看護師という仕事
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『あ、二郎。そのまま進んで…最悪、その女のスマホはハッキングして、消すから
インカム内から三郎の声が聞こえる。
カメラを向けている女をみつけ、話しかける二郎
「お姉さん、ココ、撮影禁止。」
「そ、そうね…」
「写真撮ってないよな?」
「まだ何も…」
『OK二郎…その女、写真はとってないよ。』
「ここでは写真、撮るなよ。」
そう言い残し、廊下を歩いていく
「兄ちゃん、何とか回避したよ。」
『ありがとな。寂雷さんによくこの手は依頼されるから…これは俺が勝手にやってる事だからお前たちが一緒にやることじゃ…』
接客のあいまをぬい、情報を共有し合う山田三兄弟
『いいんですよ。いち兄、これは現代社会の闇なので僕はいくらでも力を貸します』
「兄ちゃん俺だって…」
『あ、二郎…早く進んで、プラネタリウムエリア近く。』
………
「惑星エリア凄いですね…ここの部屋一体が太陽系を現してますよ」
「壮大だね」
その2人の様子をちらっと確認し、当たりを見渡す
ここも、撮影禁止エリア、警戒しなきゃな。
「宇宙はいいですね。嫌なこと全て忘れられます」
「そうですね…あ、ほら、帰りにお土産屋があるから買って帰ろうね」
「そうですね」
たわいもない会話を楽しんでいると放送がなった
«本日は、ご来店頂きまして誠にありがとうございます。11時よりプラネタリウムの上映が始まります。是非ご利用くださいませ。本日もご来店頂きまして誠にありがとうございます。引き続き店内をご緩りとお巡りください»
「おや、45分だね。そろそろ行こうか。」
「そうですね。」
『あ、二郎くん、プラネタリウムエリアに行ってお客さんの誘導してもらえるかな!』
「あ、分かりました…」
インカム内でほかの店員からの指示が来る。
……
「このままお進みください。」
楽しんでってくださいねー。
と二郎は客に言いながら手を振る
ま、こういうのは三郎向きじゃねぇよな
「おや、二郎くんですね」
「あ、寂雷さんと、汐音さん、どもっす。」
「さっきお兄さんの、一郎くんにあったてね」
「兄ちゃん、受付担当でしたからね!汐音さん喜ぶと思って…」
「ありがとう二郎くん」
「いいんすよ。あそこ、カップルに人気の席っすよ。あのでかいクッションの席。」
「ふふっありがとう二郎くん。そういえば、一郎くんから貰ったチケットにあったね。」
「兄ちゃん喜ぶだろうなって準備してたんで!」
2人を見送り他の客も捌いていく
客がこなくなった隙に三郎に連絡をする
「あれで良かったんだよな」
『うん。あそこはカップル向けに作られてる席だから、あの二人、付き合ってるんだし教えておいて損は無いだろ。』
カタカタとキーボードを叩く音が聞こえる
「へー…。」
と短くそういうとプツッと三郎の方からインカムを切られた
「あのやろ……あ、こちらでーす。」
三郎のことは少々頭にきたが、他の客を捌いていく
「ここですかね。」
「そうですね」
チケットの番号を確認し、座席に座る
「ふかふかですね」
「私の身体も収まるなんて結構大きいですね。寝転びながら見れるのはいいですね」
先生の顔をまじかに見て綺麗な顔っと見とれてしまう
「どうしました?」
「いいえ…なんでもないです」
暗がりの中だが少し顔が赤らんでいるのがわかった
«本日は、お越しくださり誠にありがとうございます。40分という時間ではありますが、ご緩りとお楽しみください»
場内のアナウンスが響きわたり天井を見上げた。それと同時にそっと彼の手が重なる。
「ほら、見ていないと見逃してしまいますよ」
いつもの事だが、なぜ彼はいつも不意にこんなことをしてくるのか
そろそろ誰か説明して欲しい
宇宙の誕生日の話から
12星座の話
ランダムで四季の星座の話をするとは聞いていたが、今日は春の星座の話らしい
アナウンスが流れ、おおぐま座とこぐま座が光る
『森にカリストという女がいました。カリストは、ゼウスの娘、月の女神、アルテミスの侍女と言われています。ゼウスがカリストに恋し、2人の間に男の子が生まれました。これを知ったゼウスの妻のヘラは怒り、カリストを恐ろしい熊にしてしまったのです。
やがて子供は立派に成長しましたが、ある日獲物に向かって弓を引いたが相手は熊にされた自分の母親カリストでした。これを見たゼウスは、矢がカリストを射殺す前に、2人を天にあげ星座としました。母親カリストがおおぐま座、息子がこぐま座で、母は慕うように息子の周囲を回転するようになったそうです。 別の説によれば、ゼウスの妻の怒りは天に昇ってもおさまらず、2人は永遠に地上に降りて休むことを許されずに、ずっと沈むことがないようにされたといいます。よく道に迷っても北斗七星を見つけられたらその方向は北とされています。右に移動しているなら南を、左なら北を向いているということになります。これは太陽が東からのぼり西に沈むからですね。もし、迷った時は参考にしてみてください。』
