ハート意思を継ぐもの
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バンっという銃音がした
「コロシアムの外からだな」
『まさか…この国は腐ってても表向きは平和。そんな国でこんな表向きに銃音がする?』
「まぁ普通じゃないだろうな」
カツンカツンと控室の方に向かう
長い廊下を抜け人影が見えた
緑のとさかとカブトをかぶった少年
「ルフィ先輩にメラメラの実を渡すべ!」
「本当か!?」
「んだ!オラはもともとそのために来たんだべ!」
「メラメラの実は渡せないな」
「あぁーん?この方を誰だと思ってるべ?この方はあの伝説の海賊“火拳のエース”様の弟で未来の「海賊王」になるお方だべ!」
「そんなの昔から知ってる…」
トサカを押し通るサボ
よろめいて壁に激突するトサカ
『ごめんなさいね。うちのサボが…』
うわぁーなんて綺麗な人だべー
こんなオラに優しくしてくれるなんて女神がいたなんて…
「あ!ルフィ先輩にっ!ルフィ先輩怒ってるべ!」
でも泣きだした
そして飛びついた
「サボぉーー!!!!」
「ありがとな、ルフィ生きててくれてうれしいっ!」
「サボぉ~!」
泣きつくルフィ
死んだと思っていた兄が生きていた
動きが鈍った歯車は正しい歯車として回りだす
『こんにちは。ルフィくん』
「あんた誰だ?」
『私はサボの仲間の リンというの。兄いえ、トラファルガー・ローはこの国に来ている?』
「トラ男の兄妹?」
「俺らと同じだ。ルフィ、義兄妹だ。」
「トラ男は一緒に来た。だけど…さっきミンゴが…!トラ男のことを銃で撃った!」
さっきの銃音は…兄さん!?
「 リンしっかりしろ!」
足から崩れる リン
リンの隣に片膝をつき寄り添う。
「ルフィ。トラファルガーは大丈夫なのか?」
「ミンゴが、そのまま連れて帰った…から…トラ男は大丈夫だ!だって、トラ男はパンクハザードでも、色々あったけど勝ったし、それに、2年前、俺のこと助けてくれた!だから、トラ男はミンゴなんかに負けねぇ!トラ男は俺が助けるし、ミンゴはぶっ飛ばす!」
ルフィ…く…ん…?
「ルフィ、さっさと行きな。仲間が待ってんだろ?」
「あ!そうだった」
「俺が変わりに決勝にでる。そしてメラメラの実は俺がもらってもいいな?」
「うん!」
『兄のことを…助けてあげて。あったら、あの人の意思は私が継いだと教えてもらえる?私も任務があるから離れられない…。だから、お願いしていい?』
「わかった! リンこと、トラ男を助けたら必ず伝える!」
そして、サボをみるとルフィはまた泣き出した
「サボ、生ぎででくででありがどう…!」
泣きながらコロシアムの外に出る
『ルフィくん、すごく泣いてたね…ってサボ…大丈夫?』
なんで貴方まで泣いてるの…!?
「殴られるかと思った…」
今までルフィくん達の中では死んだことになってたはずだもんね
「たぶん、エースが生きてたらたぶん殴るだけじゃすまねぇだろうな!」
いまだ涙目なサボ
そんな会話中
でんでん虫がなった
『コアラからじゃない?』
「もしもし。グスっ」
「あれ?サボくん泣いてるの?」
「泣いてねぇ!」
「この国にロビンさんも来てるらしいわ。ロビンさんに会いたいなぁ。その様子だと会えたみたいね」
「グスっ殴られるかと思っだ…。」
「あの戦争に貴方がいたらなにか変わった?それは誰にもわかんない」
「そうだな。」
「それじゃ頑張ってね。 リン、よろしくね。」
『はい。』
「それじゃあね!」
この時、大切な仲間の事を忘れていたなどと
思っても見ない現実が起きてるなど誰も知らない。
『サボ、ほらさっさと脱いで』
「お、おぅ!」
ルフィくんからもらった服をサボに着せる
『ペイントするから動かないでよ。』
ルフィくんの傷をイメージして
まさかこんなところで役に立つとはね、
コラさんのメイク道具
『動かないでよ!』
「わかった。」
あぁー大先輩照れてるべ!
あんな女神に身体を触られて興奮してるんだべ!
オラは大先輩のサポートをしなきゃいけないべ!そして、ルフィ先輩からのこ、好感度を上げられるべ!
『よし完成。服は私が預かっとく』
サボの服をたたみ持つ
帽子ももとうとしたとき
「これはお前がかぶっとけ」
サボの帽子が リンの頭にかぶさる
ぶかぶかの帽子
サボの匂いがする
さっきのことを思い出す
女神が顔を赤らめてるべ!
あれは、大先輩にほれちまったべかな?
ずいぶん勘違いが激しいバルトロメオであった。
「一応これで顔隠してけ…。」
『そんな必要ないわよ。私は兄さんと違って、表向きにはほとんど出てないからバレるなんてことない。』
「念のためだ。決勝にはお前のよく知るやつが出るそうじゃないか。だから少しでも顔隠しとけ」
『わかったわよ。』
大きな黒い帽子をかぶり控室からでていった
「大先輩…あの女神様とどういった関係で!?」
「は?女神…!?あいつが?」
「んだ!オラに優しくしてくれる人なんてあんな女神にこの世にいたなんて…!」
何言ってんだ…コイツは
「ただの仲間だ」
ただの仲間にしては仲がとてもよかったように見えたべ。それに顔を赤くしてた大先輩の反応…。付き合ってないんだべか!?
それからDブロックの試合を見るために
コロシアムの二階席からDブロックをバルトロメオと見てたサボ
「唯一ハクバの剣を見切ったという意味じゃ、ただのラッキーとは言えない…。どんな事情を抱えようとも…メラメラの実だけはやれねぇけど。」
決勝進出はレベッカ
そして、控室に戻るサボとバルトロメオ
「あっルーシー!私も決勝に!」
医務班が歩く中ルーシーを見つけて駆け寄るが
なんだか雰囲気が違った
「オイおめぇ!!この方に気安く話しかけてんじゃ…」
バルトロメオがレベッカにつっかかると
すかさずサボが
「レベッカだなお前の素性はだいたい知っている」
そして、レベッカの肩を触る
「少し騒ぎになるかも知れねぇけど…悪いようにはしねぇから…表面だけとりつくろってこの国は何か…俺達の国に似てるな…」
さっきからルーシーは何を行っているのだろうか?
