✩柚子様✩
名前
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『……げ、夏油君?』
「なんだい名前」
『えっと…今なんて…?』
「聞こえてなかったかい?
名前、私はきみの事が好きみたいだ」
思ってもみなかった夏油君からの告白
私の事なんて興味がないと思っていた
好きなんてそんな素振りなかったから
ずっと私の片想いだと思っていた
ずっとずっと大好きだった夏油君と私は
付き合うことになりました
「え?!まじ?!名前と付き合ってんの?」
「あぁそうだよ」
「お前いつからあいつの事好きだったわけ?」
「気付いたら、かな」
「あんなお子ちゃまの何処がいいんだか」
「悟とは好みが違うみたいで安心したよ
もう名前にちょっかい出すのはよしてくれよ」
「言われなくても出さねーよ」
恐らく悟も名前の事を気に入っている
でももう名前は私のモノだから
悟でも手を出すのは許さない
「名前」
『五條君、どうしたの?』
「お前傑と付き合ってんだって?」
『え、あぁうん/////』
「ふーん。いつから傑の事好きだったの?」
『えっ……えっと初めて話した時から気になってて』
「…あっそ。俺より傑に惚れるなんていい趣味してるなお前」
『へ…???』
なんだかとても不機嫌そうな五條君
褒められてるのか貶されてるのか
よくわからない捨て台詞を吐いてどこかに
行ってしまった
一体何なんだったのだろうか
──────────ドンッ
『…痛っ』
「ちゃんと前を見て歩かないと危ないよ?」
『夏油君、ごめんね』
「大丈夫かい?何か考え事?」
『あ、なんかさっき五條君によく分からない事
言われちゃって…』
「悟に…?そうか… 名前は私以外の男の事を考えていたんだね」
『えっ…いやそんな変な意味じゃなくて…!!』
「変な意味じゃなくて?」
『えっと…ただ少し怒ってたみたいだから
少し気になっただけで……』
「悟はヤキモチでも妬いてたんじゃないかな」
『あっ…そっか私が夏油君と付き合っちゃったから…』
"いや、そうじゃないんだけどね
まぁいいか"
「後でちゃんと悟には言っておくよ」
『五條君機嫌直してくれるといいんだけど…』
「名前?今度は私を妬かせようとしてるのかい?」
『ええ?!』
「いつまでも好きな子が他の男の事を考えているなんて嬉しいものじゃないよ」
『あ、えっと、ごめんなさい/////
夏油君が私の事好き、なんてまだ信じられなくて…』
「好きじゃなかったら妬いたりしないよ」
『…うん』
「名前、私の部屋に行こう
2人でゆっくり話でもしよう」
『あ、うんっ…』
夏油君の大きくて少し骨ばった手が自然に私の手を握る
手を繋いで2人で並んで歩いている
憧れ続けた人が私の隣にいる
夢何じゃないかとまだ思ってしまう
何度か来た事のある夏油君の部屋
いつ来ても綺麗に整頓されている
「名前?こっちおいで」
『うん、ありがとう』
「名前は私で本当にいいのかい?
悟の事が気になってるんじゃ?」
『ち、ちが…!!わ、私は…
私はずっと夏油君の事が好きだったの』
「本当に?」
『本当だよ、初めて話した時からずっと夏油君の事好きだったの…////』
「ありがとう名前」
知っていたよ
君が私を想ってくれている事
私も悟の事は言えないね
知っているけどわざと名前に言わせているんだ
私の事が好きだと
君の口から何度でも聞きたいんだ
私の事が好きだと
「私は自分で思っていたよりも
性格が悪いらしい」
『え…?夏油君はすごく優しいよ』
「名前、私の事は名前で呼んでくれないか?」
『…す、傑君?少し恥ずかしいな…でも嬉しい』
「ありがとう、好きだよ名前」
『私も、、傑君が大好き』
──────チュッ
『……っ!!!!//////////』
頬に感じる柔らかい感触
「かわいいね、顔が真っ赤だよ名前」
『っっ……だだだだって…
いっいっいきなり…っ///////』
「次からはキスしていいか聞けばいいかな?」
『そ、そういうわけじゃっ……///////』
「そんなに可愛い顔して
もしかして私を煽っているのかい?」
『す、傑君……!!!!//////』
ジリジリと壁際に追い込まれ
ゆっくりと傑君の顔が近付いてくる
心臓が口から飛び出そうだった
傑君の指が頬を撫でる
「真っ赤な林檎みたいだよ
美味しそうな林檎だ」
『…あ、あの傑君…っ////』
「ん?なんだい名前」
────チュッ
「……やっと私のモノになったんだ」
『え…?』
「大事にする、安心して」
言いながら私の頭を優しく撫でてくれた
初めての事だらけで私はまだまだお子ちゃまで
頬にキスされただけで真っ赤になってしまう
先に進むのはまだ少し怖かった
傑君はきっとそれをわかってくれた
大事にしてくれてるんだと思えてすごく幸せだった
彼を好きになってよかった
初めての彼氏でまだまだ慣れない事だらけだけど
傑君とゆっくり進んでいけたらいいなと思う
これ以上は手を出せなかった
本当なら今すぐに抱いて名前の全てを
私のモノにしたかった
しかしまだその時ではない
名前の気持ちが追い付くまで進まない
大事にしたいと初めて思ったんだ
ゆっくりでもいい
名前と2人で少しずつ進んでいけたらそれでいい
『…ご、ごめんね傑君、私お子ちゃまで…』
「謝る事なんてないよ
名前の初体験は全て私のモノなんだから嬉しいよ」
『は、初体験…//////』
「ゆっくりでいいよ、名前が私を欲するまでいくらでも待つさ」
『……っ////////』
Fin
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