防衛隊選別試験
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見付けた余獣を鉄の棒で斬り続けた。ほとんどの余獣が受験者によって討伐された頃、キコルちゃんが本獣へと向かっていくのが見えた。彼女の邪魔にならないよう、少し離れた瓦礫から見守る。
難なくキコルちゃんが本獣を討伐し、試験は終わった。
―――はずだった。
「っ、キコルちゃん!?何が……」
突破彼女が撃たれ、膝をついた。怪獣は討伐したし、銃で撃たれたように見えたので、一瞬、嫌な想像が頭を過ぎった。もしかして、他の受験者が…。
そんなはずはなかった。目を凝らして見てみると、確かに人のような影が見えるが、受験者ならばスーツの黒が目立つはず。白っぽい色の人影が本獣の横に立っていた。倒したはずの本獣が動いた。
急いで駆けつけ、キコルちゃんの前に立つ。スーツの怪獣繊維を使って止血しているはず。私でも、彼女が回復するまでの時間は稼げるだろう。いや、稼がなきゃいけない。
「あんた…早く逃げなさい!!死ぬわよ!?」
キコルちゃんの言葉に返事はせず、本獣の隣に立つ、人のような者を睨む。銃等の武器は持っていない。見た目からして…怪獣だろう。人型の怪獣。頭はキノコのような形をしていた。そして、人語を操っている。
その怪獣は、私たちに向けて腕を上げ、指を差した。鉄の棒をぎゅっと握った瞬間、右の太腿と左肩が熱く、焼けるような痛みを発する。銃のように撃たれて、痛みに耐え切れず、膝をつく。
キコルちゃんにも何発か当たっているようだった。後ろの彼女を気にしながら怪獣から目を逸らさず、止血をする。この状況から、どうすれば打開出来るか思考を巡らしていた。
その時、緊急避難のアナウンスが響き渡った。
倒したはずの怪獣たちが蘇っている。目の前の本獣だけではなく、倒した余獣たちも。
誰かが残って、蘇った本獣の足止めしなければ、他の受験者たちが逃げる暇もなく、死んでしまう。キコルちゃんも立ち上がり、銃を構えた。
「私が足止めする!あんたは早く逃げなさい!」
本獣と交戦しながら私に指示を飛ばす。置いていけるわけない。また逃げるわけにはいかない。誰かに守られるだけでは、防衛隊員になれるわけがないんだ。防衛隊員は"守る"仕事だから。
キコルちゃんが吹き飛ばされた瞬間、私は鉄の棒を握り締め、本獣に振り落とした。傷一つ付いていない本獣を見上げる。手が痺れて痛い。思いっきり殴ったのに……。
影が落ちる。前足が頭上から降ってきた。すぐに鉄の棒で防御を試みるも、視界は遮られる。背中に鈍い痛みが走り、押し潰される胸は苦しかった。スーツのシールドが間に合わず、衝撃がダイレクトにくる。息が出来なくて、苦しい…。
助けが来て、キコルちゃんが無事でありますように…と、ただ願うことしか出来なかった。私は弱い。誰かを守ることが出来ない。
駐車場で会った彼女は、傲慢で苦手だと思ったのに……薄れていく意識の中、私を呼ぶキコルちゃんの声が聞こえていた。
難なくキコルちゃんが本獣を討伐し、試験は終わった。
―――はずだった。
「っ、キコルちゃん!?何が……」
突破彼女が撃たれ、膝をついた。怪獣は討伐したし、銃で撃たれたように見えたので、一瞬、嫌な想像が頭を過ぎった。もしかして、他の受験者が…。
そんなはずはなかった。目を凝らして見てみると、確かに人のような影が見えるが、受験者ならばスーツの黒が目立つはず。白っぽい色の人影が本獣の横に立っていた。倒したはずの本獣が動いた。
急いで駆けつけ、キコルちゃんの前に立つ。スーツの怪獣繊維を使って止血しているはず。私でも、彼女が回復するまでの時間は稼げるだろう。いや、稼がなきゃいけない。
「あんた…早く逃げなさい!!死ぬわよ!?」
キコルちゃんの言葉に返事はせず、本獣の隣に立つ、人のような者を睨む。銃等の武器は持っていない。見た目からして…怪獣だろう。人型の怪獣。頭はキノコのような形をしていた。そして、人語を操っている。
その怪獣は、私たちに向けて腕を上げ、指を差した。鉄の棒をぎゅっと握った瞬間、右の太腿と左肩が熱く、焼けるような痛みを発する。銃のように撃たれて、痛みに耐え切れず、膝をつく。
キコルちゃんにも何発か当たっているようだった。後ろの彼女を気にしながら怪獣から目を逸らさず、止血をする。この状況から、どうすれば打開出来るか思考を巡らしていた。
その時、緊急避難のアナウンスが響き渡った。
倒したはずの怪獣たちが蘇っている。目の前の本獣だけではなく、倒した余獣たちも。
誰かが残って、蘇った本獣の足止めしなければ、他の受験者たちが逃げる暇もなく、死んでしまう。キコルちゃんも立ち上がり、銃を構えた。
「私が足止めする!あんたは早く逃げなさい!」
本獣と交戦しながら私に指示を飛ばす。置いていけるわけない。また逃げるわけにはいかない。誰かに守られるだけでは、防衛隊員になれるわけがないんだ。防衛隊員は"守る"仕事だから。
キコルちゃんが吹き飛ばされた瞬間、私は鉄の棒を握り締め、本獣に振り落とした。傷一つ付いていない本獣を見上げる。手が痺れて痛い。思いっきり殴ったのに……。
影が落ちる。前足が頭上から降ってきた。すぐに鉄の棒で防御を試みるも、視界は遮られる。背中に鈍い痛みが走り、押し潰される胸は苦しかった。スーツのシールドが間に合わず、衝撃がダイレクトにくる。息が出来なくて、苦しい…。
助けが来て、キコルちゃんが無事でありますように…と、ただ願うことしか出来なかった。私は弱い。誰かを守ることが出来ない。
駐車場で会った彼女は、傲慢で苦手だと思ったのに……薄れていく意識の中、私を呼ぶキコルちゃんの声が聞こえていた。
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