ついさっきまでのルーシーと違って落ち着いている
まるで別人。
そしてついに決勝戦
《まず最初に現れたのは今大会の風雲児!我らがルーシー!》
マリンコロシアムにはいり拳を上げながら入場していったサボを見る リン
見てろよ…エース…お前のメラメラ実を俺は必ず手に入れる
その後ろをほかの三人も続く。
《さぁ出揃いました!出揃った四人とMrディアマンテが戦います!さぁ誰が賞品を手に入れるのか!》
『コアラ!』
「あれ? リン…なんで帽子?」
『サボに被せられた』
ふーんっとニヤニヤしだすコアラ
『ニヤニヤして気持ち悪いよ』
「いやいや、サボくんもやるなーって思っただけよ。」
『何が………?』
「今はまだわからなくていいのよ」
意味深な回答をするコアラに首を傾げる
そう…そのうちわかるわ
サボくんの気持ちがね
どうしてそうなったのかはよくわからないけど
変えたのはあなただったのだから
メラメラの実は一匹、闘魚の背に乗ってる
それを先に手に入れた奴が優勝
ザッパーンっと闘魚の群れが暴れる
そして最初に現れたのメラメラの実を乗せた闘魚が狙ったのはレベッカ
飛び上がったルーシーが背中に乗るもディアマンテに邪魔され、
リングに降りるとジーザス・バージェスが構えている
黒ひげの…。
それを避けようともしないサボ
観客が逃げる中
「うぉ!お前考えたな!」
次の衝撃に備えバルトロメオの後ろに隠れたレベッカ
「竜の鉤爪」
サボの技が炸裂する!
「エルボー!!!!!」
ぶつかり合う両者
そしてサボは防具を壊した
その戦いぶりに怪しむディアマンテ
あいつ…戦闘スタイルが変わった…。
誰だ…
☆
兵隊さん…私はあなたに死んで欲しくない
だから強くなりたいの…
「やぁァあー!」
《なんと、絶対に攻撃を仕掛けないレベッカが仕掛けたぁー!!!》
レベッカが攻撃をしたのはディアマンテだった
「何だその剣…刃がねぇじゃねぇか…リング上は殺し合いの場だ。人を斬れねぇならお前が血を流せ!」
手に何かを持ったかと思えばヒラヒラと宙にうき形をなしていく
金棒になったと察した時には遅かった
レベッカは足を踏まれ振り下ろされる
「それで観客は興奮する!」
《直撃っ!無敗の女も手も足も出ず!》
ディアマンテ!ディアマンテ!という歓声が広がる
「しまった!おい、マッスルメロン!」
「バルトロメオッスけど!?」
「お前あの子のこと守れ!」
「えぇー!!」
大先輩の命令だし聞かねぇわけにいかないし
観客席を見るとサボの帽子をかぶる リンと
その隣にまた女
女神様ガいるべー!大先輩のこと心配なだべ
よし、大先輩のサポートを頑張って
大先輩をかっこ良く見せるべ!
どことなくいいやつのバルトロメオであった
☆
ディアマンテ…コラさんを…裏切った
コラさんをむざむざと殺そうとして笑ってた。
今のように
お願い…サボ
優勝して…あのディアマンテを倒して
私の大切なコラさんを奪った奴らから
大好きだったコラさんの無念を晴らして
お願い。
そんな リンの思いを受け取ったかのように
サボはディアマンテとの交戦を始める
そしてそんな中小人たちの決死の作戦が行われてるなどこの時点では誰も知らない
刻々と何かが戻り始めている
そして悪夢のカウントダウンが近づく
あの日の悪夢をまた蘇らすように
やはり、麦わらではないな…。
だとしたら…いったいこいつは…!?
「大先輩!大丈夫だか?」
交戦を交えあい打ちになり吹っ飛んできたサボに話しかけるバルトロメオ
「あ……」
短く答え、 リンのいる方向を確かめる
コアラも無事ついたのか…。
そして…何かが変わろうとし始めた
おもちゃたちは光りだす
形を変えもとの形へと戻っていく
『おもちゃたちが…!』
「誰かが…動き始めたみたいね。」
『サボが何かを仕掛けるみたい…』
革命軍、女二人組みの話をよそに観客はおもちゃたちが人間になり動揺していた
!
観客席に猛獣!?
かちゃっと脇から拳銃を出す
パチンと指を鳴らし猛獣に狙って放った
音もなく静かに
その場にいたものは息を呑んだ
いきなり襲おうとしていた獣が倒れたのだ
もう一度指を鳴らし、獣の近くにいた人達に呼びかける
『速やかに、ここから離れて!』
それと同時にリングに亀裂が入る
「あ、ハック?」
コアラはいつの間にかハックと連絡をとっていた
「ん?」
「彼…今地下に向かってるから!」
「ものすごい音がしたぞ!また無茶してるんだろ! リンは一緒じゃないのか?」
「私の傍にいるよ。だって彼、今リングの上だから…。」
_
__
____
「竜爪拳!!竜の息吹!!!」
上のほうで何が起こっている…。
あの黒い帽子をかぶった女は誰だ!?
手には銃を持っているが、音などしなった
あの髪色…。
まさか…!
それに気づいた時には足場か崩れた
メラメラの実を乗せた闘魚がサボの前に現る
「能力が…!ま、待て!そいつはやるつもりのねぇ賞品だ!」
「全員場外!俺の優勝だ!これ取ったやつの勝ちだろ?」
司会者の男は驚く
「もらってもいいよな?」
《ゆ…優勝~優勝~!!!こんな時ですか!なんと!この混乱に乗じて賞品“メラメラの実”を手にしたのは!今大会のダークホース!ルーシー!!!》
がぶっとメラメラの実を一口食べた
「うえっまず!」
よかった…サボっ! 猛獣を麻酔弾で眠らせながらリングを見る
きゃーっという悲鳴がした
みるとさっきの衝撃でバルトロメオにしがみついているレベッカの腕が限界を超えようとしている所だった
それをみてサボは救い上げた
「あ、大先輩!オラはっ!」
「男だろ?何とかしろ!」
「え~!!!」
「もう一発いくから気をつけろ?」
エースお前の意思は…
ぼっっと炎が手に宿る
「あっち!…いや、熱くねぇ俺が火になったんだっ!」
‘火拳’
勢いよくリングの下へと炎がいく
「あいつ、もしや革命軍の!」
だとすると…あの女っ!革命軍に!
