このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

看護師という仕事

夢小説設定

この章の夢小説設定
寂雷先生の夢主名


その後、場内をまたしばらく回ったあと、受付の二郎に声をかけた
「ありがとうございましたー。」
「楽しかったよ。二郎くん。それから、三郎くんにもありがとうって伝えておいてくれるかな?」
「…っ…そっすね。伝えておきます」
やっぱりかという顔をする
「三郎…やっぱり今回もバレてたぞ」『そりゃそうだよ。何度か、こっちみてたからさ。ほんと、何やってきたんだろあの人…。』





車に乗り込んだコズミックワールドを後にする
「後で紅茶を一緒に飲みましょうね」
袋の中の紅茶を私が見ていたのを横目で見ていたのかニコニコしながら言ってくる



「宇宙を感じる…青い紅茶…あっやっぱりバタフライピー…」
「バタフライピーなら、レモンを入れたらまたさらに楽しめそうですね。帰りに買っていきましょうか」



車を走らせながら先に昼食にすることにした
この間、一郎くんから教えてもらったレストランに行くことにした



バックで駐車場に車を止め、中へとはいる。



「二名で。」
「お好きな席にどうぞ」
「奥の席に行きましょうか」



たわいもない話をしながら料理を食べる



「久々ですね。こうやって休みの日に外に出るのは。」
「そうですよね…休み会うこともないんで…3年目だとまだ気を使って休みを取るって感じで…先生に合わせて貰って」
「気にしないでください。私が好きで合わせているだけなので」
にこやかに笑いながら汐音を見る。
「さて、今日の夕飯はどうしましょうか…紅茶は、お風呂上がりにでも飲むとして…」
「先生、今日はたくさん、やってくれたので私頑張って作りますよ…最近、ずっと作ってもらってばっかりでしたし…一二三さんから貰ったレシピまだ試してないものも沢山ありますし…」
言葉があまり上手く出ず彼の方を確認しながら発言する



「いつも沢山レシピくれますからね。レシピのファイルが今二冊目でしたね。」
「あの勢いだと、3冊目に行きますね…。自家製のジャムもくれますし…それに合うパンのレシピも書いてくれてて…。洋食レシピがすごい多いのでそろそろ挑戦したいんですけど…。」
「そうだね。大体のものは冷蔵庫に入っているから…そうだな…」
「ポトフどうですか?あとムニエルと…」
「それは、美味しそうですね。」
ムニエルは確か一二三くんのレシピの中にはなかったはずだから…汐音さんの手作り…いつも謙遜してばかりで彼女自身の手料理をなかなか食べることが出来ないから今日は当たりの日ですね





レストランを後にし、
近くのスーパーに入る。
冷蔵庫の中に入ってなかった
鮭とウィンナー、じゃがいも…
「もやし買っていきましょう」
「もやしですか?それも1kg…」
「もやしはあれば最強ですよ。」
「それだけでダイエットしようなんて思ってませんよね?」
「え…思っていませんけど…それもそれでありですね」
「すみません…私が間違えました。やらないでください。医者として止めますよ」
「だって先生のBMI…おかしくないですか…?」
BMIの数値が痩せ型に入っているのが気になる様子の汐音
「同じものを食べてるはずなのにおかしい…私よりいっぱい食べてるはずなのに…。」
「太りにくい体質なんですよ」
「それは女子に喧嘩を売るセリフですよ。」
プンスカ隣で少しムッとする彼女をにこやかに見ながら
「モデル体型…よりも痩せてるって何?」
「まぁまぁ…一二三くんに先生にいっぱい食べさせるためのレシピ送ってって言っときますよ」
いっぱい出しても彼は残さず食べてくれるし、太らない
私の中での七不思議である。



「さて、こんなものですかね。」
「そうですね。」
レジに行き、会計を済ませ、袋を持ちながら車の中へ荷物を詰め込む。
「さ、帰りましょう」




帰宅後、荷物をおろし、冷蔵庫の中にものを詰め込む。



「少し休みましょうか。」
「そうですね。こんなに休んで明日から仕事って憂鬱ですね…」
「そうですね…。だからこういう時の息抜きはとても大切ですよ」
彼は優しくそう言った



先程買ってきた紙袋の中から本を取りだし、テーブルの上に置く
興味のない人からしたら、ただの点や、星屑が集まっただけにしか見えないだろうが、彼女からしたら星は点と点が繋がり、星座になる。
神宮寺寂雷は、それを隣で見ている



「これ、さっきの春の星座の一覧です…。星座って88星座しかないので…1個1個の神話がホント楽しいんですよね。まぁただ…蟹座の神話は…」
「ん?何かあるのかい?」
「ヘラクレスは分かりますよね?」
「もちろん。ゼウスの子だね?」
「はい。ヘラクレスがうみへび座のヒュドラを退治する時に……ヒュドラとの戦闘中に、気づかず踏み潰したっていう話で…。星座って死んで星になるって感じはどこも同じなんですけど…。さすがにな、12星座の中でもかなり可哀想な神話で…。」
「なるほど…興味深いよ。」
彼女に買ってあげた買った本を適当に読みながら、星座の解説を読む。
彼女がハマるのも分かるか。



小一時間くらいだっただろうか?
汐音は時計を見ると本を閉じ、台所へと向かった。
「手伝いますよ」
「今日は先生に何でもやって貰ったんです。これくらい頑張ります」
汐音は寂雷にそのまま本を読んでていいという
調理を開始したのかいい匂いが流れてくる。
本を読んではいるが何もしないというのも案外暇なものだ
彼女を見てると、見たって面白くないからと少し困らせてしまう



