5日目
夢小説設定
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8月1日
「凛…ぐっすり寝てるね。そろそろ起きないとだめだよ?」
「ん~。」
「寝かせてあげたいんだけど…観月がうるさいし、今日は一緒に探索行くだろ?」
「え…ぁ…精市⁉なんで…」
「来ないな~って思ってね…迎えに来ちゃった…」
寝起きに精市の顔を見せられて目が覚めた
ベッドに腰掛けながら笑顔でいる。
「やぁおはよう。凛。」
「おはよう…。」
「一緒の部屋の女子たちが君が起きないからって教えてくれてね。起こしに来たんだよ。」
最後の情報は別にいかなっと思いながら
待って…寝顔見られたってこと?
その前に変なこと言ってないよね⁉
「外で待ってるから、一緒に行こう。丸井とジャッカルが代わりにやってくれてるから何も気にしないで?」
っと女神のようなほほえみで笑ってきた。
滅せられそう…
この笑顔で丸井ブン太とジャッカル桑原は、朝食づくりを強要されていた。朝練の後だったというのに…。
それを凛が知ることなどない。
「それとも、中で待ってる?」
「外でお願いします…」
心臓に悪いことをこれ以上やめて…
8:00
ミーティング
「報告がある」
跡部がそういった。
「報告?」
「今日から比嘉中の面々も俺たちと共同の作業を行うことになった。」
「そういうわけで、よろしく頼みますよ」
「まっ、今までの事は水に流して仲良くしてやるさー」
「今更…」
「カリカリするな黒羽。今は人手が欲しいんだからな。」
「薪の事だね」
「あぁ、思ったより薪の消費が多い。時折取りに行ってもらったり、山側から貰ったりしているが流木を拾ってるだけじゃ、すぐ足りなくなる。」
「確かにな。だからと言って夜の焚火がないと危険だしな。」
「そういうことだ。今日の探索は中止。薪を集めることを優先して作業を行う。いいな?」
「いいよ。わかった」
「俺は昨日の恐竜の話が気になるだーね」
「あんな話、本気にするんじゃねぇ。大体本当に恐竜がいるんだったらあぶねぇだろうが。お前、恐竜に襲われてぇのか?」
「うっ…そ、そういう事態は考えてなかっただーね。」
「ま、万が一にもいるわけねぇけどな。」
「そうだーね。恐竜なんているわけないだーね。」
柳沢を説得する跡部達よりさらに後ろのほうで千石と佐伯が恐竜探索の話をしていた。
「凛」
「精市?」
「君に見せたいものがあるんだけど…」
「見せたいもの?」
「あ、今じゃないんだ。10時になったら広間に来てくれるかい?待ってるからそれじゃ。」
そういうと、どこかに消えてしまった。
ショルダーバッグから、手帳を出し、そこに挟まっていた紙を出す。
彼のくれた牡羊座の絵…金色の羊…ほんと生きてるように描くから好きだな…。
10:00 広場前
「精市?」
「来てくれたね。」
「見せたいものって?」
「ちょっと歩くんだけど…いいかな?」
「それは全然構わないんだけど…」
「この島についてもう5日になるけど、なれたかい?」
「全く…。慣れるほうが不思議。」
「確かに…。君はそうだよね…。」
「精市もでしょ…。ずっと入院生活でいきなり、こんな無人島に投げられるんだし…。」
「心配ありがとう。」
「ねぇ、精市。」
「なんだい?」
「あのさ…精市の好きな人って…」
「うん…」
「健康な人って聞いたんだけど」
「あぁ…あれか…あれは別になんて言うか…あの時はみんな健康に見えたからさ…これに深い意味は無いかな…」
「じゃぁ今は?」
「今か…今はね…夢を見ている人かな?」
「夢?」
「そう…夢。」
「なら可能性はあるかな…」
「何か言った?」
「ううん。何も。」
まぁ…君のことなんだけどね
「凛…」
「参考にしておくね。」
「参考に…ね。」
「ほかにはねぇ…楽しそうに話をしてくれる人。かな。」
「それって特定の人?」
「ん~どうだろ…。そうだっていったら、キミはどう思う?」
「あまり好きじゃないかな…」
「そっか…。」
キミの事なのに…まだ気づかないの?