「あ、 リン。サボくん。カブトを!」
あのバカ!カブト取って!
自分の顔がどれだけ広いのか知ってるの?
自分には顔隠せっていったのに!
帽子を外しリングへ、コアラと降りる
あの顔…!
やはり、成長しているが リン!
生きていたのか!
若に知らせなくては!
なんだか寒気がする
まさか…
こちらをはっきり見る目
あ…
目を見開く リン
まさか隠れてはいなかったけど
バレた?
私が革命軍にいるって
…でもいいや
今更バレたからってなんともない!
今はサボのところに向かはないと
目を離したら何しだすかわかんないっ!
あの悪魔が馬鹿なことをしなきゃいいんだが
だけどこちらの方は嫌な予感しかしない
コラさん…私はどうしたらいい?
懐の拳銃を触る
コラさんの拳銃…私の形見…。
私はあなたの引き金を引けるほど強くないけど
兄さん…貴方は引き金をひきにいくの?
こんな弱い私がこんなにコラさんの形見もってていいの?
『あ、いた。サボ!』
服を渡し急いで着替えさせる
「ちょっとひでェじゃないですか!大先輩!そりゃぁ俺ぁバリア張れますけど!」
あ、緑のトサカ…
「地下にこんなところが!あ、あなたは一体何者?最初のルーシーは?」
レベッカがサボに質問する
「うわっ!ビビったこれ、コントロール難しいな!」
『サボ、質問に答えなさい。』
「わかってるって。だってこいつの扱いまじ難しいんだからな!」
ハイハイっと適当に返す リン
「最初のルーシーは四億の首いつかは海賊王になる男“麦わらのルフィ”俺の弟だよろしく!」
手袋をようやくはめれたサボ
「俺らは革命軍!ルフィはいいやつだろ?昔と全然変わらねぇ!!」
「革命軍がなんでこの国に?」
「この港から出る武器が世界中の‹戦争›を助長している。そいつを止めに来た!」
サボの服の裾を少し引っ張りかがめと目で訴える リン
それをわかったかのような少し腰を曲げたサボ
カポッと黒のサボの帽子はいつもの位置に戻る
『私達は何度か仲間をこの国に送り込んだのだけれど、みんなおもちゃにされてて…』
「闇のマーケットを暴けなかったの。」
リンとコアラがレベッカに説明している
物陰………
〈おい、やべぇぞ!〉
〈あれって、革命軍のサボだよな!革命軍の!No.2がなんでこの国に!若に知らせろ!〉
二人の男はこそこそ話していた
チラッと リンの視線が走る
だれかいた?
声が聞こえたような気もしなくもないような気がする
「 リンどうかしたか?」
首をふる横にふる リン
「だが、武器の“生産”は別の場所見てぇだな。どこから運ばれてくるのか。-それもわかればドラゴンさんへの手土産になるだがな。」
『多分、おもちゃが人間に戻ったことでドフラミンゴは動き出す。このまま私達の思い通りになんて行かない。』
「だろうな。」
『何か必ず仕掛けてくる。』
「ドフィっ!あの女… リンもこの国にいるっ!」
「ほぅ…裏切り者同士がどういうわけか揃ったのか。」
「あの女、13年も素性を隠して…」
「悪夢を思い出させてやるか」
でんでん虫でディアマンテはドフラミンゴに連絡をとっていた
笑うドフラミンゴ
「すぐにそっちに行く」
--------------------------
交易港内
「ロビンさーん!!」
ガバッと抱きついたコアラ
「コアラ、サボ、ハック、 リン!」
倒れているウソップに近づき
「ルフィには会えた?仲間よ、ウソップ」
ぐいっと起き上がらせる
「オ…オハッホえす…(ウソップです)」
血まみれのウソップは頑張って挨拶をしていた
「寝かせておいたほうが…」
サボの哀れみの目がウソップへと注がれる
地獄のカウントダウンまであと数分…
「若、今連絡が!革命軍の参謀長も来ているみたい!」
ベビー5が走りながら部屋に入ってくる
それと参謀長の隣に リンがいることも。
リンは、No.2と来た…
全く厄介なものを連れ込みやがったな。
あいつの目的は
武器の輸出のことと
コラソンのことだろうな。
単純でわかりやすい
このローみたいに。
だが、こいつらにかき乱されたのは真実。
俺らの10年間を一瞬で消された。
玉璽に座らされたままのローを見ながら渋い顔をする
シュガーが倒れ…おもちゃも元の姿に戻った。
最初はなんの冗談かと思ったが、街中の叫び声とデンデン虫がそれを物語っていた。
こいつらを始末しないと気がすまねぇ
「ロビン先輩下僕にして…って違う!聞ぎでぇ事が!あの人の‘鼻’“司法の塔”の旗を撃ちぬいたでお馴染みの“そげキング”先輩にそっぐりだども…。」
「本人よ。ウソップっていうの。」
「でたー!仲間一人のために世界を敵に回した一味に心を撃じぬかれたロビン先輩と合わせでー!“エニエスロビー撃じぬきコンボ”だべ~!!」
YESっー!
大興奮のバルトロメオ
「お前何に興奮してんだよ!」
サボの鋭いツッコミなど耳にはとおらない
「私はあんなのに腕を…」
『ハック?』
「…いや、何でもない。」
それと同時刻
スピーカー越しからドフラミンゴの声が聞こえてきた
《叫べ、恨め!お前たちは被害者だ。考えろ。俺の首を取りに来るか、我々ドンキホーテファミリーと共に俺に楯突く13人の愚か者たちに裁きを与えるか。選択を間違えればゲームは終わらねぇ…星1つにつき一億ベリー!こいつらこそがドレスローザの“受刑者”たちだ!》
レベッカ ★
ニコ・ロビン ★
狐火の錦えもん ★
鉄人フランキー ★
ヴァイオレット ★
キュロス ★★
海賊狩りゾロ ★★
革命軍 リン ★★
革命軍参謀長サボ ★★★
麦わらのルフィ ★★★
トラファルガーロー ★★★
リク・ドルト3世 ★★★
《フフフフフ…各組織の主犯格はもれなく三つ星》
三億ー!