「結構…すごい内容だね」
「沈まないということはずっと見ることができるってことなんですよね」
「そうですね。それに、最後の情報はとても大切ですね。」
「先生は知ってそうですけど。」
「えぇ。ですが逸話までは…。」
そんな話をしているとピコッとまた別の星座が光った
うしかい座だ。
『 うしかい座は、隣の猟犬座を引き連れている姿で描かれます。うしかい座にある一等星のアークトゥルスがとても明るくよく目立つため、春の星座の中でも見つけやすい星座です。 猟犬を引連れたうしかい座は、大熊を追いかけていると言われいます。ギリシア神話ではティタン神族の神アトラスがモデルになったと伝わっています。』
「でもあれ、意味が確か…アルクトゥールスの意味は、「熊の番人」との意味で牛かいとは縁のない名前だった気が…」
「うしかいとは?」
「さぁ…?」
「実に興味深いですね」
『おとめ座は、青白い色をした1等星のスピカが目印ですが、スピカ以外の星は暗いので、星をつないで乙女の姿を想像するのは少し難しいかもしれません。「おとめ座」のモデルとなったのは農業の女神デーメーテールで、麦はそのシンボルであります。また、同じ春の1等星である「うしかい座」のアルクトゥールスとペアで「夫婦星」という呼び方や、「真珠星」という表現もあります。しかし、おとめ座には、別の説では、娘のペルセフォネとも言われています。ペルセフォネは、ハーデスの妻でもあります。ハーデスに気にいられたペルセフォネがいなくなり悲しみにくれたデーメーテールは、洞窟に閉じ籠り、大地に農作物が実らなくなったと言われました。それに起こったゼウスが兄のハーデスにペルセフォネを返すように言います。再会を喜び合ったふたりですが、ペルセフォネはいつまでも地上にいることはできません。
一年の三分の二は地上で暮らすことができますが、後の三分の一は冥界に戻らなければなりません。
冥界で過ごさなければならない季節(冬)には、草木は枯れ、穀物が実ることはありません。
そして、おとめ座はこの時期には夜空に上らず、大地は凍てつくのだと伝えられています。』
「複雑だね」
「そうですね。この、デーメーテールは、ゼウスの妻でもあるので、ハーデスは、姪っ子に…」
「うん。それ以上はダメだよ」
「でも、ギリシャ神話というか、神話は基本、兄弟、親戚の間でが基本ですよ。」
そういえばこの子、神話がとても好きだったことを改めて思い出す。
『北斗七星からアークトゥルス、スピカを結んでできる大きなカーブは春の大曲線と呼ばれ、春の星座を探すときの定番です。
スピカからさらに進むと台形のように4つの三等星が並ぶからす座があります。ぜひ、見つけてみてくださいね』
先程のおおぐま座、うしかい座、おとめ座の順に光り、春の大曲線を作りだし、場内は徐々に明るくなって言った
『最後までありがとうございました。只今の時刻の上映は以上となります。引き続き場内をごゆっくりお過ごしください』
……
「あ、そろそろ時間だな」
プラネタリウムエリアの扉の前にて一郎はご利用ありがとうございますと、手を振っていく。
二郎とは、プラネタリウムが上映されている間に役割を交代した。
三郎があまりにも二郎は話が通じないというものだから仕方がなく一郎と交代となった。
「寂雷さん。汐音さん。どうでした?」
「おや?二郎くんは?」
「場所交換しました。俺も中見たかったんで。」
「そうなのかい?」
「はい!で、どうでした?」
「とっても良かったよ。彼女も喜んでくれたみたいだし」
「それは良かったです。チケット渡した甲斐がありました」
「ありがとね。一郎くん。」
「いいんすよ!」
場内をゆっくり回りながら土産屋に着く
「すごい…ハンドクリームとか、シャンプーとかありますよ。」
「ほんとだ…宇宙柄だね…」
「可愛い…」
「じゃあカゴに入れようか」
「え?」
「ん?カゴに入れていいよ」
キョトンとする彼、神宮寺寂雷に何も言えずに言われた通りカゴの中にものを入れた
「汐音さん、ここの本は持ってましたっけ?」
「えっと…こことこことここは…」
スマホを確認しながら今自分の持ってる本を確認する
星座の逸話や宇宙の本はだいたい似たり寄ったりなのだが、〇〇が発見されたや、彗星の新しい写真などが新しく載せられるそのため、彼女に買ってあげた本棚のほとんどが宇宙関連の本だ
「では、ここらは持ってないんですね」
「え…?」
余計な事を言わないように気をつけたがこの人は、興味深いものを見つけるととことん楽しむ人だと思い出す
「あの…」
なにか言葉を発する前に彼は本を入れていく
それ1冊、1000円(税込)以上のものを5冊も…あっ…金額考えたくないやつ…。
汐音は、考えることを捨てた。
多分今回も彼が勝手に払うのだろう
私のお金貯まるだけだ……。
毎日のお昼代くらいでしか消えないな私のお金と静かに思った
最後に大きく使ったのなんだっけ?
