鈍感 ✖︎ 純粋
名前
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「虎杖ってほんと鈍感よね〜」
「何急に」
「誰がどう見ても名前って虎杖好きでしょ」
「あぁー。虎杖だってわかってるんじゃないのか?」
”まぁ俺は興味ないけど”
「いや、あいつだけよ気付いてないの。
伏黒でさえ気付いてんのに」
ーーーーイラッ
『悠仁っ』
「お、 苗字じゃん。どっか行くの?」
今日は休みだ。
『休みぐらい息抜きしたいからね〜‼︎
ゆ、悠仁も行かない?』
「そうだなー行こっかな‼︎ちっと待ってて着替えてくる」
”やった‼︎”
『うん、あそこで座ってるね』
私は悠仁が好き
でも全く私の気持ちには気付いていないだろう
まぁ少しづつでも仲良くなれたら良い・・・と思う
「あれぇ〜名前何やってんの?」
『せ、先生。別に・・・・』
”なんか嫌な予感”
「おっ五条先生じゃん‼︎」
「悠仁、偶然だねぇ〜」
「いやこれから苗字と出掛けんの。あっ先生も暇だったら一緒に行く?」
『えぇっ?!・・・・い、いや先生いつも忙しいだろうし‼︎
悪いって・・・‼︎‼︎』
「いいね‼︎たまには生徒とお出かけも悪くない
今日はたまたま任務もないしね〜」
なんでだよ‼︎いつも忙しいくせになんでだよーーーー‼︎‼︎
「よっしゃ、じゃ行こーぜ」
「行こ行こ〜」
「ほら苗字行こう、おーーーい」
『今行く』
呆気なく2人でのお出かけは邪魔された
「んーーー♡
やっぱり甘い物に限るね‼︎ここのパンケーキ最高なのよ
メープルもいいんだけどやっぱりこの生クリームが絶品‼︎」
「ほんと先生甘いもん好きだよなーまぁ確かにうまいけど」
『・・・・確かに、めっちゃ美味しい』
「でしょでしょ
今日は僕の奢りだよ〜好きなだけ食べていいよ」
『「いやいやそんなに食えないから」』
ツッコミが悠仁と思いっきり被る
「ははっだよなー」
「なーに2人、仲良いこと」
『べ、別に‼︎普通のツッコミだから‼︎‼︎』
「先生、俺肉食いたい‼︎」
「任せなさーい!!!!
じゃ夕飯は肉にしようか‼︎
名前は?肉でいい?」
『悠仁が食べたいならいいよ』
「よっしゃ‼︎あんがと‼︎
お前ほんといい奴だよな〜」
私は悠仁の中で”いい奴”止まりなのだ
でもこの笑顔が好きだ
鈍感すぎる純粋すぎる悠仁が好きなのだ
「そういえば苗字どっか行きたいとこあったんじゃねーの?」
『え?あぁテキトーにプラプラしようと思ってただけ』
「そっか‼︎まー天気もいいし寮に篭ってんのももったいないよなー」
「ねっ君たち。夕飯にはまだ早いし、ここ行かない?」
『げっ・・・・‼︎』
「まじ?!」
「大本気(オオマジ)」
連れて行かれたのはデザートビュッフェ
色鮮やかな可愛いケーキがたくさん並んでいる
「うわすげー俺初めてきた‼︎」
「男だけだとなかなか来れないからねぇ」
『かわいい〜‼︎』
「苗字もこーゆーの好きなんだなー‼︎
やっぱ女の子なんだな」
『おっ・・女の子っ///』
「ほらほら〜取りに行くよ」
「ちょっとワクワクしてきた‼︎」
女の子として扱われることがきっと
同い年ぐらいに子達と比べても極端に少ないだろう
”女の子”って響きがなんだかすごく小っ恥ずかしい
大柄のサングラスの男1人
無邪気にはしゃぐ少年1人
目立つ、目立ちすぎる
周りの視線が痛い
『先生でかすぎ、もっとちっちゃくなれないの?』
「無茶言うね〜この子」
「先生目立つよなー遠くからでもすぐわかる‼︎」
「ふっふっ。まぁね隠しきれないオーラってやつかな」
『一緒にいるの恥ずかしいんだけど』
「照れるなよ〜」
ーーーーーーよしよし
『ちょっ、、やめてよ‼︎照れてないし1ミリも‼︎」
このやり取りを見て楽しそうに笑う悠仁
なんだか切ない
ーーーーーーーーーーーーPiPiPiPiPiPi
「あ、ちょっと僕外すね」
『任務かな?』
「大変だなー五条先生。」
「ごめん、僕行かなきゃいけなくなった。だるーーー」
『だるーって』
「休みなのになー」
「まぁ僕たちに休みなんてあるようでないようなモノよ
あ、約束の夕飯は僕の行きつけ予約しといたから‼︎
2人で楽しんできてよ。お金の事も気にしなくていいから」
「まじ?!先生サンキュー‼︎」
「あっちょっと名前おいで」
『?』
「名前、悠仁の事好きでしょ?」
『・・・・・!!!///////』
「ククク、悠仁鈍感だからねーストレートに行かなきゃ伝わらないよ」
ーーーーーーーポン
「じゃっ頑張って」
『ちょっ・・・/////』
「じゃ悠仁〜名前の事任せたよ〜」
「・・・?