うわぁあああああっと歓声が上がっている。
地下
「情報が早いな」
「俺もかよ!」
『え?私も…。』
静かに入ってきたはずなのに…やっぱりあの時…目があったから…。
《さらに、今日おれをもっとも怒らせた男がいる!お前らをこんな残酷なゲームに巻き込んだすべての元凶!》
ゴッドウソップ ★★★★★
《五億ベリーだ!》
うぇえええええー!!
「5つ星ー!」
「1つ星二人に2つ星二人に3つ星一人がいるぞー!」
「サボくんとうする?」
「地上へ上がるぞ!」
「ゴッドウソップ死んでくれ!」
「さっきまであいつら俺のこと崇めてたのにー!」
トンタッタ族は全速力でウソップを運ぶ
「ちぎしょー!逃げてくれー!」
「了解れすっ!」
《迷ってる暇はないぞ。刻一刻と人間は倒れ街は燃えていく!》
「サボくん!先に上に言ってて!私は船を少し調べていく!」
「わかった気をつけろよ! リン、行くぞ。ハックはリク王の護衛についてくれ」
「わかった。」
そして陸上に出て絶望した。
あ…あぁ…っー!
「 リン…どうした!」
『鳥カゴ…』
全く動かなくなった リン
これが リンの過去の闇…。
守りぬかなければ…
どこからかこいつの情報が漏れて受刑者になってしまっている
「安心しろ!お前は俺が守るっ!」
サボ…?
あれから走って走って走りまくった
鳥カゴの中の人たちが怖かった
コラさん…助けて…
「二億と三億待てー!」
「あいつらしつこいな…」
リンの手を握りスピードを上げた
人はここまで追い詰められると変わるものなのか
兄さん…あなたは無事なの?
私達は不運ね
あの悪魔のところにいると悪夢しか起きない
ドレスローザの島の人々はここまで…
ドフラミンゴに踊らされて
壁をよじ登り建物の上に逃げる
『なんで…また…』
リン…。
「俺がいる。おれはおまえの味方だ!こんなのほんの少しの我慢で終わる。」
今まで頭の中にはコラさんと兄さんしかいなかったのにサボという光が入ってくる
あいつの中には闇と恩人がいる
確か名前はコラソン…。
ドフラミンゴの実の弟
コラソンはどうやって リンの闇をとっていたのだろう?
俺にはできないことをしていたんだからな
____________________________________
13年前
コラソンがファミリーに帰ってくるといつもすることそれはファミリーの子供を殴ることどった
大人たちからはただの子供嫌いと思われてたが
コラソンは別に子供は嫌いじゃなかった
子供たちをこんなところにおきたくなかった。
それは リンも対処外ではなかった。
殴られても笑顔を忘れなかった
なんでこの餓鬼は泣かない?
なんで笑顔だ?
『コラさん。』
ぎゅっと足にしがみつく
やめろと引き離そうとするが
離れない
「コラソン、気に入られてるな」
ドフラミンゴの言葉に首を降る
こいつらと言葉を交わすつもりはないから話さない。声を出せなくなったと思い込んでくれてこっちは助かっているんだがな。
『コラさん。大好き。』
っ!!!何言ってんだ。こいつ!
首根っこを掴まれてコラソンの部屋に連れ込まれた
パチンっと指を鳴らし円状の空間を作った
そのままベットに押し付けられる
「おい、どういうつもりだ?」
『ようやく聞けた。コラさん。の声…。』
「質問に答えろ」
『だってコラさん…いつもつまらなそうな顔してるんだもん。だからね?コラさんに笑顔になって欲しかったの!どうしたら笑顔になるかな?って思ったんだけど…』
「俺が話せることは誰にもしゃべるなよ。」
パチンっと指を鳴らし空間を消した
先ほどと違ったのは外は雨が降っていること
ぴかっと外が光。
その数秒後…ゴロッと音がなった。
何だ雷かと リンを見ると
服の裾をつかみ震えている
リン?
怖いのか?
またパチンっと指を鳴らしくうかんをつくった
「今この部屋に聞こえるのは俺とお前の声だけだ。雷なんて怖くない。」
『やっぱり、コラさんはやさしい。』
あのあとコラさんと私の内緒の時間が増えた
帰ってきても軽く叩く程度になった
コラさんは本当は優しくてかわいい人なんだってわかったから
雷の日はいつもいっしょにいてくれて音を消してくれたし
優しくなでてくれて…
コラさんの笑顔は怖かったけど
コラさんなりの優しさなんだと思った。
ねぇコラさんもしコラさんが生きてたら
私も兄さんも貴方と…いや、兄さんは違うだろうけど私は海軍に入ってたかもね。
コラさんのいるところが私の大好きなところだった。
だから…もう逃げたくないの
だけど怖い
また仲間が私のせいで犠牲になることが
---! リン!
誰かが呼んでる
誰?
「 リンっ!」
瓦礫の上で上半身起こされた状況だった。
なぜ瓦礫の上に?
「びっくりしたぞ!いきなりいなくなったと思ったら下に落っこちてたんだから!」
落っこちた?
ってことはさっきのは夢?