天体望遠鏡だったかな…ボーナスで買ったやつ…。
先生に私が買うのにって言われて、私が使うものなので先生に出してもらうのはって恐れ多くなったな……。
このスパダリ先生は私が看護師ということを忘れているのだろうか。
私だって看護師だし夜勤も出てるし、その分手当も着いて稼いでるはずなんだけど…夜勤の手当ないとくっそ低いけど!
それはともかく、これ以上何か買ってもらうのは私の身が…
「汐音さん、このコップペアですよ。買いましょうか」
止める余地がない
どこで止めろと?
「そうですね…」
彼に限界は無いのか
また入れてしまったぞ
あわあわしながら彼を見つめる汐音。
それをさらに監視カメラ越しに眺めていた山田三郎
「寂雷さんの財力と包容力に押し負けてるな…」
カタカタとPCでできる仕事はいくつかこなし、振込されているかを確認している作業の合間の出来事だった
仕事は、急を要するもののみのの対応とし、2人をただ眺めていた
寂雷さん、たまに監視カメラの方を何度か見てる…。カメラを向けてる女たちにもだけど。
カメラの女達の存在もだけどもしかしたら僕の存在も気づいてるかもなぁ…
前回も気づいてたし…
いち兄に頼まれたこの2人の仕事をやってた時に、僕の名前を普通に出てきてた時点で僕がPC関連、ハッキングができることをわかった上での言葉だった
頭いいだけじゃない…昔は軍医で、野戦病院にいたから感性が鋭くなってるっていち兄から教えてもらったけど
多分それだけじゃない気がする
まぁ…別にいいんだけど。
………
そのまま神宮寺寂雷に言われるまま
色んなものがカゴの中に入っていく
リップ、ピアス、紅茶…
私を綺麗にしたいの?
「へぇ…部屋を星空に…?」
「それは…あります…。引っ越した時に一緒に持ってきました。そろそろカゴも満杯になりましたし、お会計行きません?」
「ん?もういいのかい?」
「はい…」
カゴをのせ、店員がバーコードを読み取りレジの金額を見ながら内心胃がキリキリする思いで少し目を逸らした
「2万5680円です」
店員も自分で発言し、え?っと言う顔をしながら紙袋に詰める。
彼はクレジットをだし、店を後にする
「先生こんなに買ってもらって…私財布持ってきてたんですよ」
「私が買いたかったってことじゃダメですか?」
顔のいい困った顔をされると弱く何も言えなくなってしまう
「すごい量ッスね。寂雷さん」
巡回中の山田一郎に声をかけられ
そうだろう?っと笑って返す
「私は、魚釣りと山のものにしか使わないから…あまり使ってる感覚がなくてね…」
先生のアウトドア用のものは、長持ちするイイモノだから、壊れることがなければずっと使えるし、消耗品を除いたら、貯まるだけ…。
私も先生が買ってくれるからほぼ減らない
ダメ人間になるのでは?
