恋 人 ✖︎ 以 上
名前
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さぁて・・・・どうするかなぁ〜
仕事が終わってから名前の家の近くまできたものの・・・。
名前に会ってどうする?
なんて言葉をかけたらいい?
きっとどんな言葉も嘘くさく聞こえるだろう
車の中であーだこーだ答えの出ない事を考える
「あ、あれ」
名前の彼氏・・・・
そんなにあれが好きなのか
女ってよくわかんねーな
「・・・・・・・お?!」
玄関から名前と名前の彼氏が出てきた
名前の腕を引っ張りながら何故かこちらへ向かってくる
『ねぇ・・・ちょっと痛い・・・‼︎』
「いいから来いよ」
『痛いってばっ・・・‼︎もうなんなの・・・』
”・・・あの車、悟・・・?!なんでここに!?”
ーーーーーーーーーコンコンコン
僕の車に一直線に向かってきてつくなり男がガラスを叩いてきた
”降りろって事か?”
とりあえず車から降りた
「こいつがお前の浮気相手だろ?」
『はぁ?!それは違うって何度も説明したじゃない‼︎』
「じゃなんでここに居るんだ?ただの同僚がこんな時間に」
『そ、、それは・・・・・』
”なんで居るのよ・・・‼︎‼︎私が聞きたいっつの”
「お前がこんな遊んでそうな奴が好きだったなんてな」
『ちょっとこの人は関係ないってば‼︎』
”何この状況。僕蚊帳の外なんですけど。
なんか勝手にディスられてるし”
「こいつを庇うんだな、
こんな見た目だけしか取り柄がなさそうな奴・・・『いい加減にしてよ‼︎‼︎』
「なんだよ‼︎お前がこんなに生意気な女だったなんてな‼︎
この男に遊ばれて捨てられて後悔すればいい‼︎」
「ねぇあんたかっこ悪いよ」
「はぁ!?なんなんだよお前!!」
『ちょっと、やめてよ‼︎』
「名前、おいで」
『へっ・・・・』
急に腕を引っ張られ悟の胸元に頭をぶつけた
「何人の女に触ってんだよ」
「もうあんたのじゃねーだろ?
あんた見る目ないね、こんないい女振るなんて」
『ちょ・・・何いって・・・・』
「あんたこそ見る目ないんじゃないのか?
あんたならもっといい女と遊べんだろ」
「仮にも元彼氏だろ?なんでそんな事言えんの?」
『悟・・・もういいから』
「名前、こんな男と別れて正解。荷物持っておいでよ。
僕のところおいで」
『はっ?!』
「そうだな、さっさとその男のとこ行けよ」
「名前行こう」
なんなんだなんなんだなんなんだよ
もうわけわかんないよ
泣く暇も与えてくれなかった
勝手に話が進むし
私の気持ちなんて関係ないみたいに
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「荷物それだけ?」
『必要最低限だけど・・・・』
「ごめん、勝手な事した。少しむかついちゃった」
『私こそごめん、変な事に巻き込んだ
・・・なんであんなところに居たの?』
「名前が早退したって聞いて心配だった
野薔薇に別れたって聞いて心配だった」
『悟ってそんなに心配性だったの?
私大丈夫だし、言ったじゃんただの同居人だって』
「嘘つくならもっと上手く嘘つきなよ」
『嘘だってわかっても気づかないフリする気遣い覚えなさいよ』
「本当強がりなお姫様だな」
助手席に座っている彼女は一度も僕の顔を見ずに
ずっと外の景色を見ていた
強がりな彼女は泣き顔なんか見られたくなかったのだろう
僕は少しだけ遠回りをして帰ろうと思った
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『お邪魔します・・・・。』
「どうぞ。
じゃ名前はこっちの部屋使ってね。荷物もテキトーに置いていいから」
『え、いやここ悟の寝室じゃないの?』
「そーだよ。こっちの部屋普段使わないから何にもないんだよね。
ベットも布団もないから、名前はそっち使って」
『いやいいよ‼︎私がそっちの部屋で・・・・「いいから。
女の子をこんなところで寝かせる程クズじゃないよ僕」
『・・・・ごめん、迷惑かけて』
「僕がおいでって言ったの忘れた?
僕が無理矢理連れてきたんだから気にしないの」
『ありがとう』
「どういたしまして」
満足気に笑う悟の笑顔に不覚にも胸がざわついた
少しだけ早くなった鼓動に戸惑いながら
それを悟に気付かれないように平然を装う
なんだか急展開すぎて正直気持ちがついてこない
終わりは突然だな
しかしもう私は前に進むしかないのだ