『ねぇ、サボ抱きしめて』
リン…確か…俺が記憶が戻った時も
同じことを言ったし
過去を告白された時も証拠として…
あいつは怖いんだ
一人が
だから証がほしい
ぎゅっと抱きしめて頭を撫でる
サボの体温が伝わってくる…
「俺はいなくなりはしない。安心しろ。だから今は一刻も早くこれを終わらせよう。」
うん、っと頷く リン
瓦礫の上をたち上がり
建物の上へと登る
「 リン、この外には本当に出られないんだよな?」
『無理よ。この鳥カゴは細くて切れそうに見えるけど、あれは刃物。岩でも切り裂く代物だから。』
どこからか…海軍の話す声が聞こえてきた。
そちらの方向を見る
もう少し向こうの方か…
『サボ、海軍を見つけた。』
「わかった。向かってみよう。」
「コロシアムの外からだな」
『まさか…この国は腐ってても表向きは平和。そんな国でこんな表向きに銃音がする?』
「まぁ普通じゃないだろうな」
カツンカツンと控室の方に向かう
長い廊下を抜け人影が見えた
緑のとさかとカブトをかぶった少年
「ルフィ先輩にメラメラの実を渡すべ!」
「本当か!?」
「んだ!オラはもともとそのために来たんだべ!」
「メラメラの実は渡せないな」
「あぁーん?この方を誰だと思ってるべ?この方はあの伝説の海賊“火拳のエース”様の弟で未来の「海賊王」になるお方だべ!」
「そんなの昔から知ってる…」
トサカを押し通るサボ
よろめいて壁に激突するトサカ
『ごめんなさいね。うちのサボが…』
うわぁーなんて綺麗な人だべー
こんなオラに優しくしてくれるなんて女神がいたなんて…
「あ!ルフィ先輩にっ!ルフィ先輩怒ってるべ!」
でも泣きだした
そして飛びついた
「サボぉーー!!!!」
「ありがとな、ルフィ生きててくれてうれしいっ!」
「サボぉ~!」
泣きつくルフィ
死んだと思っていた兄が生きていた
動きが鈍った歯車は正しい歯車として回りだす
『こんにちは。ルフィくん』
「あんた誰だ?」
『私はサボの仲間の リンというの。兄いえ、トラファルガー・ローはこの国に来ている?』
「トラ男の兄妹?」
「俺らと同じだ。ルフィ、義兄妹だ。」
「トラ男は一緒に来た。だけど…さっきミンゴが…!トラ男のことを銃で撃った!」
さっきの銃音は…兄さん!?
「 リンしっかりしろ!」
足から崩れる リン
リンの隣に片膝をつき寄り添う。
「ルフィ。トラファルガーは大丈夫なのか?」
「ミンゴが、そのまま連れて帰った…から…トラ男は大丈夫だ!だって、トラ男はパンクハザードでも、色々あったけど勝ったし、それに、2年前、俺のこと助けてくれた!だから、トラ男はミンゴなんかに負けねぇ!トラ男は俺が助けるし、ミンゴはぶっ飛ばす!」
ルフィ…く…ん…?
「ルフィ、さっさと行きな。仲間が待ってんだろ?」
「あ!そうだった」
「俺が変わりに決勝にでる。そしてメラメラの実は俺がもらってもいいな?」
「うん!」
『兄のことを…助けてあげて。あったら、あの人の意思は私が継いだと教えてもらえる?私も任務があるから離れられない…。だから、お願いしていい?』
「わかった! リンこと、トラ男を助けたら必ず伝える!」
そして、サボをみるとルフィはまた泣き出した
「サボ、生ぎででくででありがどう…!」
泣きながらコロシアムの外に出る
『ルフィくん、すごく泣いてたね…ってサボ…大丈夫?』
なんで貴方まで泣いてるの…!?
「殴られるかと思った…」
今までルフィくん達の中では死んだことになってたはずだもんね
「たぶん、エースが生きてたらたぶん殴るだけじゃすまねぇだろうな!」
いまだ涙目なサボ
そんな会話中
でんでん虫がなった
『コアラからじゃない?』
「もしもし。グスっ」
「あれ?サボくん泣いてるの?」
「泣いてねぇ!」
「この国にロビンさんも来てるらしいわ。ロビンさんに会いたいなぁ。その様子だと会えたみたいね」
「グスっ殴られるかと思っだ…。」
「あの戦争に貴方がいたらなにか変わった?それは誰にもわかんない」
「そうだな。」
「それじゃ頑張ってね。 リン、よろしくね。」
『はい。』
「それじゃあね!」
この時、大切な仲間の事を忘れていたなどと
思っても見ない現実が起きてるなど誰も知らない。
『サボ、ほらさっさと脱いで』
「お、おぅ!」
ルフィくんからもらった服をサボに着せる
『ペイントするから動かないでよ。』
ルフィくんの傷をイメージして
まさかこんなところで役に立つとはね、
コラさんのメイク道具
『動かないでよ!』
「わかった。」
あぁー大先輩照れてるべ!
あんな女神に身体を触られて興奮してるんだべ!
オラは大先輩のサポートをしなきゃいけないべ!そして、ルフィ先輩からのこ、好感度を上げられるべ!
『よし完成。服は私が預かっとく』
サボの服をたたみ持つ
帽子ももとうとしたとき
「これはお前がかぶっとけ」
サボの帽子が リンの頭にかぶさる
ぶかぶかの帽子
サボの匂いがする
さっきのことを思い出す
女神が顔を赤らめてるべ!
あれは、大先輩にほれちまったべかな?
ずいぶん勘違いが激しいバルトロメオであった。
「一応これで顔隠してけ…。」
『そんな必要ないわよ。私は兄さんと違って、表向きにはほとんど出てないからバレるなんてことない。』
「念のためだ。決勝にはお前のよく知るやつが出るそうじゃないか。だから少しでも顔隠しとけ」
『わかったわよ。』
大きな黒い帽子をかぶり控室からでていった
「大先輩…あの女神様とどういった関係で!?」
「は?女神…!?あいつが?」
「んだ!オラに優しくしてくれる人なんてあんな女神にこの世にいたなんて…!」
何言ってんだ…コイツは
「ただの仲間だ」
ただの仲間にしては仲がとてもよかったように見えたべ。それに顔を赤くしてた大先輩の反応…。付き合ってないんだべか!?
それからDブロックの試合を見るために
コロシアムの二階席からDブロックをバルトロメオと見てたサボ
「唯一ハクバの剣を見切ったという意味じゃ、ただのラッキーとは言えない…。どんな事情を抱えようとも…メラメラの実だけはやれねぇけど。」
決勝進出はレベッカ
そして、控室に戻るサボとバルトロメオ
「あっルーシー!私も決勝に!」
医務班が歩く中ルーシーを見つけて駆け寄るが
なんだか雰囲気が違った
「オイおめぇ!!この方に気安く話しかけてんじゃ…」
バルトロメオがレベッカにつっかかると
すかさずサボが
「レベッカだなお前の素性はだいたい知っている」
そして、レベッカの肩を触る
「少し騒ぎになるかも知れねぇけど…悪いようにはしねぇから…表面だけとりつくろってこの国は何か…俺達の国に似てるな…」
さっきからルーシーは何を行っているのだろうか?
