージがない。
あんな子が?
「 リンは強いんだ…。」
ニシっと笑うサボ
「おい、真っ暗じゃねぇか!」
囚人たちの声
「騒ぐな。ったく…」
ボォと炎を出す
「うわぁ!」
「ったく…いちいち驚くなよ…。ほら、行くぞ。」
光…?
サボ!
銃弾を撃つのを止め彼らが来るのを待つ
『サボ!』
「 リン、ちゃんと連れてきたぞ!騒ぎも立ててない。」
ドヤ顔まじりだったが軽くスルーした
その時だった…。
地響きのような音が一段と増して鳴り響いていた
「何の音だ!?」
急いで外にでると…。
『鳥かごが…。迫ってきてる…‼』
リンの中に一瞬絶望という文字がチラついた
★
プルプル…
ガチャ
「どうかしたのか?」
「今、外壁塔に入ったところよ。サボくん、こっちに来れないの!?」
「コロシアムの逃げ遅れた囚人たちを逃したところだ。」
「そっちまでは遠すぎるよ。」
「お前一人で何とかならねぇ事なんて早々無いだろ?」
「できそうなら連絡しないわよ!ルフィくんに被害が及ぶかも!」
「すぐ行く!!!」
「もぉ…。」
ガチャ
『サボ、どうかしたの?』
「ルフィの危機だ!」
『はぁ?』
「行くぞ!」
『ちゃんと説明してから動いてよ!』
囚人達を安全なところに移動させたあと
二人はコアラの方へ動き出した
いつもそうだ。
その場所につかないと何も教えてくれない
黙ってれば可愛いけれど
こういうところは可愛くない!
少し苛つく リンであった
『待っててば!』
「…。」
こうなるととことん口をひらかなくなるからなぁ…サボは…。
それと同時刻…
ビチャ…っと草履に液体がついた
「ん?」
なんで…血がこんなに…
「あ!」
地が大量に出ているローの方へ向かうルフィ
「トラ男ー!何があったんだよ。なんだよこの血の量…。」
ベチャッと手につく血の塊
あんなに強いローが血を流して
倒れてるなんて…
「残念だったなぁ麦わらぁ。」
「許さねぇー!ミンゴォー!」
「許すも許さねぇもねぇだろ?そいつは死んだ。」
背中から何度も打たれたであろう銃弾のあとが残っていた
トラ男…。
「聞け…麦わら屋…。」
細く聞こえる声…。ローだ。
「トラ男…?」
「俺は生きている。いいか、振り向くな…作戦がある…。」
…………………
「ミンゴォーお前をぶっ飛ばす!」
「フフフ…それができねぇって話をしただろ?」
ドフラミンゴに向かって飛んでいくルフィ
《シャンブルズ》
シュッとドフラミンゴの前にローが現れた
「ロー!!!!」
死んてると思っていた男がいきなりルフィと変わったのだ
驚くのも当然であろう
「消えるのはお前だ!ドフラミンゴ!!」
ドサッとそれと同時に落ちるルフィ
「いけ!!」
「この“オペ”はお前を体内から破壊する! “ガンマナイフ”!!!」
「ぐぁあああああああ!」
「なぜ、生きている!なぜ、ROOMでもないのに“オペオペ”の攻撃を!!?」
トレーボルが驚きながら叫ぶ
「いいや、ここはROOMの中だ!多少命は削るが目の届かねえほど大きなROOMをずっと張り続けていた!」
「ん何をー!」
「この一瞬、この一撃のためにー!」
体内は誰も防御できねぇ
この技ならお前も耐えきれまい!
ローの技がドフラミンゴを襲った
それと同時に
「ゴムゴムの…」
「ドフラミンゴ…お前はもう助からない“ガンマナイフ”は外傷なく、内臓を破壊する。」
ゆっくりとROOMを作る
「ウ…!!」
「医者が言うんだ。間違いない。」
「ロー!ドフィを…!!」
「邪魔すんな!」
トレーボルがドフラミンゴの方へ飛んでいこうと飛び上がったがルフィに蹴り飛ばされ
地面にのめり込む
ローがコラさんの思いをドフラミンゴに語る
「あの日死ぬのはお前の方だった!」
それに笑うドフラミンゴ
そしてコラソンの事を侮辱する発言をし
ソレがローの感に触った。
「カウンターショック!」
「ウグ!」
「くたばれ!悪魔野郎!俺だけじゃなく、 リンまで…」
グハッ
ローも血を吐き倒れた…
それと同時にむくっと起き上がるドフラミンゴ
臓器を自身の糸で縫い合わせた
「時間さえあれば糸で応急処置くらいできる。」
立ち上がりローの方へ歩み寄る
そしてローの上で足を振りかざす
ガッ!!っとルフィが足で抑え込む
「なんの真似だ?」
「お前が…ローの頭を…」
ドン…!!
