「さぁこれで、聖衣は修復された」
「ユナ！さっそく試しにいくのだ！」
「そうね」
『あの子、聖衣を纏えるかな？』
「どうだろう？ 一度戦いから離れるとな」
「アクイラ聖衣！！」
アクイラは光はしたが聖衣は応答しない

「聖衣をまとえない！？」
「どうしてなのだ？たしかに聖衣は貴鬼様が修復したはずなのだ」

「聖衣の問題ではない。ユナ、それはお前の心の問題。迷いが原因だ」

「迷い？」
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「ごめんなさいね。羅喜」

「大丈夫なのだ！ユナはちゃんとまとうことは出来るのだ！」

「ありがとう」


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その後

『やはり、纏えなかったようね。あまり、戦いから離れすぎたみたいね。』

「マルスの戦いの後、あいつ等は戦うことをやめた。修行をしたり、強い気持ちがあるやつは纏えるかもしれない。しかし、あのこのように、戦いたくないと思えば聖衣は答えてくれない」
『そうね…。』

「貴鬼様、明日はユナと一緒にいてもいいですか？」

「あぁ、アクイラのユナに付いていなさい」

羅喜は貴鬼の承諾を得ると嬉しそうに自室へと戻って行った

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深夜

『貴鬼、今日も修復で小宇宙かなり消費したみたいだね。ボク、何か手伝おうか？』
「キミが気にすることじゃない。」
『でも、貴鬼だけ無理をするのはさ』
「私にしか出来ないのならばそれをうけとめる。しかし、キミには無理をしてほしくない」

『ボクだって聖闘士だ！無理をしなくちゃ始まらないだろ？』
「そうだが…。私は…。」
守りたいキミをこんなところで
私なんかのために倒れられるのは困る
『貴鬼、ボクは キミの傍にいたいだけさっきの言葉ちゃんと分かっているよ。』
ヴァイオレットは部屋をでて自室に向かった
少し、言い過ぎたか
彼女は以外に傷つきやすい
私は反省しなければいけない
彼女を泣かせることは私にとって
アテナを裏切るのと同等のもの
こんなかわいい彼女を悲しませるなんて
亡くなったムウ様にしかられるどころでは済まされない
守ると誓ったのに
傷付けて
一粒の滴から大粒の滴に代わるまで
時間はかからなかった・・・。

姉さん…私はどうしたら良いでしょうか
姉さんなら選択肢をきっと間違わないでしょうね。

貴鬼が姉と呼ぶのは、聖戦を幾度も生き抜いた女聖闘士のことであり、本当の姉ではない
幼い頃姉のように慕っていたため、姉さんと呼んでいるだけである
彼女には何度もジャミールに来た際、修行と言う名の元に崖に何度も突き落とされ、現実を見せられ続けた。
彼女が聖闘士を辞めたのはかれこれ10年近く前。アテナの力により記憶を失ったことにより辞めることとなったのだが、記憶が無くなったことはすぐには知らされず、瞬を問い詰めてわかったことだった。
まだ、黄金聖闘士になる少し前の出来事だったため、私は自分の無力さを痛感する羽目になった

優しい姉さんはギリシャの巫女となっていた
星見の能力と未来が見える能力とで今では占いをして生計を立てている
聖闘士としての記憶が無いため、私たちとの記憶もなかったが、先の戦いで頭を強く打った影響で記憶を取り戻したものの、巫女として生きてくと決めたようだ

「暇なら見てあげるわ。」
と優しくそういって。
優しいのは修行以外でと着くが。
基本は優しいんだ。
あの玄武が逃げ出さなかった唯一の人だし。
五老峰には戻らなかったけどしばらく私たちと修行をした
姉さんいわく、
「その子にあった修行をしなきゃ逃げられるのよ」っと言ってはいたが、多くは語らなかった。