防衛隊選別試験
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あれから3ヶ月程が経ち、会社に3通の封筒が届いた。防衛隊選別試験の1次書類審査の、合否…ちょうど来た市川くんと一緒に、封を切った。
「よ、よかったぁ…」
1次にも関わらず、私は…泣きそうになりながら笑った。本番はこれからだというのに、嬉しくて堪らなかった。
市川くんも合格したようで、顔が綻んでいた。
早番で現場入りしている日比野さんの元へ、市川くんと駆け出す。
怪獣の屍の上に座る日比野先輩の姿を見つけた。市川くんが声をかけると、日比野先輩が振り向く。だけど、私のよく知る人物ではなかった。
「え、なっ……はぁああぁあっ?!」
そこにいたのは日比野先輩ではなく――怪獣8号。私は驚きすぎて、怒ったように声を荒らげた。先程テレビでも報道されていた、未討伐の大怪獣だ。
間髪入れずに8号へと飛び蹴りをした市川くんは、怒っている。状況が理解出来なかった。頭は、真っ白になっているのか、それとも…グルグル回っているのかわからなかった。両方かもしれない。
市川くん危ない、とりあえず通報しなければ…身体をペタペタ触り、スマホを探す。混乱しすぎて、スマホをしまっている場所もわからなくなっていた。
そんなことをしている間に、怪獣8号が自身の顔を腕で擦り、顔を上げる。口元は、歯が耳まである怪獣のまま、日比野先輩の顔になった。
「え、なに…?先輩?市川くん…?どういう……」
未だに怒鳴り散らす市川くんと、先輩の威厳を保てなくなっている日比野先輩に、混乱したまま問いかける。二人は見事なまでに、「「あ」」とハモった。
意味がわからないままスマホを見つけ出し、咄嗟に通報しようとする。だが、そんな私を全力で止める市川くんの必死さに、腕を下ろした。
「カフカ先輩です!通報しないでください!誰にも言わないでください!」
「三浦すまん〜、頼む」
慌てて屍から降りてくる市川くんと、手を擦り合わせる呑気な日比野先輩。
二人の話によると…というか、市川くんによると、3ヶ月前のあの時、病院で日比野先輩が怪獣を飲み込んだようだ。それから変身出来るようになった、という話。
飲み込んだってなに?病院にそんな小さな怪獣が現れたの?日比野先輩の口に入るくらいの…。頭はずっと混乱していた。
「怪獣を食べたら、怪獣に変身…?」
コクコクと頷く二人を、首を傾げながら見つめた。そんなことってありえるの?理解はしがたい。けど、あまりにも二人が必死で、嘘を言っているようには見えなかった。
日比野先輩が怪獣に変身出来るというなら…防衛隊員はどうするのだろうか。彼も1次を突破した。例え、姿形が変わっただけで、中身が日比野先輩のままだとしても…。
「どうするんですか?防衛隊員…」
「なんとかするから、心配すんな!」
そんなの…バレたら終わりだろう。怪獣は必ず討伐される。怪獣を討伐する防衛隊に、怪獣がなる。「変身はしない」と言う日比野先輩が、すごく心配だった。
「よ、よかったぁ…」
1次にも関わらず、私は…泣きそうになりながら笑った。本番はこれからだというのに、嬉しくて堪らなかった。
市川くんも合格したようで、顔が綻んでいた。
早番で現場入りしている日比野さんの元へ、市川くんと駆け出す。
怪獣の屍の上に座る日比野先輩の姿を見つけた。市川くんが声をかけると、日比野先輩が振り向く。だけど、私のよく知る人物ではなかった。
「え、なっ……はぁああぁあっ?!」
そこにいたのは日比野先輩ではなく――怪獣8号。私は驚きすぎて、怒ったように声を荒らげた。先程テレビでも報道されていた、未討伐の大怪獣だ。
間髪入れずに8号へと飛び蹴りをした市川くんは、怒っている。状況が理解出来なかった。頭は、真っ白になっているのか、それとも…グルグル回っているのかわからなかった。両方かもしれない。
市川くん危ない、とりあえず通報しなければ…身体をペタペタ触り、スマホを探す。混乱しすぎて、スマホをしまっている場所もわからなくなっていた。
そんなことをしている間に、怪獣8号が自身の顔を腕で擦り、顔を上げる。口元は、歯が耳まである怪獣のまま、日比野先輩の顔になった。
「え、なに…?先輩?市川くん…?どういう……」
未だに怒鳴り散らす市川くんと、先輩の威厳を保てなくなっている日比野先輩に、混乱したまま問いかける。二人は見事なまでに、「「あ」」とハモった。
意味がわからないままスマホを見つけ出し、咄嗟に通報しようとする。だが、そんな私を全力で止める市川くんの必死さに、腕を下ろした。
「カフカ先輩です!通報しないでください!誰にも言わないでください!」
「三浦すまん〜、頼む」
慌てて屍から降りてくる市川くんと、手を擦り合わせる呑気な日比野先輩。
二人の話によると…というか、市川くんによると、3ヶ月前のあの時、病院で日比野先輩が怪獣を飲み込んだようだ。それから変身出来るようになった、という話。
飲み込んだってなに?病院にそんな小さな怪獣が現れたの?日比野先輩の口に入るくらいの…。頭はずっと混乱していた。
「怪獣を食べたら、怪獣に変身…?」
コクコクと頷く二人を、首を傾げながら見つめた。そんなことってありえるの?理解はしがたい。けど、あまりにも二人が必死で、嘘を言っているようには見えなかった。
日比野先輩が怪獣に変身出来るというなら…防衛隊員はどうするのだろうか。彼も1次を突破した。例え、姿形が変わっただけで、中身が日比野先輩のままだとしても…。
「どうするんですか?防衛隊員…」
「なんとかするから、心配すんな!」
そんなの…バレたら終わりだろう。怪獣は必ず討伐される。怪獣を討伐する防衛隊に、怪獣がなる。「変身はしない」と言う日比野先輩が、すごく心配だった。