「砕きわろうとした!」
ドフラミンゴの足をルフィが懸命に止める
ローは助ける!
体を翻し
覇王色のぶつかり合い…
お互い一歩も譲らない
…………
四合目花畑………
「どうかしたのか?レオ」
「なんだか…胸が…」
それと同時に王宮から大きな炎が上空で飛び交う
「ルフィランド!」
「大丈夫レしょうか!」
上空を見上げているとルフィは何かを抱えていた
「ローランド!」
ローをロビンに託し
あとから来たキャベンディッシュにそこにいた全員を託し
ルフィはドフラミンゴとの戦いに集中する…
「おいてけ…」
ルフィが戦ってる中
下に降ろされたローは二人にそう言った。
「説得できそうにないな。」
「ニコ・ロビン先にいけ。」
「キャベツくん!」
「それは聞けない。僕も残る!君が死ぬときは僕の次だ。トラファルガー・ロー。」
「さぁいけ!」
ロビンを先に逃しローとその場に残った
「ギア4!」
ここからルフィの動きが格別に変わった
それと同時刻
「追うか、待つか…」
やっぱりルフィくんたちを狙ってたジーザスバージェス
目的は何!?
息を殺しジーザスの行動を見てるしかないコアラ
ここに リンがいてくれたら攻撃できるんだけど
サボくんと何とかここまで…
その時
街中にリク王の声が響く
ドフラミンゴファミリーはもう全滅寸前
残るはドフラミンゴのみ
生き延びろ
息が切れても足が折れても
あと数十分逃げ切れ
この一言で国民は意を決し
全員で中心街を目指す
「国王様のお言葉だ!」
「生き延びるぞ!」
「え、どうした!麦わらのルフィ!」
先ほどまで押していたルフィの勢いがいきなりなくなった
「麦わらの野郎が虫の息!待ってろ!殺して奪ってやるゴムゴムの実!!」
ダンダンっと王宮上空から降ってきた巨体
ジーザスバージェス
「なぜ…奴が王宮に!?」
キャベンディッシュの言葉に起き上がれないが
ローが反応する
「嘘でしょ?飛び降りた!?なんてジャンプ力! 」
急いで連絡しないと
「もしもしサボくん!応答して!もしもし!」
リンがいるはずなのに…
変な行動しないようにもう○○に託すしかない
リン頼むわよ
☆
「なぁ麦わら…ドフラミンゴとの戦いは…」
ドレスローザの民の声に答えるほどの気力など残ってなどいないルフィ
バキバキバキ…!!
地響きのように音が響く
「きゃードフラミンゴー!」
「まだ生きてるぞ!」
「この街から逃げろ!」
「逃げ場なんてない!」
「あいつ…もう戦えないんじゃ…」
「近づけば巻き込まれて死ぬぞ!」
国民たちも自分たちの命を守ることで必死であった
ルフィを助けるものなど…
「海賊麦わら!」
動けなくなったルフィに手を差し伸べたのはあのコロシアムの実況者ギャッツであった
「俺はお前の力になりたい!」
「10分ほしい…10分逃げ切れば必ずカタを付けられる!」
「おい、10分稼げば…俺達を“鳥カゴ“から助けてくれるのか?」
「約束する!」
「頼むぞお前ら!10分だ!」
うぉおおおおお!
「大会の…出場者達…?」
ルフィの目の前に現れたのは
コロシアムの出場者。
ルフィの10分のために…ドフラミンゴを
命をかけて食い止める!
☆
ッ!
『サボ急いて!弟君が!』
リンの言葉にサボは頷く
弟君の話になるとほんと無駄に耳が良くなるんだから…!
「ウィーハッハッハっ!死ね麦わら!」
「バージェスー!!!!」
ルフィを抱え逃げようとしていたギャッツの目の前に現れたのは
刀を持ったジーザスバージェス
ルフィに刀がすごい勢いで近づいてきた
ドン!!!
