4日目
夢小説設定
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20:30 管理小屋
今日も星座がきれい…。
「凛?」
「精市…。」
「また空を見てるの?」
「うん。今日も聞く?」
「そうだね、聞かせてもらおうかな…。」
「冠座があそこにみえるんだけど」
冠座の星を描きながら空を見上げる。
「冠座の話をするにはクレタ島のお話が
重要なの。だから、最初に人形の話をしようかな。
この人形は、ダイダロスって言う神が作り出したの。その人形には神の血(イーコール)がはいってるの。諸説あるけど、ゼウスの血って話もある。
ゼウスの妻、エウロパを守るために送った人形でその人形と一緒にクレタ島に行ったとされているの。人形といっても巨人ではなくて人の大きさと余り変わらなかったとか。人形というか…うーん。人造人間?自動人形?…言葉に表すの難しいな…。まぁいいか。でも、神の血で動くって面白いね。で、本題。クレタ島にはミノタウロスっていう怪獣がいて、王、ミーノスが毎年7人ずつ最も美しい少年と少女を生贄に捧げていた。勇者、テセウスが生贄に交じり潜入し、怪物を退治した。その時にミーノスの娘、アリアドネがテセウスに恋をして助力するの。2人は島を脱出するけど、何らかの事情…理由は諸説あるけど離れ離れになってしまって、アリアドネは悲しんだ。彼女を元気付けるため、酒神ディオニュソスが彼女を妃に迎え、冠を贈った。この冠が冠座となったっていう話。」
ちなみになんだけどっとまた話を続ける。
「エウロパとゼウスには3人の息子がいて、ミーノス・ラダマンティス・サルペドンっているんだよね」
「あぁ…さっきの王様?」
「そう、でミーノスは、ラダマンティスと冥界でアイアコスって人と一緒に死後は、冥府で死者を裁く裁判官の役に任じられたとされる。っていうお話。」
「色々つながってるんだね」
楽しい時間だなっと思っていると食堂のほうで数人集まっていた。
「千石と芥川だね…いってみよう」
・・・
「だろだろ?すっごくおもしろいじゃん。」「うんうん、なんで跡部君はあそこまで無視するのかな。」
「彼の立場もあるからね。おおっぴらに騒ぐわけにはいかないだろ。」
「そうはいっても、このままにしておくにはもったいない話だよな。」
っと佐伯が言う。
「本格的に調査したいっすね」
っと天根が賛同する
「恐竜か…いるのかな…」
「神話が大好きな君なら絶対夢があって楽しめると思うんだけど?」
すごい丸め込まれた気がするが、凛にとっては、恋は盲目、あまり気にも留めていないようだ。
「でも、面白そうだよね。」
「そうだよな。調べてみようか」
「本気なのかい?佐伯」
「あぁ、もし本当だったら大発見だろ?」
「大発見か…確かにそうだね」
「そうだよ。ネッシー並みの大発見だC~」
「いや、ネッシーは発見されてないよ」
「それどころか、あの有名な首を出している写真もインチキだってはっきりしたしね。まぁ、一生懸命探している人がいまだにいるらしいけど。」
「ネッシーを、ネッシーンに探す…ブッ」
サァッっと寒気がした
そして、精市のジャージを掴んだ
それに気づいた精市は優しく手の上に手を重ねた。
「あー、ともかく調べてみる価値はあるんじゃないかな」
っと佐伯が言った。
「でも、跡部君はたぶん許可してくれないよな」
「そうだな。気は進まないけど、無断でやるしかないだろうな。」
「精市が言うなら私は何も言わないけど…」
「キミは止めないんだね」
「精市の判断が間違ってたことないし…」
「信頼されてるね。幸村」
「そうだね…」
信頼って言葉でまとめていいのかな…。
「それじゃ、決定~!」
「うん、明日の作業時間にこのメンバーで湖を調べに行こう」
っという話になった。
恐竜探しか…現実主義者の精市が恐竜に興味を持つなんて不思議なこともあるものね。
21:30
管理小屋…部屋の中
「幸村、遅かったな」
「跡部、うん。うちの凛が星が大好きでさ、星座の話を聞いてたらこんな時間になっちゃったよ。」
「星座だ?あぁここはよく見えるからな」
「うん。イキイキと話してくれるから、楽しくてね。彼女が笑えるなら俺はサバイバル生活も悪くはないかなって思ってるよ」
っと跡部に言った
明日は、ほんとうに楽しみだよ
そして
静かに4日目を終えた_