「心当たりはない?」
「え?」
「……やっぱり難しいな…。」
いっつも鋭いのになんで、気づいてくれないんだ?
「まぁ…そのうちまた話すよ。」
…
「かなり歩いたね」
「そうだね。疲れた?」
「大丈夫だけど…。精市は大丈夫?」
「うん、何ともない。それに、そろそろ見えてくるころだからね。あ、ほら、見えてきたよ。凛。ほら、あの岩場だよ。」
「なにがあるの?」
「それは行ってみればわかるよ。」
「うん…」
一体なんだろ…。
―青の洞窟―
「う…うわぁ…青の洞窟そっくり…。」
「君ならそういうと思ったよ。光の具合でこんな感じになってるみたいだね。イタリアで有名な観光名所、青の洞窟に感じが似ているだろ?こういう青は描いてみたいよ」
「ほんとキレイ…。精市なら描けるよ。」
「気にってくれてよかった。」
「宇宙のように…色が変化するから見てて楽しい…。」
「うん。太陽の位置によって若干変わるみたいだね。これなら、昼にでも宇宙がみれるかい?」
「うん。ずっと見ていたいな。」
「そうだね。俺もそう思うよ…君と一緒にこんな景色をずっとみていたいよ。」
「精市?」
「何でもない」
「ねぇ精市。こんな素敵な場所に連れてきてくれてありがとう。」
「いいんだよ。君だからだよ。」
こんなに構いたくなるのは。
「ねぇ…まだ時間はあるよね?」
「あぁ…いくらでも…」
「なら、もう少し…一緒に見ていこうよ。」
「そうだね…。そうしようか。」
なんで精市はここに連れてきてくれたのかな…
ほんとキレイ…
もういっそ
時間が止まってくれないかな…
一方そのころー合宿所―
「幸村君いないな…」
「そういえば…あいつもだけど。」
「デートとか?」
「まさか…」
「だよな…」
幸村の今までの行動を考えると否定できない。本当にデートをしている可能性がある。
朝方、楽しそうにしているのを見ていた。
そして…
「なぁ…俺、幸村君が凛誘ってるところ見たんだけど…。」
「デートだな…。」
「だな…」
「でも、あいつら絶対。」
「あぁ、あそこまでやってるに進展せず、帰ってくるんだよ。」
「拗らせてるな。」
「今に始まったことじゃないけどな…」
「まぁ付き合ったとしても、何も変わらないだろうけど。」
「たしかに。」
そんな会話をされているとも知らず、12時近くになったため合宿所に戻ってきていた。
午後からは探索の中止、薪の調達をメイン作業をしろとのミーティングであった。
14:00
「それじゃぁ、見つからない様に気を付けていこうか。」
「他のみんなは、バラバラに集合ってこと?」
「あぁ。みんなとはこの先の十字路で待ち合わせているよ。全員で行動すると怪しいからね。」
「そうね…。」
十字路
「あ~、来た来たぁ~。」
「ちゃんと抜け出せたみたいだな。」
「これで全員だよね。」
「で、まずはどこへ?」
「俺がみた足跡のほうを調べてみよう。」
―湖―
「あった、ここだ。ほら、この足跡。」
「ホントだ。このでっかい足跡は恐竜だよ。うん。」
「こっちにも足跡がある。」
「えっ?どこどこ?」
「ほら、これ。」
「これは…」
「さっきと大きさが違う…。」
「ほんとだ。別の恐竜かな」
「鳥の足みたいな形の足跡…この足跡…。」
「どうしたの?精市。」
「あ、いや…この足跡、どこかで見た気がするんだけど、思い出せないんだ。」
「なぁ…」
天根が何かを気付く
「どうしたの?」
「何か、霧が出てきてないか?」
「いわれてみれば…」
「朝方ならともかく、午後になって霧が出るなんて珍しいね。」
「なんだ?この音…。」
ドシンっと地響きのような音が鳴る
「近づいてくるな。」