「汐音さん、良かったですね」
「そうね。先生いつもなんでも買ってくれて…そろそろダメ人間になりそうで」
「そんなことないっすよ!汐音さん!!」
「そうなの?」
「そうっすよ!ね。寂雷さん。」
「そんなことないよ?君は、人を思いやることの出来る素敵な人だよ」
うん、こうやってこの人は人をダメにする。
ニコッと笑い誤魔化した
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭
インカム内から三郎の声が聞こえる。
カメラを向けている女をみつけ、話しかける二郎
「お姉さん、ココ、撮影禁止。」
「そ、そうね…」
「写真撮ってないよな?」
「まだ何も…」
『OK二郎…その女、写真はとってないよ。』
「ここでは写真、撮るなよ。」
そう言い残し、廊下を歩いていく
「兄ちゃん、何とか回避したよ。」
『ありがとな。寂雷さんによくこの手は依頼されるから…これは俺が勝手にやってる事だからお前たちが一緒にやることじゃ…』
接客のあいまをぬい、情報を共有し合う山田三兄弟
『いいんですよ。いち兄、これは現代社会の闇なので僕はいくらでも力を貸します』
「兄ちゃん俺だって…」
『あ、二郎…早く進んで、プラネタリウムエリア近く。』
………
「惑星エリア凄いですね…ここの部屋一体が太陽系を現してますよ」
「壮大だね」
その2人の様子をちらっと確認し、当たりを見渡す
ここも、撮影禁止エリア、警戒しなきゃな。
「宇宙はいいですね。嫌なこと全て忘れられます」
「そうですね…あ、ほら、帰りにお土産屋があるから買って帰ろうね」
「そうですね」
たわいもない会話を楽しんでいると放送がなった
«本日は、ご来店頂きまして誠にありがとうございます。11時よりプラネタリウムの上映が始まります。是非ご利用くださいませ。本日もご来店頂きまして誠にありがとうございます。引き続き店内をご緩りとお巡りください»
「おや、45分だね。そろそろ行こうか。」
「そうですね。」
『あ、二郎くん、プラネタリウムエリアに行ってお客さんの誘導してもらえるかな!』
「あ、分かりました…」
インカム内でほかの店員からの指示が来る。
……
「このままお進みください。」
楽しんでってくださいねー。
と二郎は客に言いながら手を振る
ま、こういうのは三郎向きじゃねぇよな
「おや、二郎くんですね」
「あ、寂雷さんと、汐音さん、どもっす。」
「さっきお兄さんの、一郎くんにあったてね」
「兄ちゃん、受付担当でしたからね!汐音さん喜ぶと思って…」
「ありがとう二郎くん」
「いいんすよ。あそこ、カップルに人気の席っすよ。あのでかいクッションの席。」
「ふふっありがとう二郎くん。そういえば、一郎くんから貰ったチケットにあったね。」
「兄ちゃん喜ぶだろうなって準備してたんで!」
2人を見送り他の客も捌いていく
客がこなくなった隙に三郎に連絡をする
「あれで良かったんだよな」
『うん。あそこはカップル向けに作られてる席だから、あの二人、付き合ってるんだし教えておいて損は無いだろ。』
カタカタとキーボードを叩く音が聞こえる
「へー…。」
と短くそういうとプツッと三郎の方からインカムを切られた
「あのやろ……あ、こちらでーす。」
三郎のことは少々頭にきたが、他の客を捌いていく
「ここですかね。」
「そうですね」
チケットの番号を確認し、座席に座る
「ふかふかですね」
「私の身体も収まるなんて結構大きいですね。寝転びながら見れるのはいいですね」
先生の顔をまじかに見て綺麗な顔っと見とれてしまう
「どうしました?」
「いいえ…なんでもないです」
暗がりの中だが少し顔が赤らんでいるのがわかった
«本日は、お越しくださり誠にありがとうございます。40分という時間ではありますが、ご緩りとお楽しみください»
場内のアナウンスが響きわたり天井を見上げた。それと同時にそっと彼の手が重なる。
「ほら、見ていないと見逃してしまいますよ」
いつもの事だが、なぜ彼はいつも不意にこんなことをしてくるのか
そろそろ誰か説明して欲しい
宇宙の誕生日の話から
12星座の話
ランダムで四季の星座の話をするとは聞いていたが、今日は春の星座の話らしい
アナウンスが流れ、おおぐま座とこぐま座が光る
『森にカリストという女がいました。カリストは、ゼウスの娘、月の女神、アルテミスの侍女と言われています。ゼウスがカリストに恋し、2人の間に男の子が生まれました。これを知ったゼウスの妻のヘラは怒り、カリストを恐ろしい熊にしてしまったのです。
やがて子供は立派に成長しましたが、ある日獲物に向かって弓を引いたが相手は熊にされた自分の母親カリストでした。これを見たゼウスは、矢がカリストを射殺す前に、2人を天にあげ星座としました。母親カリストがおおぐま座、息子がこぐま座で、母は慕うように息子の周囲を回転するようになったそうです。 別の説によれば、ゼウスの妻の怒りは天に昇ってもおさまらず、2人は永遠に地上に降りて休むことを許されずに、ずっと沈むことがないようにされたといいます。よく道に迷っても北斗七星を見つけられたらその方向は北とされています。右に移動しているなら南を、左なら北を向いているということになります。これは太陽が東からのぼり西に沈むからですね。もし、迷った時は参考にしてみてください。』
