恋 人 ✖︎ 以 上
名前
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彼はこの時間に家にいない事はわかっているので
荷物を持ってこられるものは持ってきた
クローゼットに大量にあった洋服達は半分以上は処分した
飾ってあった二人の写真はもう既になかった
もうあそこに行く事はない
今日で本当にさよならだ
鍵を閉めて、ポストに鍵を入れた
『・・・バイバイ』
悟の家に帰る
悟はまだ帰ってきていない
布団を買ったり荷物を取りに行ったりしていたら
なんだかんだ時刻は22時すぎていた
つっかれたぁぁ・・・・・・
悟、今日は帰ってこないかもな
眠い・・・少しだけ寝よ
ソファに横になり瞼を閉じた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「悟っ」
「あぁ」
会うなり僕の腕に絡みついてくる
「久しぶりに会えて嬉しい、悟全然かまってくれないんだもん」
「僕意外と忙しいからねぇ〜」
「どーせいろんな女と遊んでるだけでしょ?」
「どーかなぁ」
「まぁそれでもいいけどね、悟は私の彼氏だもん」
あぁ〜つまんねぇ早く帰りてーな
上辺だけの彼女
その辺の女と変わらない存在
別に特別な感情なんてない
「ねぇ〜悟聞いてる?」
「え?・・・あぁ」
「ここの料理おいしーね
でももう私お腹いっぱい」
「そんなに残すの?」
「こんなに食べたら太っちゃうし〜」
「ふーん」
名前だったら残さないでもっとうまそーに食うだろうな〜
名前って食い意地張ってるからな
「ククク・・・・・・」
「悟?何笑ってるの〜?」
「いや、なんでもない。僕帰るわ」
「え?ちょっと待ってよ悟」
「会計で。」
”ありがとうございました〜”
「悟っ待って
ねぇ久しぶりに会ったんだよ?」
「そうだっけ」
「私の部屋行こうよ?
久しぶりに悟としたいなぁ」
「スケベだねぇ・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ただいまぁ〜」
もう寝てるか
「・・・・っ‼︎」
ビックリした・・・・なんでこんなとこで寝てんだよ
「こら・・・風邪引くよ?名前ちゃーん」
『んー・・・・!!う、うわっ』
「っ!!ちょ、、危なっ」
ソファで寝ていた事をすっかり忘れていた私は
勢いよく起き上がってバランスを崩しソファから落ちそうになった
・・・・のを悟に助けられた
『あ・・・危なかった・・・。』
「そうね。僕のおかげだね感謝してよ」
『は、はい・・・・。
あ、おかえり・・・・・はっ‼︎散らかしてごめん!
すぐ片付けるから』
「名前っ」
持ってきた荷物やら買ってきた布団やらをそのままで寝てしまっていた
すぐに片付けようと立ち上がろうとしたら腕を急に引っ張られた
『おぉっ・・・と‼︎危ないなぁ・・・何?』
「名前ってさ、僕の事・・・・・」
『ん?』
「ふっ・・・いやなんでもない」
『え??何よ???
・・・うわっ悟香水くさっ‼︎‼︎』
「え、まじ?最悪〜
風呂入ってくる」
やはり女と遊んでたか
まぁ私には・・・
私には関係ないのだ
「ふぅ〜さっぱりした」
『ちょっと・・・ちゃんとなんか着て出てきてよ‼︎‼︎』
「え〜やだよ、暑いじゃん」
だからってパンイチで出てくるか普通‼︎
いくら私を女として見てないからって!!!!
それにしてもスタイルまで完璧か、と関心してしまった
「僕の体見たってどーせ名前は何も思わないでしょ?」
『そ、、、そういう問題じゃないでしょーが‼︎‼︎//// 』
「え?もしかして僕の事少しは意識してんの?」
言いながら悟の指が私の頬を撫でる
『・・・・ばっ・・バカじゃないの?!
私は人のモノに興味ありません‼︎////』
「ふーん」
少しずつ悟との距離が近づく
『ちょ・・・何・・・近いから‼︎‼︎』
「僕が人のモノじゃなかったら?」
『もうっ・・・なんなの?!////
わ、私お風呂入ってくるから‼︎』
ーーーーーーーーパタパタパタパタ
「ククク・・・・
名前ってほんとにおもしろいなぁ」
む、むむむ・・・むかつく〜っ・・・‼︎‼︎
あれは絶対私をからかって楽しんでる‼︎
不覚にもあの時少しだけ、すこーーしだけ見惚れてしまった私を殴りたい‼︎
ーーーーーーーーーーーガチャ
「あ、上がったぁ〜?名前ご飯まだでしょ?食べる?」
『・・・た、食べる』
「じゃ一緒に食べよ」
『ありがとう
・・・てかご飯食べてなかったの?』
「ん?あー食べたような食べてないような?」
『・・何それ?』
こ、こいつは女の子と会ってご飯も食べずにやるだけやってきたのか?!
「名前と食った方がうまいし」
『・・・・あっそ、ほんとに悟は女の子とやれたらいいんだね」
「え?」
『・・・ヤルだけヤって帰ってきたんでしょ?』
「へ?・・・・あぁ今日の事?そんな事気にしてたの?」
『別に私には関係ないし』
「残念ながら今日はな〜んにもしてませ〜ん」
『はぁ・・全く嘘つくならもっとバレない嘘にしなよ
別に私に嘘つく必要もないし』
「嘘じゃないし、僕って信用ないねぇ〜」
『あんな香水の匂いつけて帰ってきて誰が信じんのよ』
「あ〜女が勝手にベタベタしてきたからね〜」
『ふーん』
「今日は彼女と別れてきただーけ」
『ふーん』
「僕はもう誰のモノでもなくなったよ名前」
『・・・・・はぁ?!・・・は??!
な、ななななんで・・・・』
「んーなんか名前が気にしてたから」
『は、え・・・・意味不明なんですけど』
「僕名前との生活すげー気に入っちゃったんだよね
でも僕に彼女いるとか気にしてたから」
『何それ・・・私のせい』
「前にも言ったと思うんだけどさ、別に好きで付き合ってたわけじゃないし。
僕にとってはその辺の女と同じだったんだよね
上辺だけの彼女なんかより、今は僕にとって名前の方が大事なの
だからそんなに急いで出て行かなくていいからさ?
てか別に名前ならずっといてくれても構わないよ」
悟が何か話し続けていたけど耳に入ってこなかった
何してんだこいつは
何してんだ私は
あぁもう・・・・
馬鹿すぎる