貴方を絶対に守るよ
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一方、会話はまだ終わってはいなかった
星矢の言葉にやはり迷いがまだある様子のアテナ
「こんな時姉さんがいてくれたら」
「やめろ…あの人は聖域を抜けた…アテナの聖闘士ではなく、別の神のところに行った人の話をするな」
「星矢……」
「良いのです。星矢…それに貴鬼…あなたの思ってることも正しいです。特にあなた達は彼女にしたことを未だに納得はしてないとは思います」
「過ぎたことです…姉さんも新しい神に会えたからもういいと仰っておりました…それに、戦いは免れないと……」
「あちら側も地上を欲しいから放っておくのでは無いのか?」
先程まで口を紡いでいたフドウが口を開いた
「姉さんがそんなことをするわけが無いだろ……それにアテナ。シャーマンキングは、オーディーン同様地上の神だ…。それも人間がなることの出来る唯一のな……」
「えぇ……わかっています。ですが、彼は私を許さないでしょうが……」
「アテナ……自分を責めないでくれ。許されない?何を言ってるんだ。あなたはいつも正しいことをしてるじゃないか」
「星矢、それは記憶を消し、更には子をなさない体になったとしてもそれを言えるのか?」
ヴァイオレットが静かに口を開いた
「リエル姉さんが……昔話のように教えてくれた…。あの神に出会うまでは子などできないようにされていた。記憶を消されたあとは、一時期その効果が消えていたらしいが、一子以降出来なかったと…。だからといって、僕も、インテグラも処女神の紋様に対しての文句などはございませんよ。それが女聖闘士なので」
「えぇ……それが我らの選んだ道です」
「 ヴァイオレット、インテグラ」
「しかし…子をなせないってのは女にとったら辛いんじゃねぇのか?」
「優しいなハービンジャーだが私たちは恋愛などしてる暇などないから、子を作ってる暇などないんだ。それに戦場に出られなくなったら困るだろ?」
そうインテグラに諭された
………
そしてその数刻後
聖域の階段を登ってる光牙と昴。
「遅かったねえ、光牙。もう聖闘士は大方集まってる。急ぎな」
現れたのは蛇使い座オピュクスの白銀聖闘士シャイナ
「オピュクスの白銀聖闘士、また会ったな!」
じーっと昴を見つめていたシャイナは昴と目が合った
「なんだよぉ」
「……っ、なんでもない。お前たちもさっさと聖衣を纏いな」
「日没の刻限ぎりぎりじゃねえか」
声をかけてきた蒼摩。
「光牙がぎりぎりまでパラサイトと闘ってたんだよ」
「光牙らしいわね」
「栄斗は……?」
「ここにいる」
さっと、降りてきた栄斗
「栄斗、パラスの居場所の手がかりは」
「様々な居場所を回って探してみたが、掴めていない。そればかりか、何人もの聖闘士がパラサイトに倒されている。状況は厳しい」
「今回の招集はやっぱりパラスに関係しているんだろうな」
「うん、聖闘士全員に招集が掛かるなんてただ事じゃないよ」
「集いし聖闘士たちよ、間もなくアテナが来られる」
聖闘士たちは前を向きアテナをまつ
「黄金聖闘士は?」
と聞いてくる昴
「来た」
すっとはいってきた黄金聖闘士6人
「今生き残っているのは、6人か」
「ちょっとまて、 ヴァイオレットって黄金聖闘士だったか?
」
蒼摩が言い出す
「いや、山猫座だったはず、獅子座に変わったのか?」
と光牙が言った
日没とともにアテナが現れた
「我らがアテナ」
シャイナの声とともに跪く一同。
そのの中で立ったまんまの昴
「アテナの御前だぞ」
「あ、嗚呼……」
促されるまま跪いた
「聖闘士達よ、あなた方の愛すべきふるさとであるこの地上は、古来より様々な神により何度も危機にさらされてきました。
海皇ポセイドンによる大洪水、冥王ハーデスによる侵略そしてこのたび、この地上を狙わんとしているのは、愛の女神パラス。かつて私とパラスは姉妹のように親しく、時を過ごしましたが、いつからか彼女は、私を憎むようになりました」
螺旋が光ったかと思うとアテナの身体がよろめく。
「沙織さん!」
真っ先に気づいた光牙が声を上げるが、もっとも傍にいた星矢がその両肩を受け止める。
そしてやはり一同に動揺が走る。
「パラスはこの螺旋のリングを通じて、アテナのお命を奪っている!」
と玄武が一同に向かって叫ぶ。
「アテナに残された時間は、およそ一年だ!」
とはいえさらなる動揺が続く
「アテナは、パラスとの戦いに聖闘士を巻き込むことを躊躇っておられた。だが!パラサイトに苦しめられているのは、罪のない人々だ!!そんな人々のために、アテナは自らの命を賭けて戦うことを決意された!」
と玄武が話を続ける
玄武の意図を察したか、沙織が顔を上げて後に続く。
「パラスの戦士、パラサイトは、人々の貴い時間を奪っています。止められた時間は、それを行ったパラサイトを倒せば、ふたたび動き始めます。聖闘士たちよ、力を貸して下さい」
「アテナの命令が下った!全聖闘士に告ぐ!パラサイトとの全面戦争の開始をここに宣言する!」
「時間侵略を受けた地へ赴き、そこにはびこるパラサイトを倒せ!」
玄武が聖闘士達に言い放つその隣で貴鬼と ヴァイオレットは顔を合わせていた
『大丈夫だよね?』
「…。保証はないが、全力を尽くすのみ」
『でも』
涙を流す ヴァイオレット
それをなぐさめるように抱きしめる貴鬼
「絶対に勝つそして、共に生きよう」
「フドウ、なぜ 星矢とアテナ。貴鬼と ヴァイオレット。あんなんなんだ?」
「あなたみたいな人には分からないでしょう。一言で言えば愛です」
「愛だぁ? しらねーな」
「だったら、聞かないでください」