「結構…すごい内容だね」
「沈まないということはずっと見ることができるってことなんですよね」
「そうですね。それに、最後の情報はとても大切ですね。」
「先生は知ってそうですけど。」
「えぇ。ですが逸話までは…。」
そんな話をしているとピコッとまた別の星座が光った
うしかい座だ。
『 うしかい座は、隣の猟犬座を引き連れている姿で描かれます。うしかい座にある一等星のアークトゥルスがとても明るくよく目立つため、春の星座の中でも見つけやすい星座です。 猟犬を引連れたうしかい座は、大熊を追いかけていると言われいます。ギリシア神話ではティタン神族の神アトラスがモデルになったと伝わっています。』
「でもあれ、意味が確か…アルクトゥールスの意味は、「熊の番人」との意味で牛かいとは縁のない名前だった気が…」
「うしかいとは?」
「さぁ…?」
「実に興味深いですね」
『おとめ座は、青白い色をした1等星のスピカが目印ですが、スピカ以外の星は暗いので、星をつないで乙女の姿を想像するのは少し難しいかもしれません。「おとめ座」のモデルとなったのは農業の女神デーメーテールで、麦はそのシンボルであります。また、同じ春の1等星である「うしかい座」のアルクトゥールスとペアで「夫婦星」という呼び方や、「真珠星」という表現もあります。しかし、おとめ座には、別の説では、娘のペルセフォネとも言われています。ペルセフォネは、ハーデスの妻でもあります。ハーデスに気にいられたペルセフォネがいなくなり悲しみにくれたデーメーテールは、洞窟に閉じ籠り、大地に農作物が実らなくなったと言われました。それに起こったゼウスが兄のハーデスにペルセフォネを返すように言います。再会を喜び合ったふたりですが、ペルセフォネはいつまでも地上にいることはできません。
一年の三分の二は地上で暮らすことができますが、後の三分の一は冥界に戻らなければなりません。
冥界で過ごさなければならない季節(冬)には、草木は枯れ、穀物が実ることはありません。
そして、おとめ座はこの時期には夜空に上らず、大地は凍てつくのだと伝えられています。』
「複雑だね」
「そうですね。この、デーメーテールは、ゼウスの妻でもあるので、ハーデスは、姪っ子に…」
「うん。それ以上はダメだよ」
「でも、ギリシャ神話というか、神話は基本、兄弟、親戚の間でが基本ですよ。」
そういえばこの子、神話がとても好きだったことを改めて思い出す。
『北斗七星からアークトゥルス、スピカを結んでできる大きなカーブは春の大曲線と呼ばれ、春の星座を探すときの定番です。
スピカからさらに進むと台形のように4つの三等星が並ぶからす座があります。ぜひ、見つけてみてくださいね』
先程のおおぐま座、うしかい座、おとめ座の順に光り、春の大曲線を作りだし、場内は徐々に明るくなって言った
『最後までありがとうございました。只今の時刻の上映は以上となります。引き続き場内をごゆっくりお過ごしください』
……
「あ、そろそろ時間だな」
プラネタリウムエリアの扉の前にて一郎はご利用ありがとうございますと、手を振っていく。
二郎とは、プラネタリウムが上映されている間に役割を交代した。
三郎があまりにも二郎は話が通じないというものだから仕方がなく一郎と交代となった。
「寂雷さん。汐音さん。どうでした?」
「おや?二郎くんは?」
「場所交換しました。俺も中見たかったんで。」
「そうなのかい?」
「はい!で、どうでした?」
「とっても良かったよ。彼女も喜んでくれたみたいだし」
「それは良かったです。チケット渡した甲斐がありました」
「ありがとね。一郎くん。」
「いいんすよ!」
場内をゆっくり回りながら土産屋に着く
「すごい…ハンドクリームとか、シャンプーとかありますよ。」
「ほんとだ…宇宙柄だね…」
「可愛い…」
「じゃあカゴに入れようか」
「え?」
「ん?カゴに入れていいよ」
キョトンとする彼、神宮寺寂雷に何も言えずに言われた通りカゴの中にものを入れた
「汐音さん、ここの本は持ってましたっけ?」
「えっと…こことこことここは…」
スマホを確認しながら今自分の持ってる本を確認する
星座の逸話や宇宙の本はだいたい似たり寄ったりなのだが、〇〇が発見されたや、彗星の新しい写真などが新しく載せられるそのため、彼女に買ってあげた本棚のほとんどが宇宙関連の本だ
「では、ここらは持ってないんですね」
「え…?」
余計な事を言わないように気をつけたがこの人は、興味深いものを見つけるととことん楽しむ人だと思い出す
「あの…」
なにか言葉を発する前に彼は本を入れていく
それ1冊、1000円(税込)以上のものを5冊も…あっ…金額考えたくないやつ…。
汐音は、考えることを捨てた。
多分今回も彼が勝手に払うのだろう
私のお金貯まるだけだ……。
毎日のお昼代くらいでしか消えないな私のお金と静かに思った
最後に大きく使ったのなんだっけ?