見覚えのある背中が目の前に現れた
「サボ!!!」
『間に合ってよかった』
「あの二人は…二星三星受刑者」
「革命軍の参謀総長ー!!!」
「革命軍の リンもいるぞ!」
「俺は革命軍のサボ。麦わらのルフィは俺の弟だ!あいつに何かようか?」
ドンっとバージェスの前に壁を作り
ルフィ達の方へ行かせない
『さぁ早く。ここは私達に任せて。』
「 リン!?トラ男には!?」
首をふる リン
『会えなくてもいいの。兄さんは無事なのでしょ?』
「無事だ!」
よかった…。
これで安心できる…
「麦わらが弟だ?どこかで聞いたセリフだな。」
「火拳のエースも言ってただろ?俺たちは3兄弟さ…!」
えぇー!
ギャッツが驚きを隠せなく固まったままだが
「バナロ島の決闘で…お前ら黒ひげ海賊団はエースを捕えそれがあの忌々しい頂上決戦の引き金となった!エースの人生だ。…別にお前らを恨みはしないが。以後ルフィのバックには俺が付いている!よく覚えとけ…!」
いつもの…いつものサボじゃない…。
初めて見た…こんなサボ…。
ギロっとバージェスを睨みつけ見下ろす
「ウィーハッハッハッ!てめぇらなんざ興味ねぇよ!邪魔するな!革命軍にもようはねぇー!」
「個人的にもか…?」
ボオッと指が燃えるサボ
「はっ!!!」
メラメラの実を目の前で奪われた記憶が蘇るバージェス
「そうか…お前か!」
「え!?メラメラ!?」
「おい、ルフィ!ひどいダメージだ。向こうからドフラミンゴが来るぞ!俺はバージェスに手が掛かりそうだ。」
「平気だ。キャッツ達が時間を稼いでくれる!」
「ギャッツだ!」
「ミンゴは必ず仕留める。」
「頼もしくなったな。あれは任せろ。」
「サボ、エースの実食べたんだな。」
疲れきったルフィの言葉にニコッと笑うサボ
「誰にも渡さねぇよ。アイツの形見だ。」
「その能力は、俺がもらう!」
「じゃあ頼んだぞベッツ!」
「ギャッツだ!了解した!」
ダダっと走りだすギャッツ、
「 リンは離れてろ!男の戦いだ。」
『でも…!』
軽く頭に手を乗せられる
「少しだけだ。頼む。」
「ハハハ!女を相手してていいのか!?」
隙が生まれたと思い喜ぶバージェス、
「不沈艦-ガレオン-ラリアットー!」
後ろの建物がゴミのように破壊され空から落ちてくる
ボッ!
自然系には物理的攻撃はきかない
爪に炎を纏バージェスの腰を捉える
「燃える龍爪拳!“火炎”竜王!」
「熱づ!」
ボコォン! 破壊音だけが響く王宮の下。
「目的を俺に切り換えたな?つまりお前の目的は噂に聞く能力者狩り!」
バージェスの飛んでいったであろう方へいそいで向かうサボ
なんかモヤつく…私や兄さんがドフラミンゴファミリーを倒すんじゃなく
麦わらの一味やサボが私達の代わりにやってる
これって本当にいいのだろうか
本当に安心できる?
私は何をするために革命軍に入ったのだろうか?
どんなに頑張っても私はドフラミンゴにもサボにも弟君にも…コラさんにでさえも届かない
あぁなんて弱いんだ
サボの背中を見るしかない
待ってろっといつも待たされる
私は…!
「フハハ!麦わらの前に面白い奴を見つけた。」
っ!
ドフラミンゴ…ッ!
『…ドフラミンゴ。』
身体が…動かない
サボもいない
自分で何とかしなくちゃいけない
拳銃に手を伸ばし
放つ
銃弾がドフラミンゴの方へ向かう
「フハハ!そんなものが俺に効くと?お前は何年俺といたんだ?お前もローも馬鹿だな。本当に。」
『馬鹿にしたければ馬鹿にすればいい!私は、それでも…』
「強くなったと言いたいのか?お前は航海技術さえ磨けばよかったものを…まだ間に合うぞ?俺らのところに戻る気はないか?」
ほらやっぱり…あんたが欲しかったのは航海技術
『誰が…大切な人を殺した奴のところに戻るか!』
ポロッと涙が流れる
「フッハハハハ!そんな泣きながら言われても迫力なんかねぇなぁ?戻る気がないととっていいな?なら、死ね。 リン…。」
にたっとわらうドフラミンゴ
糸の弾丸が飛んでくる
それを素早く交わすも
その一発が肩を貫く
っく!