ついさっきまでのルーシーと違って落ち着いている
まるで別人。
そしてついに決勝戦
《まず最初に現れたのは今大会の風雲児!我らがルーシー!》
マリンコロシアムにはいり拳を上げながら入場していったサボを見る リン
見てろよ…エース…お前のメラメラ実を俺は必ず手に入れる
その後ろをほかの三人も続く。
《さぁ出揃いました!出揃った四人とMrディアマンテが戦います!さぁ誰が賞品を手に入れるのか!》
『コアラ!』
「あれ? リン…なんで帽子?」
『サボに被せられた』
ふーんっとニヤニヤしだすコアラ
『ニヤニヤして気持ち悪いよ』
「いやいや、サボくんもやるなーって思っただけよ。」
『何が………?』
「今はまだわからなくていいのよ」
意味深な回答をするコアラに首を傾げる
そう…そのうちわかるわ
サボくんの気持ちがね
どうしてそうなったのかはよくわからないけど
変えたのはあなただったのだから
メラメラの実は一匹、闘魚の背に乗ってる
それを先に手に入れた奴が優勝
ザッパーンっと闘魚の群れが暴れる
そして最初に現れたのメラメラの実を乗せた闘魚が狙ったのはレベッカ
飛び上がったルーシーが背中に乗るもディアマンテに邪魔され、
リングに降りるとジーザス・バージェスが構えている
黒ひげの…。
それを避けようともしないサボ
観客が逃げる中
「うぉ!お前考えたな!」
次の衝撃に備えバルトロメオの後ろに隠れたレベッカ
「竜の鉤爪」
サボの技が炸裂する!
「エルボー!!!!!」
ぶつかり合う両者
そしてサボは防具を壊した
その戦いぶりに怪しむディアマンテ
あいつ…戦闘スタイルが変わった…。
誰だ…
☆
兵隊さん…私はあなたに死んで欲しくない
だから強くなりたいの…
「やぁァあー!」
《なんと、絶対に攻撃を仕掛けないレベッカが仕掛けたぁー!!!》
レベッカが攻撃をしたのはディアマンテだった
「何だその剣…刃がねぇじゃねぇか…リング上は殺し合いの場だ。人を斬れねぇならお前が血を流せ!」
手に何かを持ったかと思えばヒラヒラと宙にうき形をなしていく
金棒になったと察した時には遅かった
レベッカは足を踏まれ振り下ろされる
「それで観客は興奮する!」
《直撃っ!無敗の女も手も足も出ず!》
ディアマンテ!ディアマンテ!という歓声が広がる
「しまった!おい、マッスルメロン!」
「バルトロメオッスけど!?」
「お前あの子のこと守れ!」
「えぇー!!」
大先輩の命令だし聞かねぇわけにいかないし
観客席を見るとサボの帽子をかぶる リンと
その隣にまた女
女神様ガいるべー!大先輩のこと心配なだべ
よし、大先輩のサポートを頑張って
大先輩をかっこ良く見せるべ!
どことなくいいやつのバルトロメオであった
☆
ディアマンテ…コラさんを…裏切った
コラさんをむざむざと殺そうとして笑ってた。
今のように
お願い…サボ
優勝して…あのディアマンテを倒して
私の大切なコラさんを奪った奴らから
大好きだったコラさんの無念を晴らして
お願い。
そんな リンの思いを受け取ったかのように
サボはディアマンテとの交戦を始める
そしてそんな中小人たちの決死の作戦が行われてるなどこの時点では誰も知らない
刻々と何かが戻り始めている
そして悪夢のカウントダウンが近づく
あの日の悪夢をまた蘇らすように
やはり、麦わらではないな…。
だとしたら…いったいこいつは…!?
「大先輩!大丈夫だか?」
交戦を交えあい打ちになり吹っ飛んできたサボに話しかけるバルトロメオ
「あ……」
短く答え、 リンのいる方向を確かめる
コアラも無事ついたのか…。
そして…何かが変わろうとし始めた
おもちゃたちは光りだす
形を変えもとの形へと戻っていく
『おもちゃたちが…!』
「誰かが…動き始めたみたいね。」
『サボが何かを仕掛けるみたい…』
革命軍、女二人組みの話をよそに観客はおもちゃたちが人間になり動揺していた
!
観客席に猛獣!?
かちゃっと脇から拳銃を出す
パチンと指を鳴らし猛獣に狙って放った
音もなく静かに
その場にいたものは息を呑んだ
いきなり襲おうとしていた獣が倒れたのだ
もう一度指を鳴らし、獣の近くにいた人達に呼びかける
『速やかに、ここから離れて!』
それと同時にリングに亀裂が入る
「あ、ハック?」
コアラはいつの間にかハックと連絡をとっていた
「ん?」
「彼…今地下に向かってるから!」
「ものすごい音がしたぞ!また無茶してるんだろ! リンは一緒じゃないのか?」
「私の傍にいるよ。だって彼、今リングの上だから…。」
_
__
____
「竜爪拳!!竜の息吹!!!」
上のほうで何が起こっている…。
あの黒い帽子をかぶった女は誰だ!?
手には銃を持っているが、音などしなった
あの髪色…。
まさか…!
それに気づいた時には足場か崩れた
メラメラの実を乗せた闘魚がサボの前に現る
「能力が…!ま、待て!そいつはやるつもりのねぇ賞品だ!」
「全員場外!俺の優勝だ!これ取ったやつの勝ちだろ?」
司会者の男は驚く
「もらってもいいよな?」
《ゆ…優勝~優勝~!!!こんな時ですか!なんと!この混乱に乗じて賞品“メラメラの実”を手にしたのは!今大会のダークホース!ルーシー!!!》
がぶっとメラメラの実を一口食べた
「うえっまず!」
よかった…サボっ! 猛獣を麻酔弾で眠らせながらリングを見る
きゃーっという悲鳴がした
みるとさっきの衝撃でバルトロメオにしがみついているレベッカの腕が限界を超えようとしている所だった
それをみてサボは救い上げた
「あ、大先輩!オラはっ!」
「男だろ?何とかしろ!」
「え~!!!」
「もう一発いくから気をつけろ?」
エースお前の意思は…
ぼっっと炎が手に宿る
「あっち!…いや、熱くねぇ俺が火になったんだっ!」
‘火拳’
勢いよくリングの下へと炎がいく
「あいつ、もしや革命軍の!」
だとすると…あの女っ!革命軍に!
