第一章 出会い
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「なんだ、殺生丸も気付いたのか」
男の後ろから少ししわがれた声が聞こえる。
そして、ふいと桜の隣に来たのは、ひょうたんのような痩せた顔に大きな目が2つ付き、白髪を頭のてっぺんで束ねた老人だった。
殺生丸と呼ばれた男と同じような耳をしている。
-------ま、また変なのが増えた…
だが、この老人からは殺生丸のような殺気は感じられない。
「こりゃ、間違いなく、妖刀『闇桜』だな。
これは滅せられたはずだったが…」
刀々斎というのであろう老人は、ちょこんと生えた顎ひげを撫でながら、じろじろと刀を眺めて言った。
殺生丸は桜から手を離し、睨むように刀々斎を見下ろす。
「こりゃーこの娘の体が鞘となって時空を超えたってやつだろうな」
「えっ?」
---------時空を、超えた?
この人なら何か知ってる…?
「あのっ、ここってどこなんですか!?」
「ん、ここはー…ここだ。
おまえと似たような娘曰くは『戦国の世』か?」
「私と、似たような娘?」
--------そして、戦国…って?あの、戦国時代?
「刀々斎、鞘とはどういうことだ」
桜の言葉が詰まった隙に口を挟んだのは殺生丸だった。
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