GX 短編
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遊城十代に突然申し込まれたバースデーデュエル。
結果は万丈目の敗北で、なぜ誕生日にこんな思いをしなければならないのかと憤慨したのが1時間半前。
夕食に何故か自分のものにだけエビフライとカップケーキが添えられていて首を傾げつつ美味しく頂いたのが30分前。
そして、目の前で眠る女に困惑しているのが今である。
「[#dn=1#]…?!なぜお前がここに」
部屋を確認しても自分のものであることは間違いなく、目を擦っても瞬きをしても己のベッドで[#dn=2#][#dn=1#]が眠る事実は変わらない。
すやすやと気持ちが良さそうに眠る彼女の表情は普段のそれとは違うとても穏やかなものだ。普段からこれだけ無防備であればまだ可愛げがあるのにな、と思いつつその傍に腰掛けた万丈目はしげしげと彼女を見つめる。
「まったく…男の部屋で寝てるというのに気持ちよさげだな、お前は」
くすりと笑みをこぼすと、[#dn=1#]が小さく身じろぐ。その衝撃ではらりと額にこぼれた髪を直してやると、彼女の顔がやたら目に入ってしまう。
「…っ、くそ…なぜ俺様がこんな女に…」
取り立てて顔立ちが整っている訳では無い、平凡な女。
しかしどこか目が離せない目の前の女に万丈目は仕方なくベッドを譲る。
「仕方ない、[#dn=1#]。今日だけ許してやる……エビフライとケーキの礼だ」
夢の中にいて聞こえないだろう[#dn=1#]に向けて、小さく礼を告げた。
食器を片付けに行った際にトメさんに聞いた自分にだけ増えていたメニューの理由。
黙ってろっていわれてたんだけどねと笑うトメさんだったが、名前を出さずして去るあたりがまさしく彼女らしい。
明日の朝、おそらく自分がいることに動揺するだろう[#dn=1#]の驚き顔を想像しつつ、万丈目もベッドにもたれ掛かりながら瞳を閉じた。
結果は万丈目の敗北で、なぜ誕生日にこんな思いをしなければならないのかと憤慨したのが1時間半前。
夕食に何故か自分のものにだけエビフライとカップケーキが添えられていて首を傾げつつ美味しく頂いたのが30分前。
そして、目の前で眠る女に困惑しているのが今である。
「[#dn=1#]…?!なぜお前がここに」
部屋を確認しても自分のものであることは間違いなく、目を擦っても瞬きをしても己のベッドで[#dn=2#][#dn=1#]が眠る事実は変わらない。
すやすやと気持ちが良さそうに眠る彼女の表情は普段のそれとは違うとても穏やかなものだ。普段からこれだけ無防備であればまだ可愛げがあるのにな、と思いつつその傍に腰掛けた万丈目はしげしげと彼女を見つめる。
「まったく…男の部屋で寝てるというのに気持ちよさげだな、お前は」
くすりと笑みをこぼすと、[#dn=1#]が小さく身じろぐ。その衝撃ではらりと額にこぼれた髪を直してやると、彼女の顔がやたら目に入ってしまう。
「…っ、くそ…なぜ俺様がこんな女に…」
取り立てて顔立ちが整っている訳では無い、平凡な女。
しかしどこか目が離せない目の前の女に万丈目は仕方なくベッドを譲る。
「仕方ない、[#dn=1#]。今日だけ許してやる……エビフライとケーキの礼だ」
夢の中にいて聞こえないだろう[#dn=1#]に向けて、小さく礼を告げた。
食器を片付けに行った際にトメさんに聞いた自分にだけ増えていたメニューの理由。
黙ってろっていわれてたんだけどねと笑うトメさんだったが、名前を出さずして去るあたりがまさしく彼女らしい。
明日の朝、おそらく自分がいることに動揺するだろう[#dn=1#]の驚き顔を想像しつつ、万丈目もベッドにもたれ掛かりながら瞳を閉じた。