喧嘩した話
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彼女に渋られ、結局荷物を取り上げたあと脱衣所まで無理やり連れてきた。
これ以上は風邪をひく
明日だって仕事がある。
医療従事者が風邪をひくなんてだめだ。
それも自分が不甲斐ないせいでだなんて絶対に。
「汐音さん。嫌なら嫌と言わないと私が脱がせますからね。」
少し念を押すように服に手をかけ冷えきった身体にタオルをかける。
「汐音さん。私はあなたのことが心配なんです。大切なんです。だから私のせいでそんなに傷つくあなたは見たくありません。」
別れ話だろうか?
何を彼は言っているのだろうか?
虚ろな目で彼を見ながら脱がされる。
脱力感
何も考えたくない
タオルで体を隠した汐音と
隣で少し考えたあと服を脱ぐ神宮寺寂雷
放っておけばいつ出てくるかわからなくなると踏んだのだろう
タオルごと抱き上げるとドアを開け浴槽の方へと歩いていく
椅子に座らせ、タオルの上からお湯をかける
「冷えきってますからね…温めないと」
普通のカップルなら喧嘩して解決していないのに共にお風呂などとは誰も考えもしないだろう
だがこの2人はそれが有り得てしまう
今現在、入っているという事実ができている
指先、足先が完全に冷えている。
泡を立て後ろから身体を洗っていく
先生の大きな手が私の身体を包み込む
おかしいな。
いつもならもっとエッチな手つきなのに
今日は本当にただ洗ってるだけ
介護を受けてるみたい
愛想つかされたけど…先生の優しさかな?
放心状態のまま彼に洗われるままその手を眺めていた
お湯を背中からかけられ、泡が流れていく
後ろにかけていたタオルを前の方にかけ、背中をあらう
いつもは何かしらの悪戯があるが今はない
つまらない女になったものね
だから先生に愛想つかされるの。
気付かぬまま少し頬が膨らむ
背中の泡が流され、シャワーで髪を濡らし、シャンプーを付けられ、流す。
リンスをつけ、流した。
そのままお風呂に浸かっててと言われるまま
髪をゴムで束ねられ、入浴剤入りのお風呂へとはいる。
身体を洗う彼を見ながらこれが最後かな
って思うのだった
…
かれも体を洗い終え、大きな浴槽に彼も入ってくる
「さて、汐音さん。本当は上がって、服を着た上で静かにお話したいのですが、逃げられてしまいそうで怖いのでこのままお話させてください。今現在、貴方が何を考えているのかは分かりませんが、私が今思っていることは貴方とは別れる気はありません。それから、愛せないなどと心にもないことを言ってしまいました。あなたを泣かせてしまった。私の方が捨てられてもおかしくないのに自分自身をそれ以上責めないでください。お願いします。それと、貴方を不本意ながらも傷つけてしまったという事実には変わりありません。すみません。」
「なんで、なんでそんなに優しくするの?なんで責めてくれないの?なんで?」
「なんでと言われても私があなたに惚れてしまってるからですよ?だから出てくなんてこと言わないでください。病院の噂も私が何とかしますので…」
病院で付き合ってると言わないのは汐音さんのお願いということになってはいるが、変な虫をつけたくないという私の傲慢もある。
私のせいで変な虫が着いたら…。
ストーカー的な人が着いたらと思うと怖い
「でも_」
「では、こうしましょう…。お互い悪かったということでどうでしょう。仲直りのハグしませんか?」
うぅ…っと声を上げお湯が波を打つ
ぎゅっと肌と肌が絡みつき抱きつき合う
彼の肌に汐音の涙が伝った
「あなたを離すわけないでしょう_。全く困った人ですね。私の恋人は。」
その日の夜、2日分の溜まった気持ちをお互いベッドの上で吐き出した___。
翌朝
朝のキスを終え、ご飯を食べた後に、
彼と出勤する
「もしかしたら、残業になるかもしれませんので、汐音さんが終わった時点で私からのメールが届いてなければ先に帰っててください」
「分かりました。ご飯作ってますね。私も、残業しないように頑張ります」
「お互い、残業しないで帰れるといいですね」
…
「あれ、神宮寺先生。今日は機嫌いいですね」
「えぇ彼女と仲直り出来ました。」
「へぇ…ほかのナースたち残念がでしょうね」
「…そうですか…。」
「神宮寺先生が別れるかもって浮かれてたんですよ。ナースたち。」
「浮かれるのは構いませんが、私は彼女と別れる未来があったとしても彼女以外の人とは付き合う気などありませんよ。なんせ、私が彼女を口説き落としたんですから。彼女以上の人とは一生巡り合わせることなどできません。だから私は彼女を生きてる限り愛し続けますし、喧嘩しても私は彼女を許します。愛していますから。」
「はー!!惚気ですか?先生」
「はい。惚気です。結婚式には呼びますのでちゃんと来てくださいね。私の彼女はとびきり可愛いので」
「胸焼けしそうですね」
「胸焼け?診断して処方箋出しますか?」
「冗談きついですよ……」
その後数時間もしないうちに病院に情報が知れ渡る
5階病棟
「えぇ〜!寂雷先生彼女と仲直りしたの?」
「寂雷先生、彼女に酷いこと言ってしまったって言ってたみたいで…」
「寂雷先生が酷いことって想像できないけど、本人が言うのならねぇ…まぁいいんじゃない?寂雷先生と彼女さんが仲直りできたなら、あんな暗い寂雷先生見たくないし」
「それもそうね。さ、仕事に戻るわよ」
本当に彼は凄い
私の秘密の自慢の彼は優しさに満ち溢れている。
END
これ以上は風邪をひく
明日だって仕事がある。
医療従事者が風邪をひくなんてだめだ。
それも自分が不甲斐ないせいでだなんて絶対に。
「汐音さん。嫌なら嫌と言わないと私が脱がせますからね。」
少し念を押すように服に手をかけ冷えきった身体にタオルをかける。
「汐音さん。私はあなたのことが心配なんです。大切なんです。だから私のせいでそんなに傷つくあなたは見たくありません。」
別れ話だろうか?