ドクっと出てくる血
ヤバイ殺される…!
数発 リンの身体にまた糸の弾丸が飛んでくる。
『ッく…ぁ!』
「蜂の巣になるんじゃないのか? まぁこれで最後だ。」
最後の一発に力を込めるドフラミンゴ
下唇を噛み
リンも最後の力で…
-デスピア-
脱出を試みる
フッハハハハ!
一時退散というものか…だが、この鳥カゴからは逃げられない。
リンが逃げたのを見て笑うドフラミンゴ
「あいつ自身はまだ殺せない。なんのために俺のファミリーに入れたんだかな。」
そう言い ゆっくりとまた歩き出す。
物陰まで急いで隠れ息を殺す
ドクドクと血が流れてる
意識が…。本当にこのまま死ぬかもしれない
サボ…。
地面に崩れるように倒れる リン
空が…白い?
フワフワと何かが降り注いできた
意識が遠のく中
降り注ぐたんぽぽの綿毛
なんで?綿毛?
一つ肩に綿毛がついた。
ポワッと暖かな光が包む
っ!痛みが…消えた?
『何なの?この綿毛…。』
それから、何個かの綿毛がついた
ポワッと光がまた包む
痛みが完全に消えた…
死を覚悟してたんだけどな
『まだ、死ねないね。でも、この服。言われそうだな。』
先ほどドフラミンゴにやられた後が
血の後がわかる
『コラさん…やっぱり、勝てなかった。話にもならなかった。』
ツゥっと涙が流れる
それを無視するようにサボの方へ…
ルフィ回復まで残り3分…。
麦わらのメンバー。その他麦わらを信じる者達
は、鳥カゴを止めようとしていた。
スマイル工場
小人たちとフランキー。
「押し、が足りねぇぞ!引きずってる!」
「はいレス!」
「必ずとまる!押し続けろ!」
「了解レス!」
工場奥鳥カゴ前
「「「押せーーー!」」」
グググゥ…!
押されるも何とかしようと
錦えもん、ゾロ、カン十郎が止にかかっていた
「どうでござる!?」
「収縮は遅くなってる!……はずだ。」
「ぬぅ!言われるとそんな気がするでござる!」
ギギギギギィ…!
押される…。
鳥カゴはそう簡単には止まらない
カツンカツン…
背後から音が聞こえた。
ゾロは力を緩めることなく後ろを振り向く
「てめぇ何しに来た!?」
現れたのは海軍大将藤虎
「おっと、どこのどなたかあっしにゃ見えやせんが馬鹿な人達ってのぁ放っとけねぇもんですね。微力でござんすがちょちとお力添えを!」
「「我々も援護だ!」」
海軍や国民たちは立ち上がる!
あと少しの辛抱。
ルフィの復活まであと1分。
そして・・・。
「ルーシーが鳥カゴを消すまで!」
「5」
「4」
「3」
「2」
ルフィ復活二秒前
ギャッツに異変が起きた
下からドフラミンゴに攻撃された
「1!!」
「茶番だ。」
「0!!」
国民たちの歓声が上がる
「くたばれドフラミンゴ。我らがスター!!ルーシーの…!一撃に沈め!」
ギャッツがつぶやくように倒れる
「避けてお願い!」
「ヴィオラさん!」
「目を閉じて!レベッカ!何も見なくていい!これは悪夢!何があっても全て忘れて!私はあなたを恨まないから。忘れて!あなたは何も悪くない!」
「いやぁー!!!!」
ドフラミンゴに操られるレベッカ
悲痛な叫びが街に響く
ドフラミンゴの糸で動けないヴィオラはレベッカが近づいてきて死を覚悟した…
「ふんがー!」
パキッとレベッカの剣が折れた。
「ル゛―ジー!!!」
二人の悲惨な惨劇を止めたのは
ルフィ
「現れた!ルーシィー!!」
そこからかろうじて覇気が戻ったルフィと
かなりの深手を追ったドフラミンゴの交戦が始まった。