「あ、 リン。サボくん。カブトを!」
あのバカ!カブト取って!
自分の顔がどれだけ広いのか知ってるの?
自分には顔隠せっていったのに!
帽子を外しリングへ、コアラと降りる
あの顔…!
やはり、成長しているが リン!
生きていたのか!
若に知らせなくては!
なんだか寒気がする
まさか…
こちらをはっきり見る目
あ…
目を見開く リン
まさか隠れてはいなかったけど
バレた?
私が革命軍にいるって
…でもいいや
今更バレたからってなんともない!
今はサボのところに向かはないと
目を離したら何しだすかわかんないっ!
あの悪魔が馬鹿なことをしなきゃいいんだが
だけどこちらの方は嫌な予感しかしない
コラさん…私はどうしたらいい?
懐の拳銃を触る
コラさんの拳銃…私の形見…。
私はあなたの引き金を引けるほど強くないけど
兄さん…貴方は引き金をひきにいくの?
こんな弱い私がこんなにコラさんの形見もってていいの?
『あ、いた。サボ!』
服を渡し急いで着替えさせる
「ちょっとひでェじゃないですか!大先輩!そりゃぁ俺ぁバリア張れますけど!」
あ、緑のトサカ…
「地下にこんなところが!あ、あなたは一体何者?最初のルーシーは?」
レベッカがサボに質問する
「うわっ!ビビったこれ、コントロール難しいな!」
『サボ、質問に答えなさい。』
「わかってるって。だってこいつの扱いまじ難しいんだからな!」
ハイハイっと適当に返す リン
「最初のルーシーは四億の首いつかは海賊王になる男“麦わらのルフィ”俺の弟だよろしく!」
手袋をようやくはめれたサボ
「俺らは革命軍!ルフィはいいやつだろ?昔と全然変わらねぇ!!」
「革命軍がなんでこの国に?」
「この港から出る武器が世界中の‹戦争›を助長している。そいつを止めに来た!」
サボの服の裾を少し引っ張りかがめと目で訴える リン
それをわかったかのような少し腰を曲げたサボ
カポッと黒のサボの帽子はいつもの位置に戻る
『私達は何度か仲間をこの国に送り込んだのだけれど、みんなおもちゃにされてて…』
「闇のマーケットを暴けなかったの。」
リンとコアラがレベッカに説明している
物陰………
〈おい、やべぇぞ!〉
〈あれって、革命軍のサボだよな!革命軍の!No.2がなんでこの国に!若に知らせろ!〉
二人の男はこそこそ話していた
チラッと リンの視線が走る
だれかいた?
声が聞こえたような気もしなくもないような気がする
「 リンどうかしたか?」
首をふる横にふる リン
「だが、武器の“生産”は別の場所見てぇだな。どこから運ばれてくるのか。-それもわかればドラゴンさんへの手土産になるだがな。」
『多分、おもちゃが人間に戻ったことでドフラミンゴは動き出す。このまま私達の思い通りになんて行かない。』
「だろうな。」
『何か必ず仕掛けてくる。』
「ドフィっ!あの女… リンもこの国にいるっ!」
「ほぅ…裏切り者同士がどういうわけか揃ったのか。」
「あの女、13年も素性を隠して…」
「悪夢を思い出させてやるか」
でんでん虫でディアマンテはドフラミンゴに連絡をとっていた
笑うドフラミンゴ
「すぐにそっちに行く」
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交易港内
「ロビンさーん!!」
ガバッと抱きついたコアラ
「コアラ、サボ、ハック、 リン!」
倒れているウソップに近づき
「ルフィには会えた?仲間よ、ウソップ」
ぐいっと起き上がらせる
「オ…オハッホえす…(ウソップです)」
血まみれのウソップは頑張って挨拶をしていた
「寝かせておいたほうが…」
サボの哀れみの目がウソップへと注がれる
地獄のカウントダウンまであと数分…
「若、今連絡が!革命軍の参謀長も来ているみたい!」
ベビー5が走りながら部屋に入ってくる
それと参謀長の隣に リンがいることも。
リンは、No.2と来た…
全く厄介なものを連れ込みやがったな。
あいつの目的は
武器の輸出のことと
コラソンのことだろうな。
単純でわかりやすい
このローみたいに。
だが、こいつらにかき乱されたのは真実。
俺らの10年間を一瞬で消された。
玉璽に座らされたままのローを見ながら渋い顔をする
シュガーが倒れ…おもちゃも元の姿に戻った。
最初はなんの冗談かと思ったが、街中の叫び声とデンデン虫がそれを物語っていた。
こいつらを始末しないと気がすまねぇ
「ロビン先輩下僕にして…って違う!聞ぎでぇ事が!あの人の‘鼻’“司法の塔”の旗を撃ちぬいたでお馴染みの“そげキング”先輩にそっぐりだども…。」
「本人よ。ウソップっていうの。」
「でたー!仲間一人のために世界を敵に回した一味に心を撃じぬかれたロビン先輩と合わせでー!“エニエスロビー撃じぬきコンボ”だべ~!!」
YESっー!
大興奮のバルトロメオ
「お前何に興奮してんだよ!」
サボの鋭いツッコミなど耳にはとおらない
「私はあんなのに腕を…」
『ハック?』
「…いや、何でもない。」
それと同時刻
スピーカー越しからドフラミンゴの声が聞こえてきた
《叫べ、恨め!お前たちは被害者だ。考えろ。俺の首を取りに来るか、我々ドンキホーテファミリーと共に俺に楯突く13人の愚か者たちに裁きを与えるか。選択を間違えればゲームは終わらねぇ…星1つにつき一億ベリー!こいつらこそがドレスローザの“受刑者”たちだ!》
レベッカ ★
ニコ・ロビン ★
狐火の錦えもん ★
鉄人フランキー ★
ヴァイオレット ★
キュロス ★★
海賊狩りゾロ ★★
革命軍 リン ★★
革命軍参謀長サボ ★★★
麦わらのルフィ ★★★
トラファルガーロー ★★★
リク・ドルト3世 ★★★
《フフフフフ…各組織の主犯格はもれなく三つ星》
三億ー!