おう‼︎先生も気をつけてね‼︎‼︎」
い、一番バレたくない人物にバレた・・・・・。
え、今日バレるような事あった?!
「おーい苗字?大丈夫?具合でも悪い?」
『え、いや‼︎全然大丈夫‼︎』
「そっか‼︎ならいいけど。
そーいや先生と最後何話してたの?」
『えぇ?!!い、いや別に大した事じゃ・・・‼︎/// 』
「???」
『そ、それより早く行こう‼︎時間になっちゃう‼︎』
「あ、そうだな‼︎楽しみだなぁ〜肉」
予約してくれたのはありがたいが時間おかしいでしょ‼︎
パンケーキ食べてビュッフェ行ってすぐお肉・・・・
もう少し時間空けてよ・・・・・・。
しかも・・・・・・・・
「うわー高そうな店‼︎こんなとこ初めてだわ‼︎」
『ここ、子供だけで入る店じゃないでしょ・・・』
「さすが五条先生だなー」
一応店の人にはちゃんと伝えてくれていたようで助かった
どんどん高そうなお肉が運ばれてきて
あっという間にテーブルがお肉でいっぱいになった
「うんまっ‼︎‼︎これめっちゃうまいよ‼︎
腹一杯だったけど全然食える‼︎」
『私もこんなお肉食べたの初めて‼︎うまぁ〜♡』
「はははっ」
『な、何?!』
「いや、うまそーに食うなっと思って‼︎」
『ゆ、悠仁に言われたくない////』
「でもうまそーに飯食う子いいよなー」
『‼︎‼︎‼︎/////』
”お、落ち着け私。別に悠仁は私がいいと言っているわけじゃない!”
「ん?どったの?」
『ゆ、悠仁ってさ
どんな子が好きなの?』
「えぇ?んーーーーーーそうだな・・・・
まぁあえて言うならタッパとケツがデカい子・・・」
『け、、、ケツ!!?』
「あっあと、今日気づいたけど
うまそーに飯食う子すげー好きかも‼︎‼︎」
『そ、、そうなんだ‼︎///// 』
「苗字は?あーあれでしょセンセーっしょ?」
『・・・・は?』
「え?違うの?苗字は先生のこと好きなんだと思ってたけど」
『いやいやちょっと待って・・・な、なんでそうなる・・・!?』
「んーなんとなく?
さっきも2人で話してて苗字赤くなってたし・・・?」
『・・・・・鈍感』
「へ?」
『悠仁ってほんと鈍感‼︎
私は別に先生のこと好きじゃないし‼︎』
「え、あぁごめん・・・い、いやなんで怒ってんの?」
『そりゃ怒るよ‼︎‼︎
好きな人にそんな勘違いされてたなんて・・・・‼︎‼︎』
「・・・好きな人?」
『もう・・・言うつもりなかったのに・・・・・/////』
あぁ・・・・もう最悪。
悠仁が私の事なんとも思ってないのわかってるのに
「え、えっと・・・・苗字って俺のことが好きって事?」
『・・・・何回も言わせないでよ/////』
今目の前にいるこの女の子はあの苗字・・・だよな?
あれ、苗字ってこんなに可愛かったっけ・・・・?
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに、少し震える姿が
すごく女の子らしくて守ってやりたいと思わせる
「ご、ごめん。俺全然気づかなくて・・・」
『知ってる・・・悠仁が鈍感な事ぐらい』
「え、えっと・・・・・嬉しいよすげー嬉しい。
それに苗字の事可愛いなって思った・・・///」
『か、かわっ////』
「だから、これから苗字のこと
女の子として見ていきたいなって思ったんだけど・・・ダメかな」
『・・・・・知らないから』
「え?」
『すぐに私の事好きって言わせてあげる‼︎///// 』
ーーーーーーーーーチュッ
悠仁のほっぺに触れるだけのキスをした
「!!!!!?////////」
『ベーーーーっ』
真っ赤になる悠仁が可愛くて愛おしい
私を女の子として見ていきたいと言ってくれた事が嬉しくて
好きだなぁ・・・・本当に。
「あれぇ〜〜2人して赤くなってどうしたの?」
『「せ、先生!!!!??』」
「早く終わったから来ちゃった」
「さささ、さ、さっすが最強‼︎」
『ほ、ほほほんっと‼︎‼︎』
「僕、お邪魔だったかな?」
先生はニヤリと笑った
”こ、こいつわざとかーーーー!!!!!!!”
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「名前ー‼︎」
『ん?なーに悠仁』
「あれ?いつの間に名前って呼ぶようになったんだあいつ」
「さぁ」
「もしかしてやっと付き合いだしたか?!」
「・・・さぁ知らん」
あれから悠仁は私の事を名前と呼ぶようになり
悠仁からも遊びに誘ってくれるようになった
「ほんとうまそーに食うよな名前は」
『だって美味しいからね』
「そーゆーとこすげー好きだよ俺」
『す、、、好き!?////』
「あっこぼすなよ‼︎」
悠仁のその”好き”の意味はまだわからない
でも私は今ものすごく幸せだ
鈍感で純粋なバカが私は好きだ
いつか私と同じ好きになってよね
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