GX 短編
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私にとって、遊城十代は眩しすぎる存在だ。
カードを愛し、カードに愛され、そしてきっとデュエルの神に愛されている。そんな彼と同じ時を過ごしている自分は間違いなく幸せ者で、それ以上を望んではいけない。
はずなのに。
「お、[#dn=1#]じゃん!今帰りか?」
「ゆゆゆゆゆ遊城くん!?いえ、あの、ですねっ……!!」
「十代でいいって!なぁ、それより今ヒマか?ちょっと付き合ってくれよ!」
日陰から見つめていた私を引っ張って日向に連れ出してくれた十代。
自分にどうしても自信が持てなかった私にカードを信じろと教えてくれた十代。
公式の場でまともなデュエル一つ出来なかった私をいつも一番近くで応援してくれた彼に、私は分不相応にも恋をして。
「……[#dn=1#]?」
「おはようございます、十代」
幸せなことに、こうして隣にいる。
入学した当時は考えられなかったことだった。
「ふふっ、まだ眠たそうですね。もう少し眠りますか?」
「いや…暇だっただろ?寝ちまって悪いな」
私の膝の上で目を擦りながら彼はちらりとこちらを見る。その姿はまるで機嫌を伺う子供のようで、思わず笑みがこぼれた。
「いいえ。貴方の寝顔を見るのは楽しかったですから退屈なんてしてません」
「………尚更寝てられねぇな」
私につられたのか微笑んだ十代はそれでもまだ眠気は残っているのだろう、普段よりゆっくりと体を起こして隣に座る。
寝顔を観察していたと言われたのは流石に恥ずかしかったのか、その耳は少し赤い。
「…十代」
「ん?」
「私と出会ってくれて、ありがとう」
生まれてきてくれて、ありがとう。
言葉の裏に隠された本当の想い。
届いたかどうかは分からないけれど、十代は確かに微笑んだので、多分通じたんだと思う。
「…[#dn=1#]、俺の今年の誕プレ、リクエストしてもいいか?」
「はい、なんなりと」
遊城十代。
多くのものを背負って生きていく、私とは何もかもが違う人。
「お前の心が欲しい」
それでも、もうこの人から離れない。
「大好きです、十代…お誕生日、おめでとうございます」
この人が私を求める限り。
そんな誓いを胸に秘めて、そっと十代に顔を近づけた。
カードを愛し、カードに愛され、そしてきっとデュエルの神に愛されている。そんな彼と同じ時を過ごしている自分は間違いなく幸せ者で、それ以上を望んではいけない。
はずなのに。
「お、[#dn=1#]じゃん!今帰りか?」
「ゆゆゆゆゆ遊城くん!?いえ、あの、ですねっ……!!」
「十代でいいって!なぁ、それより今ヒマか?ちょっと付き合ってくれよ!」
日陰から見つめていた私を引っ張って日向に連れ出してくれた十代。
自分にどうしても自信が持てなかった私にカードを信じろと教えてくれた十代。
公式の場でまともなデュエル一つ出来なかった私をいつも一番近くで応援してくれた彼に、私は分不相応にも恋をして。
「……[#dn=1#]?」
「おはようございます、十代」
幸せなことに、こうして隣にいる。
入学した当時は考えられなかったことだった。
「ふふっ、まだ眠たそうですね。もう少し眠りますか?」
「いや…暇だっただろ?寝ちまって悪いな」
私の膝の上で目を擦りながら彼はちらりとこちらを見る。その姿はまるで機嫌を伺う子供のようで、思わず笑みがこぼれた。
「いいえ。貴方の寝顔を見るのは楽しかったですから退屈なんてしてません」
「………尚更寝てられねぇな」
私につられたのか微笑んだ十代はそれでもまだ眠気は残っているのだろう、普段よりゆっくりと体を起こして隣に座る。
寝顔を観察していたと言われたのは流石に恥ずかしかったのか、その耳は少し赤い。
「…十代」
「ん?」
「私と出会ってくれて、ありがとう」
生まれてきてくれて、ありがとう。
言葉の裏に隠された本当の想い。
届いたかどうかは分からないけれど、十代は確かに微笑んだので、多分通じたんだと思う。
「…[#dn=1#]、俺の今年の誕プレ、リクエストしてもいいか?」
「はい、なんなりと」
遊城十代。
多くのものを背負って生きていく、私とは何もかもが違う人。
「お前の心が欲しい」
それでも、もうこの人から離れない。
「大好きです、十代…お誕生日、おめでとうございます」
この人が私を求める限り。
そんな誓いを胸に秘めて、そっと十代に顔を近づけた。
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