最 強 ✖︎ 最 強
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ほら行くっしょ?僕と初デート♡」
急に現れていきなりデートをすると言ってきたこの男
・・・・・間違いなくストーカーだ。
『ねぇ手離してよ変態』
「えーだって逃げるっしょきみ」
いーじゃんいーじゃんと手は離される事なかった。
『そーいえばさ、名前って友達いないの?いつも1人だよね』
”なんてデリカシーのない男なんだ”
「別に・・・友達なんていらないの独りの方が楽だし」
『ふーん』
嘘が下手だねぇ何か訳ありか?
『てかいつもって何で知ってるの?やっぱりストーカーじゃない‼︎』
「全くきみって失礼な子だよね〜こんなイケメンに向かって」
”もうツッコむのもめんどくさい・・・”
「僕はきみが心配でまた襲われたりしないか見守ってたの」
感謝しなさい、こう見えても僕世界一忙しいんだからね
なーんて1人で語ってる
”ホントに変な人”
「くく・・・また出ちゃってるよ」
『・・・・。どこへ行くんですか?』
「もうすぐ着くよ〜〜ほらあそこ‼︎」
『・・・はい?』
この男にとっての”デート”とは・・・・・
目の前にあるのは誰も近寄らないであろう廃墟ビル
『あの・・・肝試しでもやる気ですか?』
「ははっ、肝試し‼︎いいね〜‼︎
でもそんな可愛いもんじゃないよ」
「ほ〜らいた」
ーーーーーーゾワッ
あの時の感覚がまた全身を襲ってくる
”なにっコワイ・・・”
「名前大丈夫、顔を上げて」
『・・・・・ねぇあれ何?』
「あれは霊とかそんなもんじゃない”呪い”だよ」
あれは人間の負の感情から生まれてくるんだ
『呪い・・・?』
「あれを祓えるのが僕たち”呪術師”だ
呪力を持たない人間には見る事も触れる事もできない
それが”呪霊だよ」
”何それなんかの漫画かよそんなの現実にある訳ない”
「そんなのある訳ないって思うよね?名前
よく見て、今きみに見えてるモノが現実なんだよ」
『なんでよ・・私にはそんなよくわからない力なんてないのに。。
あれだって急に見えるようになって・・・』
『急に出てきて・・でも他の人には見えないから・・・・
そのせいで私は独りになってなんで・・・・』
「名前、落ち着いて。大丈夫、きみはもう独りじゃない」
ーーーーーーポン
頭に置かれた温もりは不覚ながらも心地良い
この人の言葉はなんだかわからないけど信じられる気がした
「さて・・・・名前少し目瞑ってて」
目を瞑った瞬間ものすごい大きな音がした
「もういいよ」
『・・・・?何したの?』
先程までそこにいたたくさんの呪霊というモノが消えていた
「ん?祓ったんだよ」
何をしたのか全くわからない
思考が付いていかない
「訳わかんないでしょ?ははは、当たり前か」
生まれつきではないみたいだけど
「名前、きみには才能がある」
『才能?』
「僕のところにおいでよ」
私の大事な”初デート”は色気の欠片もないモノだった