見てても飽きないんですけどね



ページをめくりながら本を読み進める



宇宙の誕生
太陽系の誕生
地球の誕生
ある程度の知識はあるものの、彼女がこんなにも好きでなければ、読むこともなかっただろう



88星座とは言うものの
本によってはメジャーな星座しか乗っておらず、先程彼女が言った蟹座の話など、今読んでる本には蟹座の絵しか乗っておらず、神話など書かれてない。
あの、黄道十二星座のひとつだと言うのに。
いつぞや彼女がマ○ドナルドに行く!といきなり言い出し、帰ってきたかと思うとハ○ピーセットを買ってきていた小学生までが買うものだと思っていたが、大人が買っても大丈夫だったようで、しれっと買ってきたと言っていた。
内応を一応聞いてみたら、星座の絵本がついてるからどうしても欲しかったと言っていた。



夏の星座限定らしくとても薄かった。
短い文で、読む人からしたら同じことを少しニュアンスを変えているだけと言うだろうが彼女が楽しんでいるのだからと思う。



そして何故かシンジュクディビジョンだったのに左馬刻くんとあったらしく、
私へとお土産のハンバーガーをいくつかくれたらしい。何をしていたかは教えてはくれなかったらしいが、警察の彼もいたと言っていたから、入間くんとの話し合いで、シンジュクまで来ていたのだろう……。



……
グツグツと煮える音が響く
匂いは濃くなり、そろそろかと思いながら本を読み進めた。





あれから40分ほどたっている
いつもの彼女の料理時間を考えても妥当か。



「先生。出来ましたよ。」
彼女が声をかけてくれる。



本を閉じ、本を別のテーブルに寄せる。
できた料理をさらに盛り付け、テーブルに並べた



「本当に美味しそうですね」
「一二三さんのレシピのお陰ですよ」
汐音さんが料理上手だから、美味しそうなんですよ」



ポトフとムニエル、ミニロールとサラダがテーブルに並び手を合わせて食事をとる。



私たちの関係は未だ秘密関係
彼女がまだ…っと言いたがらない
風の噂で彼女の病棟で言えるような空気ではないと思うというのを関係を知ってる別の外科の医師が言ってた
それがどういう意味なのかは知らないが、それが今の彼女を苦しめてるひとつなのだろう。
分かれば私が何とかしてあげないんだが。





「お口に会いますか?」
「えぇ。とっても美味しいよ」
そう言うと彼女は少し顔を赤らめて嬉しそうにポトフを口に運んだ_。



……



その日の夜
彼女の昼に言っていたプロジェクターを持ってきてくれた



「この球体なんですけどね…アパートの時、さすがに使えないと思ってほぼ使わなかった代物で、宇宙を感じることが出来るんです」



戸建ての先生の家に引っ越してきた際、さすがに先生がいる時に使えないとずっと奥に閉まっていた。
たまには出してはいたのだ
先生が夜勤でいない時に…。



スイッチを押すと小さなプラネタリウムが動き出す。
音声などは特にはないが、天井に88の星座がくるくると回る。



「えっと…」
リモコンを持ちながらベッドの方へと歩いてくる汐音



リモコンを押すと、星座の数が減る



「春の星座です」
ベッドに腰かけ、テーブルの上にリモコンを置き、彼がいれてくれたバタフライピーと、脇にレモンが添えてある。



「青い紅茶は、初めて飲みますがいいものですね。」
「ほんと綺麗…金箔も入ってますし…」
「そうですね…。味もしっかりしてる…後で一二三くん達にもおすそ分けしましょう」
「そうですね」
やたら多く買っていたのは彼らにもお土産を渡すためである。
店員には驚かれたが、チームの彼らにも楽しんで欲しいという彼の計らいだ



レモンを入れ、色は紫へと変わる



「紫の宇宙…好き……」
楽しそうに飲む彼女を愛しくも愛らしく思いながら微笑む神宮寺寂雷。
彼女に一目惚れし、口説いた。
それが全ての始まりだった
まさか、こんなにも彼女に染るなんて思ってもみなかった。
彼女とは歳も、身長も離れすぎている
気にしすぎかもしれないが、彼女だって少なからず思っているだろう
だけど、私とはなれずにいてくれる彼女は素晴らしい人なんだ。
私はそう思う。



汐音さん」
「なんですか?」
「ずっと一緒にいてくれますか?」
「え?」
「この楽しい時間を…ずっと一緒に感じていたいんです」
「先生が望んでくれなら…はい…喜んで。」
「ありがとう」





いつか



先生呼びも卒業させてあげるからね。







彼女がティーカップを置いたことを確認しベッドの上に押し倒した





そのまま影を重ねた___。









おまけ!







「おはようございます」
「あ、咲良さん、お久しぶりです。お怪我は大丈夫ですか?」
「はい。この通り、傷も腫れ位だったので」
「咲良さん、後で神宮寺先生にお礼言っとくのよ!」
「そうですよ!先生凄くかっこよかったんですよ!」
私の心配をしていた看護師たちが、彼の凄さを語りだす。
「神宮寺先生には、後でお礼言っておきます」
「神宮寺先生みたいなカッコいい男になりたいな!俺!」



同じBチームの成瀬くんがため息混じりにそう言った



「成瀬くんはあと10年必要かなー?」
「10年もっすか!えー…俺、今すぐなりたいんすけど!」
「無理無理」
ほかの看護師たちに言われ、え〜と声をあげる。



「ほらほら皆さん、情報収集してよー。朝のバイタルと処置があるんだからねー。」
チームリーダーが声をかけ、皆、電子カルテを開き、その日の患者の必要な情報を書いていく。





また今日も看護師としての日常が始まる











END

6/7ページ
スキ