うわぁあああああっと歓声が上がっている。
地下
「情報が早いな」
「俺もかよ!」
『え?私も…。』
静かに入ってきたはずなのに…やっぱりあの時…目があったから…。
《さらに、今日おれをもっとも怒らせた男がいる!お前らをこんな残酷なゲームに巻き込んだすべての元凶!》
ゴッドウソップ ★★★★★
《五億ベリーだ!》
うぇえええええー!!
「5つ星ー!」
「1つ星二人に2つ星二人に3つ星一人がいるぞー!」
「サボくんとうする?」
「地上へ上がるぞ!」
「ゴッドウソップ死んでくれ!」
「さっきまであいつら俺のこと崇めてたのにー!」
トンタッタ族は全速力でウソップを運ぶ
「ちぎしょー!逃げてくれー!」
「了解れすっ!」
《迷ってる暇はないぞ。刻一刻と人間は倒れ街は燃えていく!》
「サボくん!先に上に言ってて!私は船を少し調べていく!」
「わかった気をつけろよ! リン、行くぞ。ハックはリク王の護衛についてくれ」
「わかった。」
そして陸上に出て絶望した。
あ…あぁ…っー!
「 リン…どうした!」
『鳥カゴ…』
全く動かなくなった リン
これが リンの過去の闇…。
守りぬかなければ…
どこからかこいつの情報が漏れて受刑者になってしまっている
「安心しろ!お前は俺が守るっ!」
サボ…?
あれから走って走って走りまくった
鳥カゴの中の人たちが怖かった
コラさん…助けて…
「二億と三億待てー!」
「あいつらしつこいな…」
リンの手を握りスピードを上げた
人はここまで追い詰められると変わるものなのか
兄さん…あなたは無事なの?
私達は不運ね
あの悪魔のところにいると悪夢しか起きない
ドレスローザの島の人々はここまで…
ドフラミンゴに踊らされて
壁をよじ登り建物の上に逃げる
『なんで…また…』
リン…。
「俺がいる。おれはおまえの味方だ!こんなのほんの少しの我慢で終わる。」
今まで頭の中にはコラさんと兄さんしかいなかったのにサボという光が入ってくる
あいつの中には闇と恩人がいる
確か名前はコラソン…。
ドフラミンゴの実の弟
コラソンはどうやって リンの闇をとっていたのだろう?
俺にはできないことをしていたんだからな
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13年前
コラソンがファミリーに帰ってくるといつもすることそれはファミリーの子供を殴ることどった
大人たちからはただの子供嫌いと思われてたが
コラソンは別に子供は嫌いじゃなかった
子供たちをこんなところにおきたくなかった。
それは リンも対処外ではなかった。
殴られても笑顔を忘れなかった
なんでこの餓鬼は泣かない?
なんで笑顔だ?
『コラさん。』
ぎゅっと足にしがみつく
やめろと引き離そうとするが
離れない
「コラソン、気に入られてるな」
ドフラミンゴの言葉に首を降る
こいつらと言葉を交わすつもりはないから話さない。声を出せなくなったと思い込んでくれてこっちは助かっているんだがな。
『コラさん。大好き。』
っ!!!何言ってんだ。こいつ!
首根っこを掴まれてコラソンの部屋に連れ込まれた
パチンっと指を鳴らし円状の空間を作った
そのままベットに押し付けられる
「おい、どういうつもりだ?」
『ようやく聞けた。コラさん。の声…。』
「質問に答えろ」
『だってコラさん…いつもつまらなそうな顔してるんだもん。だからね?コラさんに笑顔になって欲しかったの!どうしたら笑顔になるかな?って思ったんだけど…』
「俺が話せることは誰にもしゃべるなよ。」
パチンっと指を鳴らし空間を消した
先ほどと違ったのは外は雨が降っていること
ぴかっと外が光。
その数秒後…ゴロッと音がなった。
何だ雷かと リンを見ると
服の裾をつかみ震えている
リン?
怖いのか?
またパチンっと指を鳴らしくうかんをつくった
「今この部屋に聞こえるのは俺とお前の声だけだ。雷なんて怖くない。」
『やっぱり、コラさんはやさしい。』
あのあとコラさんと私の内緒の時間が増えた
帰ってきても軽く叩く程度になった
コラさんは本当は優しくてかわいい人なんだってわかったから
雷の日はいつもいっしょにいてくれて音を消してくれたし
優しくなでてくれて…
コラさんの笑顔は怖かったけど
コラさんなりの優しさなんだと思った。
ねぇコラさんもしコラさんが生きてたら
私も兄さんも貴方と…いや、兄さんは違うだろうけど私は海軍に入ってたかもね。
コラさんのいるところが私の大好きなところだった。
だから…もう逃げたくないの
だけど怖い
また仲間が私のせいで犠牲になることが
---! リン!
誰かが呼んでる
誰?
「 リンっ!」
瓦礫の上で上半身起こされた状況だった。
なぜ瓦礫の上に?
「びっくりしたぞ!いきなりいなくなったと思ったら下に落っこちてたんだから!」
落っこちた?
ってことはさっきのは夢?
『ねぇ、サボ抱きしめて』
リン…確か…俺が記憶が戻った時も
同じことを言ったし
過去を告白された時も証拠として…
あいつは怖いんだ
一人が
だから証がほしい
ぎゅっと抱きしめて頭を撫でる
サボの体温が伝わってくる…
「俺はいなくなりはしない。安心しろ。だから今は一刻も早くこれを終わらせよう。」
うん、っと頷く リン
瓦礫の上をたち上がり
建物の上へと登る
「 リン、この外には本当に出られないんだよな?」
『無理よ。この鳥カゴは細くて切れそうに見えるけど、あれは刃物。岩でも切り裂く代物だから。』
どこからか…海軍の話す声が聞こえてきた。
そちらの方向を見る
もう少し向こうの方か…
『サボ、海軍を見つけた。』
「わかった。向かってみよう。」