恋 人 ✖︎ 以 上
名前
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「名前、おはよ
ご飯食べるでしょ?」
『・・・いらない。
先行くね』
「え、ちょっ・・・」
ーーーーーーバタンっ
「・・・僕なんか怒らせるような事したかな」
「おはよーございまーす」
「おはようございます、五条さん今日はほぼあなたの指名ですので
よろしく頼みますね」
「本当五条くんは人気よね」
「いやいやそんな事ないですよ」
名前はまだ来てないのか?
今日は忙しすぎて名前の顔すらまだ見ていない
僕が休憩の時間には名前が接客中だった
「はぁ、タイミング悪っ」
「デカい独り言ね」
「お〜野薔薇、お疲れ様」
「ねぇ今日名前ちゃん様子がおかしいんだけど
なんか知ってる?」
「様子がおかしいって?僕今日名前に会ってないんだよね」
「んーなんか機嫌が悪そうというか、元気がないというか」
「ふーん・・・僕は何も聞いてないよ」
「あっそ。まぁそうよね」
えーっと・・・
僕のせい?
心当たりが全くないんですけど。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『お疲れ様でした』
「お疲れ様でした〜」
「名前っ‼︎ちょっと待って」
『・・・・っ
ちょっ・・・腕痛い』
「あ、ごめん」
『何?今日用事あるんだけど』
「用事?遅くなるの?」
『・・・・悟には関係ないでしょ』
「ねぇなんで怒ってるの?僕何かした?」
『・・・・・ごめん、急いでるから』
「名前っ・・・遅くなるなら連絡してよ迎え行く・・・‼︎」
すげー怒ってない・・・・?
昨日は普通だったよな
いや普通だったっけ・・・?
「悟」
「・・・・?」
「今の女のせい?」
「お前なんでここにいんの?」
「ねぇ今の女のせいで私の事振ったの??!」
「関係ないから」
「じゃなんで急に別れるなんて言うの?
私、悟のこと愛してるのに・・・あの女が好きなの?」
「他の男と遊んでるくせに何言ってんだか。
知らないと思ってるの?」
「さ、悟だって・・・・」
「そうだよ、それでもいいって言うから付き合ったんでしょ?
僕は君になんの感情もないよ。わかってたよね?」
「・・・酷い、悟酷いよ・・・っ」
「ねぇ・・・まさかあの子に何かした?
あの子は関係ないから。何かしたら許さない。
もう僕の前に現れるなよ」
「・・・・悟
こんなに愛してるのに・・・・・・」
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私は何をしてんだ
私のせいで悟は彼女と別れて
そんなに簡単に別れるなんて
悟が何を考えてるのかわからない
彼女のことは何も知らないけれど
遊んでいるとわかっていてそれでも付き合うなんて
きっと悟の事が本気で好きだったんだろうと思う
彼女がいると知っていたのに悟の家に行ってしまった自分が
情けなくて仕方がない、本当に馬鹿すぎる
・・・私が悪いのに悟に八つ当たりして本当に最低だ
『はぁ〜・・・いい歳して何してんだか
・・・・・すいませーん、おかわりくださーい』
「名前ちゃん大丈夫?」
『全然大丈夫‼︎マスター今日は飲ませてよぉ〜』
「大丈夫ならいいんだけど、飲みすぎないようにね〜?」
『はーい大丈夫ですっ・・・』
こうやって私はまたお酒に逃げるんだ
自分が嫌になる
やっぱりこのままじゃダメだ
悟の優しさに甘えていてはダメだ
ちゃんと自分の足で前に進まなければ
私はきっと変われない