何を彼は言っているのだろうか?
虚ろな目で彼を見ながら脱がされる。
脱力感
何も考えたくない
タオルで体を隠した汐音と
隣で少し考えたあと服を脱ぐ神宮寺寂雷
放っておけばいつ出てくるかわからなくなると踏んだのだろう
タオルごと抱き上げるとドアを開け浴槽の方へと歩いていく
椅子に座らせ、タオルの上からお湯をかける
「冷えきってますからね…温めないと」
普通のカップルなら喧嘩して解決していないのに共にお風呂などとは誰も考えもしないだろう
だがこの2人はそれが有り得てしまう
今現在、入っているという事実ができている
指先、足先が完全に冷えている。
泡を立て後ろから身体を洗っていく
先生の大きな手が私の身体を包み込む
おかしいな。
いつもならもっとエッチな手つきなのに
今日は本当にただ洗ってるだけ
介護を受けてるみたい
愛想つかされたけど…先生の優しさかな?
放心状態のまま彼に洗われるままその手を眺めていた
お湯を背中からかけられ、泡が流れていく
後ろにかけていたタオルを前の方にかけ、背中をあらう
いつもは何かしらの悪戯があるが今はない
つまらない女になったものね
だから先生に愛想つかされるの。
気付かぬまま少し頬が膨らむ
背中の泡が流され、シャワーで髪を濡らし、シャンプーを付けられ、流す。
リンスをつけ、流した。
そのままお風呂に浸かっててと言われるまま
髪をゴムで束ねられ、入浴剤入りのお風呂へとはいる。
身体を洗う彼を見ながらこれが最後かな
って思うのだった
…
かれも体を洗い終え、大きな浴槽に彼も入ってくる
「さて、汐音さん。本当は上がって、服を着た上で静かにお話したいのですが、逃げられてしまいそうで怖いのでこのままお話させてください。今現在、貴方が何を考えているのかは分かりませんが、私が今思っていることは貴方とは別れる気はありません。それから、愛せないなどと心にもないことを言ってしまいました。あなたを泣かせてしまった。私の方が捨てられてもおかしくないのに自分自身をそれ以上責めないでください。お願いします。それと、貴方を不本意ながらも傷つけてしまったという事実には変わりありません。すみません。」
「なんで、なんでそんなに優しくするの?なんで責めてくれないの?なんで?」
「なんでと言われても私があなたに惚れてしまってるからですよ?だから出てくなんてこと言わないでください。病院の噂も私が何とかしますので…」
病院で付き合ってると言わないのは汐音さんのお願いということになってはいるが、変な虫をつけたくないという私の傲慢もある。
私のせいで変な虫が着いたら…。
ストーカー的な人が着いたらと思うと怖い
「でも_」
「では、こうしましょう…。お互い悪かったということでどうでしょう。仲直りのハグしませんか?」
うぅ…っと声を上げお湯が波を打つ
ぎゅっと肌と肌が絡みつき抱きつき合う
彼の肌に汐音の涙が伝った
「あなたを離すわけないでしょう_。全く困った人ですね。私の恋人は。」
その日の夜、2日分の溜まった気持ちをお互いベッドの上で吐き出した___。
翌朝
朝のキスを終え、ご飯を食べた後に、
彼と出勤する
「もしかしたら、残業になるかもしれませんので、汐音さんが終わった時点で私からのメールが届いてなければ先に帰っててください」
「分かりました。ご飯作ってますね。私も、残業しないように頑張ります」
「お互い、残業しないで帰れるといいですね」
…
「あれ、神宮寺先生。今日は機嫌いいですね」
「えぇ彼女と仲直り出来ました。」
「へぇ…ほかのナースたち残念がでしょうね」
「…そうですか…。」
「神宮寺先生が別れるかもって浮かれてたんですよ。ナースたち。」
「浮かれるのは構いませんが、私は彼女と別れる未来があったとしても彼女以外の人とは付き合う気などありませんよ。なんせ、私が彼女を口説き落としたんですから。彼女以上の人とは一生巡り合わせることなどできません。だから私は彼女を生きてる限り愛し続けますし、喧嘩しても私は彼女を許します。愛していますから。」
「はー!!惚気ですか?先生」
「はい。惚気です。結婚式には呼びますのでちゃんと来てくださいね。私の彼女はとびきり可愛いので」
「胸焼けしそうですね」
「胸焼け?診断して処方箋出しますか?」
「冗談きついですよ……」
その後数時間もしないうちに病院に情報が知れ渡る
5階病棟
「えぇ〜!寂雷先生彼女と仲直りしたの?」
「寂雷先生、彼女に酷いこと言ってしまったって言ってたみたいで…」
「寂雷先生が酷いことって想像できないけど、本人が言うのならねぇ…まぁいいんじゃない?寂雷先生と彼女さんが仲直りできたなら、あんな暗い寂雷先生見たくないし」
「それもそうね。さ、仕事に戻るわよ」
本当に彼は凄い
私の秘密の自慢の彼は優しさに満ち溢れている。
END