天体望遠鏡だったかな…ボーナスで買ったやつ…。
先生に私が買うのにって言われて、私が使うものなので先生に出してもらうのはって恐れ多くなったな……。
このスパダリ先生は私が看護師ということを忘れているのだろうか。
私だって看護師だし夜勤も出てるし、その分手当も着いて稼いでるはずなんだけど…夜勤の手当ないとくっそ低いけど!
それはともかく、これ以上何か買ってもらうのは私の身が…
「汐音さん、このコップペアですよ。買いましょうか」
止める余地がない
どこで止めろと?
「そうですね…」
彼に限界は無いのか
また入れてしまったぞ
あわあわしながら彼を見つめる汐音。
それをさらに監視カメラ越しに眺めていた山田三郎
「寂雷さんの財力と包容力に押し負けてるな…」
カタカタとPCでできる仕事はいくつかこなし、振込されているかを確認している作業の合間の出来事だった
仕事は、急を要するもののみのの対応とし、2人をただ眺めていた
寂雷さん、たまに監視カメラの方を何度か見てる…。カメラを向けてる女たちにもだけど。
カメラの女達の存在もだけどもしかしたら僕の存在も気づいてるかもなぁ…
前回も気づいてたし…
いち兄に頼まれたこの2人の仕事をやってた時に、僕の名前を普通に出てきてた時点で僕がPC関連、ハッキングができることをわかった上での言葉だった
頭いいだけじゃない…昔は軍医で、野戦病院にいたから感性が鋭くなってるっていち兄から教えてもらったけど
多分それだけじゃない気がする
まぁ…別にいいんだけど。
………
そのまま神宮寺寂雷に言われるまま
色んなものがカゴの中に入っていく
リップ、ピアス、紅茶…
私を綺麗にしたいの?
「へぇ…部屋を星空に…?」
「それは…あります…。引っ越した時に一緒に持ってきました。そろそろカゴも満杯になりましたし、お会計行きません?」
「ん?もういいのかい?」
「はい…」
カゴをのせ、店員がバーコードを読み取りレジの金額を見ながら内心胃がキリキリする思いで少し目を逸らした
「2万5680円です」
店員も自分で発言し、え?っと言う顔をしながら紙袋に詰める。
彼はクレジットをだし、店を後にする
「先生こんなに買ってもらって…私財布持ってきてたんですよ」
「私が買いたかったってことじゃダメですか?」
顔のいい困った顔をされると弱く何も言えなくなってしまう
「すごい量ッスね。寂雷さん」
巡回中の山田一郎に声をかけられ
そうだろう?っと笑って返す
「私は、魚釣りと山のものにしか使わないから…あまり使ってる感覚がなくてね…」
先生のアウトドア用のものは、長持ちするイイモノだから、壊れることがなければずっと使えるし、消耗品を除いたら、貯まるだけ…。
私も先生が買ってくれるからほぼ減らない
ダメ人間になるのでは?
「汐音さん、良かったですね」
「そうね。先生いつもなんでも買ってくれて…そろそろダメ人間になりそうで」
「そんなことないっすよ!汐音さん!!」
「そうなの?」
「そうっすよ!ね。寂雷さん。」
「そんなことないよ?君は、人を思いやることの出来る素敵な人だよ」
うん、こうやってこの人は人をダメにする。
ニコッと笑い誤魔化した
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